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申し込む前に知りたい、キャッシングやカードローンの審査内容

使い方を間違えることさえなければいつでも自由にお金を借りることが出来たり、急な出費にも対応が出来たりと非常にマネーライフが快適になるのがカードローンやキャッシングです。(参考ページはこちら→カードローンのメリットとデメリット紹介!

今は昔に比べると年齢が若い方もカードローンを利用することが増え、うまくお金をやりくりする上でのひとつの手段として利用されているようなふしもあります。CMなどもさわやかな印象で作られることが多く、より借りやすい状況を各会社がつくっているのもひとつの要因でしょう。
(⇒融資が利用可能な年齢について

いろいろなところで見かけるカードローンのCMや体験談などを見て、自分も利用してみたい!とカードローンの利用を検討している方にとって気になるのが、「申し込んだあとに行われる審査」ではないでしょうか。なにか審査って聞くと根掘り葉掘り色々聞かれたりするのだろうか?とちょっと心配になってしまうところもあるかもしれないですね。

そこで、今回は特にカードローンのり用を考えている人に向けて「カードローンやキャッシングの審査はどのように行われているのか」をご紹介したいと思います。申し込む前に知っておくと安心ですよ!

審査において大切なのは「属性」

いきなり属性という、耳慣れない言葉から始まりました。しかし、カードローンやキャッシングの審査においてこの耳慣れない言葉である「属性」は非常に重要で、審査に可決するかしないかを大きく左右する要素でもあるんです。ゲームが好きな方は属性と聞くとちょっと違ったイメージをしてしまうかもしれませんね。

キャッシングで言われる属性とは

カードローンやキャッシングにおける属性とは、「その人そのもの」ずばりのことを言います。年齢や職業、年収、居住状態などのどのような環境で生活しているのかを表すものといってもいいかもしれません。

例えば35歳、男性、サラリーマン(営業)、年収450万円、独身、一人暮らし、固定電話なし、社会保険あり…といった、なんだかまるでお見合いのプロフィールのようにもなってしまっていますが、このような要素をひっくるめて「属性」といいます。

一体この属性で何がわかるのかというと「返済能力」というものがわかるんです。

自分が「点数化」される!?

カードローンやキャッシングにおける属性は、返済能力にかかわるということはわかりました。まずは返済能力から解説しますと、言葉そのまま「(借りたお金を)返済する能力」のことです。

これは単純に年収が高ければ返済能力が高いというわけではありません。いくら年収が高くても独身で一人暮らしの場合、もしお金を借りて返せない状況になってしまった時には引っ越しをしてお金を返さずに逃げてしまうかもしれません。お金を貸している会社側からすれば、きちんと貸した分は回収できないと意味がありませんよね?

そこで、カードローン会社はこの「属性」をそれぞれ点数化して審査に使用します。この点数化のことを「スコアリング」といいます。要素によって点数が高くなったり(有利)、低くなったり(不利)し、その合計点が会社の基準を上回っている場合お金を借りることが出来る可能性がぐっと高くなります。

スコアリングの一例として以下にまとめてみました。簡潔なものではありますが、「有利」と書かれている方が点数が高く評価されます。

内容 有利 不利
年齢 高い方(40台前後) 若い方(20台)あるいは60歳以上
居住形態 持ち家 賃貸
家族構成 家族と同居 一人暮らし
雇用形態 正社員 アルバイト・パートなど非正規
勤続年数 長い 短い(転職が多いも含む)
年収 高い 低い(200万円以下)

こちらの表を参考にすると、「40歳前後で年収がそこそこ(400万円以上)あり、大学卒業時からずっと同じ会社に正社員として勤務している。家族は妻と子供がいて、持ち家に住んでいる」ような人(この例では男性)がスコアリングでは高得点が出せるということになります。

もちろんこれらの情報は簡単に変えられるわけではありませんので、こんなもんなんだと参考にしていただく程度で結構です。少しでも審査に有利になりたいからと、ウソの情報を書くのは絶対にいけません!

信用情報が理由で借りられない?

審査の上で重要なのは「属性」と、もう一つあります。それは「信用情報」というものです。厳密には信用情報のひとつとして属性があるのですが、今回は分けて解説しますね。

いくらいい属性を持っている人でも、信用情報に問題がある場合はお金を借りることが出来ないこともあるんです。

審査を左右する信用情報とは?

