最近では若い世代を中心に、カードローンの利用率がどんどん高まっています。昔とは違って、わざわざ店頭に行かなくても、インターネットで申し込めるという気軽さや、コンビニでいつでも引き出せるという便利さによって、とても身近なものになったのが大きな理由でしょう。(参考ページはこちら→キャッシングはネット申し込み以外ももちろん可能です)
さらに、2010年の貸金業法改正によって、総量規制が出来たことも大きいと思います。金利が法定内に抑えられ、乱暴な取立てが法律違反となったからです。そのため消費者金融も健全で信頼出来るものとなり、さらに最近では、有名な俳優を起用したCMも功を奏して、明るいイメージとなりました。つまり、後ろめたさも無く借りられるようになったのです。
(⇒法定金利の数値について)
- スマホやパソコンからインターネットだけで申し込みが出来る
- 本人確認書だけで申し込みが出来る
- コンビニでいつでも借り入れが出来る
- 安定した収入があればバイトやパート、主婦や学生でも利用出来る
こうした気軽さから、社会人だけでなく、学生のカードローン利用も年々増加しています。しかし実際は、学生といえども、二十歳未満ではカードローンに申し込めないという年齢制限があるのをご存知でしょうか。では何故二十歳未満は利用出来ないのかを解明していきましょう。
カードローンの年齢制限
各カードローン会社には、当然申し込み可能な条件というものがあります。しかしカードローン自体、誰でも利用出来るというのが大きな特徴です。基本的には安定した収入があれば誰でも申し込めるのです。アルバイトやパート、学生や主婦でもオッケーです。しかし実はもうひとつ条件があります。それが年齢制限なのです。
では、各カードローン会社の申し込み可能な年齢を表にしてみましょう。
カードローン会社 | 申し込み可能な年齢 |
---|---|
プロミス | 20歳~69歳 |
レイク | 満20歳~満70歳 |
アコム | 20歳~72歳 |
三井住友銀行 | 満20歳以上満65歳以下 |
バンクイック | 満20歳以上65歳未満 |
と、なっています。敢えてそれぞれの会社の表現どおりに書き出してみました。
見てお分かりのとおり、上限の年齢に多少のばらつきはあるものの、下限である二十歳というのはどこも同じですね。
何故年齢制限があるのか
では、何故こうした年齢制限があるのでしょう。また、何を基準に決められているのでしょうか。それぞれに理由を考えてみましょう。
上限制限の理由
各社で若干のばらつきがあった年齢制限の上限ですが、それでもだいたい65歳から70歳の間であることがわかりますね。これは年金が65歳から受給されることが大きく関係しています。基本的に年金のみの収入の方では申し込みが出来ないため、年金が受給される65歳までを上限としているところが多いのです。
(⇒年金収入だけではお金は借りられない?)
しかし、今の世の中、65歳以上でも働いている方は多いですよね。定年退職後もパートや派遣で働いている場合は、安定した収入があるとみなされ、利用が可能なカードローンもあるというわけです。
下限制限の理由
では、年齢制限の下限はどうでしょう。これはどこも一律二十歳です。もっとも未成年だからと思えば不思議ではありませんね。社会的に責任が取れる年齢であるとみなされているわけです。
しかし、高校卒業は18歳です。就職して社会人になっている方もいるでしょう。それでも関係なく、揃って二十歳以上を申し込み条件としているには、やはりそれなりの理由があるわけです。
法律上の理由
民法の第5条第1項に、未成年者の法律行為の条文があります。「未成年者が法律行為をする時は、法定代理人の同意を得なければならない。」というものです。ただし、単に利益を得るだけの法律行為については、これに当てはまらないとされています。また第2項には、「第一項の法律に反した契約は、取り消すことができる。」ともあるのです。
分かりやすく言い換えると、
- 未青年は親権者の同意が無ければ契約ごとが出来ない
- 親権者の同意無しでした契約はいつでも取り消しが出来る
と、いうものです。
つまり未成年者というのは、カードローンのようにお金を借りる契約は自分だけで出来るものではなく、しかも契約してしまった場合、いつでも取り消すことができるというわけです。取り消される可能性のある契約をするのでは、カードローン会社にとっては大変なリスクとなりますよね。ですから、申し込み条件は契約が正式に成り立つ二十歳以上となっているのです。
(⇒未成年のうちは無理にお金を借りないのも重要)
年齢制限について分かりやすく表にしてみると、次のようになります。
年齢制限 | 制限の理由 |
---|---|
申し込み上限は65歳から70歳 | 年金のみの収入では安定した収入とは認められない |
申し込み下限は20歳 | 安定した収入があっても法律上契約が出来ない |
二十歳未満でも借りられるところはあるのか
では、二十歳未満ではお金は借りられないのでしょうか?答えはイエスだと思って構いません。ただし、今は大学生や専門学生専用の学生ローンというものがありますよね。そうした学生ローンの中には、実は「学生であること」だけを条件にしているカードローンがあるのです。
そのような学生ローンであれば、絶対とはいえないものの、問い合わせてみる価値はあるかもしれませんね。学生というだけで申し込める場合もあるかもしれません。しかし、二十歳未満もオッケーという消費者金融は非常に数少ないため、ネットなどでよく調べてみないとみつかりにくいでしょう。
とはいえ、未成年といえども、一人暮らしで生活が大変な場合など、どうしてもお金を必要とする場合もあるでしょう。そうした時、カードローンが利用出来なければどうしたら良いのでしょうか。
二十歳未満の場合はどうするか
今の世の中、学生さんといえどもお金がかかります。また、高校を卒業して社会に出たばかりの方や、一人暮らしの方などは生活が大変な時もあるでしょう。そんな時、カードローンが申し込めないとすれば、いったいどうすれば良いのでしょうか?
それにはこの3つの方法しかありません。
- 親権者に借りる
- アルバイトをする
- 可能な学生ローンを利用する
あとは、自分で稼ぐしかありませんね。アルバイトをして足りない分を補いましょう。あとは、学生であれば、年齢制限の無い学生専用ローンを探してみるという手もあるでしょう。
闇金ではないと思っても、名前を聞いたことのない中小企業では借りないのが安全です。よく分からずに借りてしまうと大変なことになってしまいますから・・。未来ある若者には是非避けて欲しいのです。
とにかく、カードローンは二十歳以上でないと利用は出来ません。法律的に制限がある以上、それはどうにも動かせない事実なのです。諦めて他の方法を考えるしかありません。厳しいかもしれませんが、なんとか乗り切って欲しいと思います。