> > 確実にキャッシングできる申込先を選ぶ為のセルフチェック項目

確実にキャッシングできる申込先を選ぶ為のセルフチェック項目

唐突ですが、キャッシングの審査って緊張しますよね。無事に審査を通過して欲しいと、結果が出るまでは誰しも落ち着かないものです。では、より確実に審査を通過するために自分で自分を評価することはできないのでしょうか。(参考ページはこちら→融資審査に通るコツとは?

今回は、「確実にキャッシングをするためのセルフチェックで申込先を選択する」ことについて考えてみましょう。

1.他社借入件数と借入金額

最初のチェック項目は、「他社借入件数」と「借入額」についてです。今までキャッシング専用のローンを組んだことがない方でも、クレジットカードを持っている方は一読を。

金融機関とそれ以外に分ける

銀行など金融機関からの借り入れと、消費者金融などの貸金業者からの借り入れは一緒にせず、それぞれの件数と金額を算出しましょう。キャッシングの申込書には、両方合わせて申告するタイプもあれば、別々に申告するタイプもあります。いずれにせよ、「どこからいくら借りているか」を整理するところから始めましょう。

金融機関と貸金業者を分ける理由は、「総量規制」の対象になっている契約といない契約とを区別して考えなければいけない所から来ています。ちなみに「総量規制」とは…

  • 貸金業者からの借り入れで、
  • 利用目的が自由なローンなら、
  • その人の年収×1/3までしか貸してはいけない

という法的な制限を言います。総量を規制するので、一社ごとに年収の1/3まで貸せるのではなく、貸金業界からの合計が年収の1/3です。簡単に例えると、年収が300万円で消費者金融から100万円借りていれば、貸金業者からは借りることができない(貸金業者が貸してはいけない)ということです。

そして、銀行など金融機関からの借り入れは「総量規制の対象外」となっています。年収300万円の人が銀行から100万円、消費者金融から30万円借りている場合、総量規制の対象額は消費者金融の30万円だけということになります。

借入件数と金額から考える申込先

他社借入件数については、3社以上で大手消費者金融や金融機関からは敬遠される傾向が強いと言われています。これは金額に関係なく、「多くの所から借りている」という点がマイナスの評価となることを意味していますので、該当している方は、他社との契約を解約するか、中堅~小規模クラスの消費者金融をターゲットにすると良いでしょう。

金額は「現在の残高」ではなく、「借入限度額の合計」で考えてください。例えばカードローンを2件契約していて、借入残額は0円であったとしても、契約上の限度額が50万と30万ある場合の借入額は80万円です。新規で審査をする際、今の残額0円ではなく、80万円まで借りることができるようになっていることが重要視されます。

消費者金融は「総量規制」の影響を受けますから、借入限度額の合計(銀行のものは除いてくださいね)が年収の1/3に近い状態であれば、大手は避けるのが賢明でしょう。中小消費者金融でも10万~30万程度の、少額融資になる可能性が高いと考えておくのが一般的です。

クレジットカードの存在

忘れがちなのが、クレジットカードのキャッシング枠です。これもれっきとしたキャッシング契約ですから、申し込みの際に計算から漏らさないように気をつけてください。本人はミスと考えても、審査する側は1件ごまかしていると判断することがあります。ミスも嘘も審査にとって悪影響なのは想像に難くないでしょう。

完済と契約解除は別のもの

カードローン契約の場合、完済したからと言って同時に解約となるものではありません。本人は契約が終了していると思っていても、実際は契約が継続されているケースも少なくありません。これも申込みの際に勘違いで悪影響となる事柄です。

借入件数と金額のまとめ

以上のことをまとめると、下のようになります。

【借入件数】3件以上ある場合は中小消費者金融で少額融資を狙うのが賢明
【借入金額】残額ではなく限度額で申告すること。年収の1/3に近い状態なら、大手消費者金融は厳しい。
【注意点1】クレジットカードのキャッシング枠も立派なキャッシング契約。申告の際、決して忘れることがないように。
【注意点2】カードローン契約は完済後も継続している。きちんと解約の手続きをとっていないものは、まだ有効の可能性がある。

