誰もが知っている消費者金融ですが、年齢に関係ないところなんてあるのでしょうか。消費者金融に限らず、金融機関でお金を借り入れる場合、年齢制限はあるのが当たり前のような気がしますが、実際はどうなのでしょう。ここでは、年齢制限のない消費者金融についてまとめてみました。
消費者金融とは
消費者金融とは、貸金業といって「お金を貸す」ということを商売としている金融機関です。「お金を貸して、返してもらうときに金利を上乗せしてもらう」ことで、成り立っている会社ですね。世の中にはたくさんの消費者金融が存在しており、独自のサービスを展開しているところが多くみられます。
ひと昔前は、お金を借りることは後ろめたいような感じがありましたが、最近の消費者金融は、堂々とかつ、お手軽に借りられるようになってきているのではないでしょうか。さらには、「消費者金融=サラリーマン」というイメージも完全になくなっていますよね。近頃では、ちょっとした用途のためにお金を借りる若者が増えているようですね。(参考ページはこちら→借り入れはどんな用途で使えるの?)
そんな消費者金融ですが、誰でも利用できるわけではありません。ある程度条件があるし、消費者金融独特の特徴などもあります。まずは消費者金融を詳しく解明したいと思います。
- 消費者金融ってお手軽なの
- スピーディ
- 融資額に上限あり
- 自身に収入があることが条件
- 年齢制限
消費者金融ってお手軽なの
手軽にお金を借り入れることができるといえば、消費者金融なのは間違いないですよね。しかも、最近の消費者金融は即日融資というのが当たり前になっているぐらいスピーディなので、急いでいる人とってはこの上ないサービスといえるでしょう。審査も柔軟なので、正社員だけではなく、パートやアルバイトの人でも借りられるため、利用している人はどんどん増えているのが現状です。利用者のほとんどは、少額をちょっと借り入れたいときに消費者金融を選ぶ傾向にあるようですね。
スピーディ
最近の消費者金融は即日融資が当たり前で、審査に最短で30分など、あり得ないぐらいのスピードで対応してくれます。もちろん審査だけではなく、契約から融資まで早ければ1時間程度で完了することも多いようです。担当者にムダな動きはなく、必要なことを明確にかつ簡潔に説明してくれるので、初めて借入れをする人にとっても安心できるのが消費者金融といえるでしょう。
融資額に上限あり
貸金業である消費者金融は、融資額に上限があります。総量規制の対象となっているため、融資できる金額は「年収の1/3まで」が条件となります。これは2010年に改訂されたもので、収入に見合っていない融資をしてしまうと、返済できなくなる人を救済するための法律なんですね。融資に上限があるため、年収の1/3以上借入れを希望する人は銀行系で借り入れるしかなくなったわけです。
自身に収入があることが条件
従来は問題なかったのですが、収入のない専業主婦は借入れができなくなりました。いくら配偶者に安定した収入があったとしても、個人に収入がないので「年収の1/3」という考えが当てはまらなくなり、対象外となってしまったわけです。すなわち、自分で働いて収入を得ている人にしか融資できない、ということなんですね。収入のない専業主婦も融資は銀行系でしかできなくなってしまったわけです。
年齢制限
まず未成年ですが、基本的にNGです。未成年に保護者の同意なしに融資をして、返済が滞ったとしても、法律では未成年に返済責任はありません。「未成年に貸したほうが悪い」とみなされ、借金の消滅が可能なのが理由です。保護者の同意があれば借入れ可能というところもありますが、未成年は厳しいと思っていたほうがいいでしょう。ただし、未成年といっても学生ローンを実施しているところでは、借り入れることができるかもしれません。
そして、65歳~70歳以上はたいていの場合も基本的にはNGです。年金暮らしで仕事をしていない人が多いのが理由です。長期のローンを組んでも返済できる可能性が低くなるわけなので、消費者金融でも融資をしていないところが多いということですね。稀に地方の中小の消費者金融で、74歳程度までOKとしているところもありますが、少ないのが現状でしょう。そのほかでは不動産を所有しているなど、特別な場合に限られますが、可能な場合もあります。ただ、基本的にはこちらも難しいと思っていたほうがいいでしょうね。