信用情報とは、お金に関わる情報のこと全般のことを言います。先ほどの属性にあたる個人情報に加えて、どこでお金を借りたのか、どこのクレジットカードを持っているのかといった情報も信用情報に含まれます。

信用情報はどこかの会社が独自に調査して集めているというわけではなく、それら信用情報を集める機関に銀行や消費者金融、クレジットカードを発行する信販会社などが加盟、もしくは登録して情報を登録することで自然に集まってくるんです。日本ではそのような機関が3つあり、それぞれ「株式会社日本信用情報機構(JICC)」、「全国銀行個人信用情報センター(KSC)」、「株式会社シー・アイ・シー(CIC)」という名前です。

金融に関わる会社や銀行が共通して情報を集めているのかというと、金融トラブルになった人にお金を貸さないようにするためです。お店をしている場合には、出入り禁止にしている人であったり、クレーマーの人をリストアップしていたりと「ブラックリスト」と呼ばれるものを作成していることがありますが、信用情報機関にはクレジットカードやカードローンなどを利用した人の情報に加え、多くの機関が閲覧・編集できるブラックリストを作成しているとも言い換えることが出来ます。

ブラックだと借りられないことも

カードローンの情報を見ている時によく出る単語として「ブラック」があります。ブラック属性と言われることもありますね。これは実際に信用情報機関にブラックリストがあり、そこに名前を登録された人…というわけではありません。信用情報機関にはブラックリストというものは存在していないんです。
利便性とわかりやすさを兼ねてブラックと呼ばれているといったところです。

ブラックとなる要因は「事故情報」です。この事故とはもちろん車の事故などではなく金融に関する事故です。主な事故情報として登録されるのは

  • 返済の延滞
  • 自己破産
  • 任意整理や個人再生

他にもありますしもっと細分化されている部分もありますが、多いケースがこちらになります。

上記のような事故情報が登録されている人の場合、いくら属性がよくてもお金を借りられない可能性が高くなります。年収が高いといっても貸したお金を返してくれないのであれば、お金を貸す意味がありませんよね。加えて、トラブルを起こした人ということですから、あまり関わりたくないと会社側が思ってもおかしくはありません。

★知らないところでブラックに?★

お金を今まで借りたことがないからブラックにはなるはずがない、と思っている方は要注意です。自分ではそう思っていなくても、知らずしらずの間にブラックになってしまう可能性もあるんです。

例えば携帯電話の料金を延滞・未払いしていた場合。最近では携帯電話やスマートフォンの本体の代金を月々の利用料金に上乗せして支払うことが多いですよね。もし月賦で本体を購入している場合、携帯電話料金を延滞する、もしくは未払いの状態にすることで「月々の購入代金を返済(支払い)していない」とみなされ、事故情報として登録されることがあるんです。

言うなれば、クレジットカードで購入した品物の代金を支払っていない状態と同じようなものです。

審査の最大の障害!?在籍確認とは

属性や事故情報などの信用情報に問題がなければ審査の可決まで目前です!しかし、ここで多くの人が申し込みを思いとどめてしまう高い壁が立ちはだかります。中には「これがあるからカードローンやキャッシングは利用したくない」という人もいるくらいの審査のひとつ、それが「在籍確認」です。

在籍確認とは、金融業者や銀行がカードローンの審査の中で行うもので、申し込んだ人の勤務先に連絡(電話)をかけ、本当に申し込んだ人がその勤務先に所属(在籍)しているのかを確認するものです。

カードローンなどお金を借りる場合に限らずクレジットカードを作成する場合にも行われることが多い在籍確認ですが、カードローンやキャッシングの場合はほとんど、必ずといっていいほど在籍確認は行われます。会社に連絡がきてバレてしまうのがイヤ!というのが理由で申し込みをやめる人は多いですね。

在籍確認は審査の最後

在籍確認は、大抵の場合審査の最後に行われることが多いです。その理由は、最初に在籍確認を行ったところでスコアリングや信用情報を照会した際に「この人にはお金を貸すことは出来ない」と判断した場合、在籍確認をしたことがムダになってしまうからです。

会社側としても勤務先に電話をするのは手間になりますし、申し込んだ人からしても電話がかかってきたのに審査に否決してしまうなんて悲しいですよね。さらに、もしかしたら会社にバレてしまうかもしれない…といったリスクまで負わせてしまうことになってしまいます。

そのため在籍確認は最後の最後としている会社が多いんです。逆に考えると「在籍確認まできたなら殆ど審査に受かったも同然!」と考えてもOKです。もちろん100%可決するとは言い切れませんが、95%は可決したと考えてもらえればいいと思います。

基本的な在籍確認の流れ

在籍確認は申し込んだカードローン会社の担当者が勤務先に電話をかけることで行われます。在籍確認の時間は基本的には指定が出来ません。どうしてもこの時間にしてほしいという場合はインターネットからの申し込みは避け、電話や店舗、自動契約機(自動契約コーナー)で相談するのがいいでしょう。