2.お金に関する事故歴の有無

次は、お金に関する取引で「事故」と呼ばれることを過去に行なっていないかのチェックです。ここに該当する項目がある方は、金融機関や大手消費者金融からの借り入れはかなり難しくなりますので、しっかりチェックしてください。

破産・個人再生・債務整理

お金に関する事故情報として有名なのは、自己破産や債務整理といった、借金の返済が不可能になって、法的手続きや和解によって返済をなくしたり軽減したりすることです。これらの情報は「個人信用情報」として登録機関に一定期間保管され、審査できっちりチェックされます。「事故」というくらいですから、悪影響となることは間違いありません。

【主な事故情報と登録期間】

事故区分 登録期間
自己破産 免責決定から5年または10年
個人再生 決定から5年または10年
債務整理 完済日から5年

個人信用情報は、KSC・CIC・JICCと呼ばれる3つの機関で登録・保管されています。KSCは主に金融機関、CICは信販・クレジット会社、JICCは消費者金融会社が加盟しており、それぞれの事故情報はCRIN(クリン)という三者共有の情報として取り扱われています。

事故情報が登録されている間は、やはり金融機関や大手消費者金融からの借り入れは厳しいでしょう。中小の消費者金融が「事故歴のある方もご相談ください」と言うくらいですから、かなり重大な問題として扱われる情報です。

延滞はキャッシングだけではない

ある意味で一番厄介なのは、延滞です。1日や2日遅れたくらいでは延滞とは判断されませんが、期日から3ヶ月を経過しても返済が行なわれなければ、事故情報として登録されます。延滞についての取扱いは、下の通りです。

①事故情報として登録されるのは、期日から3ヶ月が経過しても返済が行なわれなかったとき
②登録は返済が行なわれるまで続き、返済後も1年は「延滞があった」という情報として管理される

延滞はキャッシングだけが対象ではありません。クレジットカードの引落しが不能になっている場合や、携帯電話の分割払いが滞った場合も、同様に登録されます。また、クレジットカードなどの分割払いで指定日に引落しがされたときは「$」、引き落としが不能だったときは「A」のマークが記載され、過去2年の情報が解るようになっています。

延滞の情報は、これまでと違い中小の消費者金融も危険視する特に重要な問題です。「延滞をする=支払いに対して不誠実」ということですから、破産や債務整理よりも悪質なものとして審査されます。

事故歴に関するまとめ

キャッシングの審査で必ず使われる「個人信用情報」の事故に関するまとめは、以下の通りです。いずれも大きな問題として取り扱われますから、信用情報に登録されている間は申込先も慎重に選ぶ必要があります。

【事故歴がある人】大手消費者金融や金融機関からの融資はかなり困難。中小でも「事故歴がある方もご相談ください」と謳っている会社を選ぶのが確実。
【延滞がある人1】中小消費者金融でも「支払いがルーズ」と敬遠される可能性が高い。返済後1年は登録が消えないので、思い当たる場合はそれなりの覚悟が必要。
【延滞がある人2】キャッシングに限らず、クレジットカードや携帯の分割払いなども対象になる。キャッシングで思い当たるフシがなくても、ショッピングの方で問題を起こしていないかも要注意

3.勤続年数や雇用形態

ここまでは借り入れに関することをチェックしてきました。それでは、ここからはお勤めに関することをチェックしていきましょう。

専業主婦は狙い打ちをすべし

まず、お仕事をしていない専業主婦のみなさんです。残念なことに、大手の消費者金融で借り入れをすることは99%不可能だと思ってください。昔はOKだった所でも、今は殆どが申込み対象外となっています。一方で銀行などの金融機関や中小の消費者金融などではご主人の収入を元にした融資を行なってくれる所も少なくありません。

消費者金融へ申し込む時には、ご主人の同意書や戸籍抄本などの公的な署名書類も必要となります。これも法律で定めている必要な手続きなので、申込む前にしっかりと準備はしておきましょう。

