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消費者金融での借金、保証人が必要になるケースとは

消費者金融でお金を借りるのに、保証人が必要だとか、なにか特別な制約があると思っている人がいますが、カードローンは、担保は必要ありません。しかも保証人も必要としないで、あなただけでお金を借りる契約をする事が出来ます。そんな消費者金融の歴史は古く、その原型は、1950年代で、その頃から無担保・保証人はなしというシステムでした。

普通、大きな金額のお金を借りる時には保証人が必要です。でも消費者金融会社が商品として提供するカードローンは保証人は必要ありません。でも、どうしてそんな事が可能になるかをご説明しましょう。そしてカードローンを有効活用出来る為の法規制もある事を知っておいてください。 その前にカードローンとは違う保証人の事も学んでおきましょう。

そして、消費者金融の提供している無担保で保証人のないカードローンの特徴を知りましょう。そうすれば、必要な時に直ぐに借りる事が出来るカードローンの大きなメリットに気がつかれる事でしょう。 その上でカードローンを上手に使いこなしてください。

保証人とは?

住宅ローンとか、大きな金額のローンの場合、有担保になったり保証人が必要になって来ます。その保証人ですが、民法の規定では主たる債務者がその債務を履行しない場合、その履行をなす債務を負う者を規定されています。もし仮に、あなたが保証になっている場合は、その保証している人が、借金を払えなくなった場合代わりにその借金を支払わないといけないと言う法律です。

保証人には種類ある

保証人には二種類あります。通常保証人と言えば単純保証人の事になります。もう一つは連帯保証人で、名前は似ていますが、その負うべき責務には天と地ほどの大きな違いがあります。

保証人

保証人は、保証にあたって二つの権利を持っています。そのうちの一つは催告の抗弁権で、もう一つは検索の抗弁権です。それぞれの抗弁権の意味は次の通りです。この二つの権利のお蔭で直接の当事者の債務者よりも法律上の優位性が担保されています。

催告の抗弁権 検索の抗弁権
保証人が債権者に返済を求められた時に、まず債務者本人から先に請求してくださいと主張できる権利です。ただし債務者が破産宣告したり行方不明の場合は主張できません。 保証人が債務者に返済能力がある事を証明出来れば権利は主張出来ます。例えば債務者に不動産などがあれば、それを差し押さえて下さいと債権者に主張する事が出来ます。

連帯保証人

連帯保証人には、保証人に対して与えられている催告の抗弁権と検索の抗弁権がありません。つまり法律的には債務者と全く同じ対t場になってしまいます。債権者の判断で債務者か連帯保証人のいずれかに債務の請求を求める事が出来る事になります。この事が、連帯保証人なんかには間違ってもなるもんじゃないと言われる所以です。

いずれにしても保証人は債権者の返済に係わるリスクを軽減するという働きがあります。リスク軽減という意味では保証人よりも不動産を担保にする有担保の方が、債権者にとってのリスクは軽くなります。

なぜ無担保でお金を貸せるのか

金融会社は、お金を貸してその利息で利益を得ます。だから貸さないと利益が得られません。有担保で貸付出来るお客の数と無担保で貸付け出来るお客の数とでは比較になりません。そして保証人なしとなるとさらに対象となるお客は多くなります。それでも返済しても貰えないというリスクはつきまといます。

そのリスクを軽減するのが、無担保・保証人なしと言う理由で得られる顧客の数、そして高い金利です。借金してお金が払えなくて、返済不能に陥るお客様の損失を差引いても、お客全体から得られる金利の総額が上回っているから消費者金融会社の営業は成り立っています。

無担保のローンは、金利の数字だけを比較すると確かに高い金利に思いますが、安定した収入がある=返済能力がある。という信頼度だけでお金を借りる事が出来ます。その借りやすさと言うメリットと返済の仕組みを上手に使えば、有効にお金を使う事が出来ます。 いくら金利が安くても貸してもらえないローンは意味がありません。カードローンは、安定した収入があれば、身寄りのない個人でも直ぐに借りる事が出来ます。
(⇒返済能力の定義について

金融商品名 平均的な金利
公的住宅貸付け 年1%~年2%
消費者金融 年4.5%~年18%

法的整備が進むカードローン

公的なローンと比べると高いカードローンの金利ですが、日本に初めて消費者金融が出来た頃の金利は(1954年)、現在のカードローンの金利より、ずっと高い金利でした。当時の出資法の規定による上限金利は、なんと年利率109.5%というとんでもないハイパー金利でした。それでも、当時は無担保のローンとしては合法だったのです。