電話は個人名でかかってきます。「○○消費者金融の△△です」といった名乗り方はしませんので安心して下さい。「△△ともうしますが、(申込者)様はいらっしゃいますか?」といった感じでかけてくることが多いようですね。

昔は架空の会社を名乗ってかけることもあったようですが、現在では法律で禁止されていますのでそのようなことは出来ません。また、カードローンに申し込んだことを他人に話してはならないという決まりもあるため、会社名も名乗ることはありません。(銀行の場合、??銀行の…と名乗る場合もあるようです)

在籍確認において、かならず本人が電話に出なければならないことはありません。同僚の方や受付の方など他の方が出ても大丈夫です。本人がいる場合はかわってくれるでしょうし、席を外していたりその日が休みの場合は電話に出た人が「現在は席を外しております」や「本日は休みを頂いております」と返答してくれれば在籍確認としてはOK。

誰が出ても、申し込んだ人が会社にいることが分かればそれで在籍確認は終了なんです。本人が出た場合も5分以内に終わることが多いです。

★在籍確認がしにくい場合は…★

大手の派遣会社など、登録制の派遣会社の場合は本社にかけても派遣の社員まで把握できていないことが多く、在籍確認の電話をしても「わかりません」といった返答になってしまうこともあります。それでは在籍確認が行えないため、カードローンの審査に落ちてしまう可能性も…。

このような場合は、「在職証明書」を会社に頼んで発行してもらいましょう。それを提出することで在籍確認の代わりとすることが出来ます。

在籍確認がイヤな場合

ちょっとした数分の電話だとしても、どうしても在籍確認はイヤ!という場合もあるかと思います。主に在籍確認がイヤという理由で多いのは

  • もしかしたら会社にバレるかもしれないからイヤ
  • 普段取引先(会社)からしかかかってこないから違和感がありそうだからイヤ
  • 電話が自分にかかってくることがないので不自然だからイヤ
  • いつかかってくるかとハラハラしながら仕事するのがイヤ

いずれもなるほど、と納得が出来る理由が並びます。たしかにいつかかってくるかわからない電話を待つのはストレスがたまるものですし、会社にバレてしまったら悪いことをしているわけではないのになんか後ろめたい気持ちになってしまいそうです。

電話も個人名でかかってきますので、いくら仲がいい友人だとしても会社の電話を通じて連絡してくることなんて殆どありませんからちょっと不自然な感じになってしまうのはたしかにうなずけます。

しかしカードローンを利用するためには必ず通らなければいけないのがこの在籍確認。特殊な例ではありますが、回避する方法もあります。

一つ目の方法は「代わりの書類を提出する」ことです。在籍確認を行わない代わりに会社に所属していることを証明できる「在職証明書」や、年収や会社に所属していることを証明できる「源泉徴収票」や「給与明細書」を提出することで在籍確認をパスすることが出来ます。

ただ、基本的にはこの方法ではなく電話連絡による在籍確認を行っていますので、申込時にその旨を伝えて在籍確認を回避できるかどうか確認する必要があります。

二つ目の方法は「電話連絡がない商品を選ぶ」ことです。大手であれば「モビット」は電話確認が不要なカードローン商品を出していますし、銀行の中には普通預金口座を持っている人であれば電話確認ナシで審査が行える場合もあります。いずれも条件がありますのでそれを満たしている必要がありますが、電話確認自体をパスできるのは魅力的ですね。

「こうすれば審査に通る」はない

ここまで審査に重要な要素である「信用情報・属性」と、審査の中で一番の壁となる「在籍確認」について解説してきましたが、審査は怖いものではありません。今まで多くの人がお金を借りてきているように、「審査って何か怖いものだ、大変なものだ」と思ってしまうのは可能性を潰してしまうことになるので非常にもったいないことです。ご紹介した在籍確認も、実際受けてみて簡単すぎて拍子抜けだった、全然職場にもバレなかったという声のほうが多いのです。(参考ページはこちら→融資の在籍確認はそこまで怖くない?

あくまでこれは審査の一部であり、その基準も会社によって違います。同じ状況でA社とB社に同時に申し込んでも、A社は審査に可決してもB社は審査に否決してしまうことも珍しくありません。カードローンやキャッシングの審査において「こうすれば必ず審査に通る」ということはありません。

あえて審査に通りやすいようなポイントを挙げるとすれば、「健全なマネーライフを送る」この一点でしょう。

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