銀行など金融機関への申込みは、そのような書類の提出を求めないものもあり、カードローン契約も行っていますから、こちらを最初に狙うのが理想的でしょう。ただし、先に挙げた借り入れに関しての問題を抱えていないことは最低限の条件になります。また、金額も10~50万円の少額融資となることが多いことも頭に入れておきましょう。

パート・アルバイトの方

最近は、お勤めをしていて安定した収入があれば、パート・アルバイト勤務の皆さんも利用できるカードローンが多数存在します。消費者金融でも銀行でも、申込条件にしっかりと記載されているのが殆どなので、申込みの可否で悩むことはないでしょう。ただし、消費者金融の場合は「総量規制」のことをよく考えた上での申込みをすることは忘れないでください。

派遣でお勤めの方

パート・アルバイトと同様、派遣でお勤めの皆さんも利用できるキャッシング商品は大手消費者金融にも銀行にも多数存在します。ただし、派遣の方特有の問題として、申込書に「派遣元と派遣先のどちらを記入するか」があります。これは各社で扱いが異なっているので、申込書の指示を見落とさないように注意してください。

勤続年数の問題

雇用形態に関わらず、勤続年数が短すぎるのは問題視される可能性があります。理想は前年1年の収入を証明する上でも勤続1年以上ですが、最低でも給与明細で直近3か月分の収入を証明できるくらいはお勤めされている必要があります。

収入証明書の提出が不要なローンが増えてきてはいるものの、勤続年数が短いと、特別な措置として提出を求められることもありますから、決して嘘で長く勤務していると申告するようなことはしてはいけません。相手は審査のプロですから、嘘はほぼ見抜かれる=審査落ちと考えて行動しましょう。

勤続年数が短い方は、やはり審査が甘めの中小消費者金融を選択するのが手堅い選択でしょう。他社借入がなく、正社員で半年ほどお勤めをされていれば、銀行や大手消費者金融への申込みでも道は開けるでしょうが、半年未満の方はそれなりの覚悟を持って申込みをすることが大切です。

4.借入れの難易度に差はあるか

最後に、銀行・大手消費者金融・中小消費者金融の間に借り入れの難易度の差がどれほどあるのかも考えておきましょう。それぞれの特徴を掴んで、自分が確実に融資を受けられる最も有利な条件のキャッシングを見つけられるようにしたいものですね。

銀行と消費者金融の差

まず、銀行など金融機関と消費者金融の差です。キャッシングの審査で両者にある大きな違いは、「保証会社の審査もあること」です。金融機関のキャッシングには、必ず保証会社が設定されています。そして、審査は銀行と保証会社の両方が行い、両方でGOサインが出れば融資OKとなる仕組みになっています。

この「保証会社」。実は業務提携した消費者金融が設定されていることも多く、過去にその消費者金融とトラブルを起こしていないかを振り返って考える必要があります。金融機関のキャッシングに申込むときは、保証会社がどこなのかも必ずチェックしておくようにしましょう。

一方、消費者金融が保証会社を設定することは殆どありません。申込んだ消費者金融会社の審査オンリーですから、銀行よりは審査が易しいとも考えられます。(参考ページはこちら→銀行の審査ってそんなに厳しいの?

大手と中小消費者金融の差

同じ消費者金融という括りでも、TVCMやWeb広告を大々的に行なっている大手の消費者金融と、公式ホームページすら持っていない中小の消費者金融とでは、求めている顧客像自体に差があると考えていいでしょう。大手が求めているのは他社借入も少なく、安心して融資のできる顧客。勿論全国から多数の申込みもあるので、審査は中小よりは厳しいでしょう。(参考ページはこちら→金融業者にはそれぞれ違いがある

中小の消費者金融は、大手や金融機関で借りる事ができなかった方も対象になります。広告の内容を見ても、「他社で断られた方もご相談ください」「事故歴のある方でも柔軟審査」というような文言をよく目にします。多少の問題はあっても、きちんと返済をしてくれるなら融資をしますよ、というスタンスで営業をしているといったところです。

借り入れの状況からお勤めの長さを自分で評価し、それに合わせた申込先を確実に狙い打ちできること。それが信用情報の申込み履歴を増やすことなく借り入れを実現させるための重要項目です。

新着記事
ページトップへ