カードローンを利用している中で、「もっとここから借りられるようになったら便利なのに」と思うことはありませんか?それはもしかしたら、利用限度額の増額を考えるいい機会なのかもしれません。
カードローンは申し込み・契約時に利用限度額といって自分が借りることが出来るお金の上限金額が決定されますが、場合によってはその上限金額の設定がより多くなる(する)ことが出来ます。このことを一般的に「増額」といいます。
せっかく利用しているんだからもっと沢山お金を借りられるようになりたい!増額が出来るなら自分も増額してほしい!そう思った、思っている方もいるのではないでしょうか。増額は基本的にどこのカードローンやキャッシングでも行えますが、今回は三菱UFJ銀行の商品で人気のカードローン、「バンクイック」で増額をするためのポイントを3つお教えします。
(⇒バンクイックは増額も柔軟?)
もちろんこれはバンクイックだけでなく、他のカードローンにも十分応用がきくものですので、増額自体を考えている方は必見の内容です!
増額のメリットと増額方法
まずみなさんが一番知りたいのは増額することのメリットですよね。いくら増額したとしてもデメリットばかりであれば増額する意味は全くありません。主に挙げられる増額によるメリットは以下になります。他にも人によっては細かくメリットがありますが、このあたりが共通して皆さんに当てはまるものとして挙げてみました。
- より沢山お金を借りることが出来る
- 利用限度額が上がると金利が下がる
- 他社から借り入れる必要がなくなる
よりお金を借りることが出来る
利用限度額が上がることによって、追加での借り入れが可能になります。もともとの利用限度額が30万円だった人が50万円になるだけで、約2倍の借り入れが可能になっています。それだけ違うと非常に余裕を持った借り入れが出来るようになりますので、緊急時にも安心です。
増額での上がり幅は人によって違います(基本的に10万円単位で増額されます)が、少しでも利用限度額が上がるとその便利さはぐっと変わりますよね。
増額で金利がお得になる!?
増額のメリットとして大きいもののひとつとして、金利がお得になる点があります。バンクイックの場合は利用限度額に応じて金利が変動していく仕組みになっています。他社では利用限度額に応じて変動するものの、またその中で幅があることも多いのですが、バンクイックの場合は固定ですので利用限度額が上がれば確実にその金利で借りられるのが大きなメリットなんです。
以下にバンクイックの金利と利用限度額の関係を表にしました。
利用限度額 | 金利 |
---|---|
10万円以上50万円以下 | 年14.6% |
50万円超100万円以下 | 年12.6% |
100万円超150万円以下 | 年11.6% |
150万円超200万円以下 | 年9.6% |
200万円超250万円以下 | 年8.1% |
200万円超250万円以下 | 年8.1% |
250万円超300万円以下 | 年7.1% |
300万円超400万円以下 | 年6.1% |
400万円超500万円未満 | 年5.6% |
500万円 | 年4.6% |
利用限度額が10万円から50万円になった場合は金利はそのままですが、30万円から60万円になった場合は金利が約2%も低くなります。たったの2%?と思われるかもしれませんが、金利の世界では2%はかなり大きいんです。
仮に以下の条件でシミュレーションしてみましょう。
- 50万円を借り入れて、毎月1万円ずつ返済する(繰り上げ返済なし)
- 金利は14.6%と12.8%で比較
シミュレーションの結果は以下のようになりました。
金利 | 返済回数 | 返済総額 | 利息分 |
---|---|---|---|
14.6% | 77回 | 約768,000円 | 約268,000円 |
12.8% | 72回 | 約713,000円 | 約213,000円 |
金利が1.8%変わることで返済回数が5回、利息が約55000円も節約できます。毎月の返済額をもっと減らしたり、借り入れる金額が増えるなど返済期間が長くなればなるほどその差はどんどん開いていきます。
実際の借り入れる金額ではなく利用限度額、つまり上限でここまで借りられますよ、という額が上がれば金利もその金額に沿って適用されますから、利用限度額が100万円でも10万円だけ、金利11.6%で借り入れることが可能です。
(⇒利息の計算はしっかりとしておくと楽)
バンクイックは利用限度額で金利が固定されていますが、他社では他のパターンもあります。
- 利用限度額に関わらず金利は個人によって最低金利から最高金利の中で変動
- 利用限度額によって最低金利と最高金利が固定され、その中で変動
バンクイックのような利用限度額で金利が固定されている場合、申し込む前からある程度シミュレーション出来るのでユーザー側からすれば嬉しいですね。
他社から借り入れなくてもOKに
バンクイックはもともと金利が高いほうではありませんが、20万円プラスして借りたい場合他社から改めて借りようとすると金利が16%を超える商品しか利用できなかった…という場合もあるでしょう。