担保で保証人が無いという事がお金を貸す側にとって、いかに大きなリスクと考えられていたのかがこの金利で解ります。

年代 上限金利
1954年 109.5%
2010年 20.00%

66年間の間に、金利はなんと約80%も下がっています。勿論、いきなりではなく時代の経過とともに、社会現象やその他の理由から段階的に下がって行って現在の金利になっているわけですが、それにしても物凄いレートの急降下です。これが、もし物価指数なら大恐慌ですが、無担保のカードローンという物が、ある意で特殊な取引きであるという事です。
(⇒怪しい金利に引っかからない為に

総量規制

総量規制は2010年6月から施行されている貸金業法の新しい規制です。この対象になるのはカードを利用したキャッシングで年収の3分の1を超える借り入れが出来なくなりました。ただし

同じキャッシングでも貸金業法の適用を受けない銀行(銀行法)は、総量規制の対象とはなりません。

(⇒銀行は大金でも融資してくれる?

またクレジットカードを利用してのショッピングの場合も同じで総量規の対象外です。ただしクレジットカードのキャッシング枠を利用してのキャッシングの場合は総量規制の対象になります。そして、この総量規制には、カードローン利用者にも良く知られていない多くの例外や除外規定があります。

【総量規制の除外】

  • 不動産購入・不動産改良の為の貸付
  • 自動車担保貸付
  • 有価証券担保貸付
  • 不動産担保貸付
  • 不動産を売却しての貸付
  • 手形の割引
  • 金融業者を債権者とする500万円を超える貸し付け
  • 有価証券担保貸付
  • 不動産担保貸付
  • 金融業者を債権者とする金銭貸借契約

【総量規制の例外】

  • 顧客に一方的に有利となる借り換え
  • 緊急医療費貸付
  • 社会通念上必要とされる貸付
  • 配偶者と合計した年収の3分の1以下の貸付
  • 貸し付けを受けるまでのつなぎの貸付
この総量規制の除外項目は、専門的過ぎて良く解りにくいですが、例外規定をよく見ると、総量規制は、消費者に有利な規制である事が良く解ります。この例外規定を知っておくだけでも、カードローンを利用する場合に役に立ちます。

ウソみたいなカードローンの話

午前11時にカードローンで、初めて10万円借りて午後全額返したら利息はいくらでしょうか? 1%としても…10万円×…いえ!カードローンの場合は利息なんです。そんなバカなと思われるでしょうが、これは本当の話です。しかもカードローンによっては、10万円借りて20日後に全額返済すれば利息は無料というカードローンもあります。

前者は、カードローンの利息は日割り計算の為、利息が発生しないという単純な理由で、後者は無利息期間のあるカードローンでお金を借りた場合です。(対象期間・金額などに制限があります。)カードローンは利息もさることながら一般のローンとは少し違います。使い方次第ではお金を有効に利用する事が出来るのです。

冒頭の利息無料というのが、大きなポイントです。現在の大手消費者金融会社の金利の標準は、年利率で約4.5%~18%あたりです。確かに公的なローンと比べると高いですが、無担保で保証人の要らない契約という特殊なローンである事を考えると、金利が高いか安いかというのは、利用者の活用方法によって大きく違って来ます。

カードローンは早く返済すればするほど実質金利は安くなります。上手に返済すれば金利は高くはないのです。

そして直ぐに借りる事が出来るというメリットを十分に活かして利用すればカードローンはとても役にたつアイテムです。また総量規制をよく3分の1以上借りる事が出来ないという捉え方をしてしまいがちですが実際は逆です。

総量規制は借り過ぎを規制する為のもので、このおかげで知らず知らずのうちに借金が増えていくという危険を回避できます。そういう風に現在のカードローンは時代と共に消費者寄りの法律になって来ています。欧米ではブライダルローンと言って結婚式をローンでするというのも珍しくはありません。カードローンは良くも悪くも使い方次第です。

必要な時に、必要なお金を直ぐに借りる事が出来るというメリットを前向きに捉える考え方も、時と場合によっては必要な時代になって¥来ていますし、カードローン自体もそうなって来ているのです。
(⇒融資のメリットとデメリットを比較する

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