しかし増額でことが済むのであれば、まとめてバンクイックから借りることが出来ますので金利もより低く利用できます。改めてカードローンの審査を受けるのはちょっと面倒なところもありますし、複数の借り入れは審査に通りにくくなってしまうデメリットもあります。(参考ページはこちら→審査に通りにくくなってしまう理由とは)
そういったデメリットもクリア出来るのが利用限度額の増額なんですね。
バンクイックで増額するには
いざバンクイックで増額!したいところですが、大々的に増額する方法はホームページなどに記載されていません。しかし増額が出来ないというわけではありませんのでご安心くださいね。
バンクイックでの増額の申し込みは「電話のみ」で受け付けています。電話番号は
に記載されています。受付時間は平日が9:00~21:00、土日祝日が9:00~17:00、年末年始は休業となっています。
その場で増額出来るかどうかの返答が出来るわけではなく、改めて審査をしてから返答が来ます。だいたい1週間程度を目安に待ちましょう。
さて、次からはいよいよバンクイックで増額を成功させるためのポイントです。
ポイント1:早すぎる増額はNG
増額できるならすぐにでもしたい!その気持は非常によくわかります。だって増額したほうがずっとお得になりますし、余裕も出てきますもんね。ですが、残念ながらそのようなことは出来ないんです。
ただ、増額の「成功率」を考えた場合、1年間、最低でも半年は利用してからのほうがよさそうです。
「とりあえず10万」は罠になる
増額をするにしても、そもそもカードローン(この場合はバンクイック)と契約が出来ないと増額自体が行えないので意味がありません。なので「とりあえず10万くらいの少額で契約しておいて、あとから増額すればいいや」と考えて、ついつい希望金額を低めに記入する…といった手を考えた、もしくは使ったことがある方もいるかもしれません。
しかし、そう簡単に増額は行えません。よほど属性がいい場合は早く増額のお知らせが来るかもしれませんが、そのような可能性にかけるのは不安定です。結局増額出来ないから利用せずに放置…では、ますます増額から遠のいてしまいます。ある程度自分が利用したい額がカバーできるような金額で最初から申し込むようにしたほうがいいですね。
返済能力が見えないと増額不可
まだ利用を始めて間もない時は、本当にその人が返済能力がしっかりあるのかをバンクイック側は判断することが出来ません。継続してきちんと返済していることがわかってはじめて「増額してもいいかどうか」の判断のスタートラインに立つことが出来ると思って下さい。
プライベートで人にものを貸したりするにしても、ある程度知っている人ではないとちゃんと物を扱ってくれる人かどうかなんてわかりませんよね。それと同じで「どのような人か」が見えてこないとお金も簡単には借りられないというわけです。
まずは信頼を得ていくことが大事
何事もそうですが、まずはバンクイックからの信頼を得ることが一番です。そのためにもきちんと返済を行うことが大切になってきます。延滞などは信頼を失ってしまう手段として代表的なもの。
毎月きちんと返済していくことでバンクイックも「この人なら増額しても大丈夫だろう」という判断になります。ついうっかり返済が1日遅れてしまった!なんてことになったらせっかく積み上げてきた信頼も壊れてしまうかもしれません。そうならないようにしっかり管理をすることが大事です。借りたお金の管理を行うのは自分のためにもなりますからね。
じゃあどうやって信頼を得るのがいいのか?その方法はポイント2で解説します。
ポイント2:しっかりと利用する
信頼を得るための一番の行為は「しっかり利用してしっかり返済する」この一点です。バンクイックもビジネスでお金を貸していますから、「この人ならいいお客さんになってくれそうだな」と判断されることが増額への近道です。
飲食店などでも、よく店に来てくれるいわゆる常連さんにはちょっとオマケをしたり優遇してくれるように、お金を貸してくれるバンクイック側もよく使い、きちんと返済してくれるそんな「優良な顧客」には優遇(増額)したくなるものです。
そんな優良な顧客になるための方法をご紹介します。
契約だけして放置では意味が無い
増額したいカードローンにおいてついやってしまいがちなのが、「半年か1年くらい経たないと増額できないなら、その間契約だけしておいて他でお金を借りてしまう」ことです。確かに契約期間は半年、1年となるでしょうが、利用履歴が一度もない場合は契約していないのと同じようなものです。
契約したはいいものの利用限度額が予想より低かったから使いにくい、増額出来るまで放置だ!という方もいるかもしれませんが、それではいつまでたっても増額出来ません。少額でもいいので継続的に利用(返済)は増額にはマストです。
ある程度借りてきちんと返済する
利用限度額が30万円に設定されている人が、毎月2万円借りて返済、を繰り返しているとしましょう。そのような人が「利用限度額を増額したいんです」と言ったところで「毎月2万円しか借りないんだから今の利用限度額でも大丈夫じゃない?」と思いませんか?
もちろん利用限度額満額を借りろというつもりはありません。借り過ぎて返済できないとなったら元も子もありませんし、そもそもそれで返済が立ちゆかなくなるのであれば利用限度額の増額なんてできっこありませんからね。
ですが、毎月少額を借りてすぐ返済するというパターンよりも、ある程度の金額を借りて完済、を繰り返すほうが増額がしやすいと言われています。これは「ある程度の金額を借りてもきちんと完済できる返済能力がある」とバンクイック側が判断してくれるからです。利用限度額が30万円に設定されているなら15万円から20万円を借り入れて完済、改めてまた15万円ほど借り入れる…というパターンがおすすめです。
しかし、不要なのにわざと多くお金を借り入れるのはムダな利息を支払うことになりますのでいくら増額したいと思っていても控えたほうがいいと思います。
繰上げ返済などをうまく利用する
ムダにお金を借りたくないけど、出来るだけ増額出来るような信頼は得たい!という方におすすめなのが「繰り上げ返済」です。その名の通り、繰り上げて返済をすることで返済速度をアップ、かつ支払う利息の総額も減らすことが出来るという利用者にとってもお得な方法なんです。
繰り上げ返済を行うことが出来る=返済する余裕がしっかりとあると判断されますので、こちらも印象がよくなることが多いです。ただ、少額の場合だと繰り上げ返済をしてもあまり効果がない場合もあります。(2万円借りて、給料日がきたら繰り上げ返済するなど)
繰り上げ返済自体は利用するわたしたちにとって利息をぐっと減らすことが出来る手段なので、増額に関係なく利用するのもアリだと思いますが…。ボーナスが出たらまとめて返済、などもいいですね。
繰り上げ返済の扱いは、会社によって微妙に違うことがあります。毎月返済する決まった額(約定返済)と繰り上げ返済(随時返済)は別物と考える会社の場合、繰り上げ返済で10万円返済したとしても元金が残っている限り約定返済を行わなければいけない場合と、繰り上げ返済した分でその月の返済を行わなくていい場合があります。
これは会社ごとに違いますので、一度調べてみてください。つい力を入れて繰り上げ返済したものの、約定返済が出来ずに延滞…なんてことになってしまったらもったいないですからね!
ポイント3:自分の限界を把握
増額することも大事ですが、自分の限界をしっかりと把握することも大切です。この限界とは、「自分がどれだけお金を借りて大丈夫なのか」という意味です。
総量規制の対象外でも限度はある
バンクイックは銀行のカードローンなので総量規制の対象外となります。ですので、年収の3分の1を超える額を借り入れることは事実上可能です。ですが、際限なくお金を借りることが出来るわけではありません。
ここでキーになるのはやはり「返済能力」です。返済能力が高ければ総量規制を超えて借り入れることも可能ですが、返済能力が一般的、それより低めの場合は総量規制と同じくらいしかお金を借りられないこともあるでしょう。
規制の対象外だから必ず増額して沢山借りられる!というわけではないことはしっかりと知っておく必要があります。
他社からの借り入れは要注意
増額を目指すことにおいて、バンクイックに限らず他社からの借り入れがある状態は非常に不利になります。特にとりあえず契約だけしてお金を借りていないカードローンなどはさっくり解約してしまいましょう。
カードローン、及びクレジットカードのキャッシング枠は実際の利用がなくても枠があるというだけで利用している状態と同様に取られてしまうんです。バンクイックの場合は総量規制の対象外ではありますが、消費者金融でカードローンを利用する場合は覚えておいてソンがない知識ですよ。
実際利用している場合も出来るだけ借入金額を少なく、早めに完済してしまう方がいいですね。
場合によっては減額される!
増額においては改めて審査が行われます。そのため、借り入れ状況や年収の変化などによっては増額どころか利用限度額が下がってしまう(減額)場合もあります。他社からの借り入れが増えていたり、延滞が目立っている場合は利用限度額が下がってしまうこともあるでしょう。
自分の返済能力ではこれくらいかな、という限界がわかっていないと逆にお金を借りられなくなることにもなりかねません。減額されるということは、返済能力が借り入れ可能金額に追い付いていないと判断されているということ。借りられるから借りる、という考え方ではなく、無理なくきちんと返済できる範囲で借りるようにすることが大切です。
【参考ページ】
三菱UFJ銀行の融資の特性