このように、消費者金融が年齢制限を設けているのには、ちゃんと理由があるわけですね。未成年にしろ、65歳~70歳以上にしろ、安定した収入のない人が多いためというのが理由のようです。安定した収入がないということは、返済に問題がでてくるのでは?と、考えてしまうのも当然のことですよね。
安全でおすすめの消費者金融
世の中に消費者金融と名のつくところは数知れずですが、残念ながらすべての消費者金融が健全なわけではありません。中にはヤミ金と呼ばれるような、怪しい消費者金融が存在するのも事実です。ヤミ金は国に貸金業の届け出をしておらず、無許可で営業しているところが多いので要注意です。無許可なため、法律も関係なく、法外な金利で貸し付けをしているところが目立ちます。ここでは安全でおすすめの消費者金融をまとめてみました。
それぞれの消費者金融に年齢制限があるかどうか、ある場合は、年齢はいくつなのかも記載したので、ぜひ参考になさってください。
- プロミス
- アコム
- モビット
- アイフル
- ノーローン
プロミス
三井住友銀行グループのプロミスは、2012年に三井住友フィナンシャルグループの完全子会社となっています。少額の借入れであれば、消費者金融の中でも利息が低いこと、さらには30日間無利息期間があるのでおすすめです。消費者金融の中でも最大規模のプロミスは、顧客満足度も高く、利用者が多いことでも有名です。プロミスで借入れをおこなう場合の特徴やメリットは以下の通りです。
■ プロミス |
・年齢制限あり 20歳~69歳 ・最大融資額500万円 ・金利は4.5%~17.8% ・即日融資可能 ・30日間利息0円 |
アコム
誰もが一度は名前を聞いたことがあるアコムは、三菱UFJフィナンシャル・グループに属する消費者金融です。今や消費者金融業界の中では当たり前となっている、初めて自動契約機(むじんくん)を開発したのはアコムなんですね。アコムは、プロミスと並んで消費者金融の中では最大規模で、とにかくスタッフの対応が良いことで有名です。アコムは、期間限定でさまざまなキャンペーンをしているので、こまめにサイトをチェックすることをおすすめします。
■ アコム |
・年齢制限あり 20歳~72歳 ・最大融資額800万円 ・金利は3.0%~18.0% ・即日融資可能 |
モビット
モビットは、竹中直人のCMで誰もが知っている消費者金融だと思います。期間限定でさまざまなサービスやキャンペーンを展開している、人気のある消費者金融です。
■ モビット |
・年齢制限あり 20歳~69歳 ・最大融資額800万円 ・金利は3.0%~18.0% ・即日融資可能※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。 |
アイフル
銀行に属さない、生粋の消費者金融といっていいのがアイフルでしょう。借入れをおこなうときや、返済方法など多種多様なバリエーションを準備してくれているのが特徴といえます。キャッシングが必要だけど、どうしていいか不安に思ったらいろんなシミュレーションをした上で判断するのがおすすめですよ。
■ アイフル |
・年齢制限あり 20歳~69歳 ・最大融資額500万円 ・金利は4.5%~18.0% ・即日融資可能 |
ノーローン
新生銀行グループのシンキ株式会社が運営しているのが、ノーローンという消費者金融です。レイクも同じく新生銀行グループなのですが、完全な子会社化されているため、レイクは消費者金融ではなく銀行系ということになります。ノーローンのおすすめは何と言っても「なんどでも1週間無利息」ということでしょう。金利が気になる人にとってはおすすめの消費者金融ですね。
■ ノーローン |
・年齢制限あり 20歳~69歳 ・最大融資額300万円 ・金利は4.9%~18.0% ・即日融資可能 ・なんどでも1週間利息0円 |
年齢制限のない消費者金融
名の知れた健全な消費者金融には、年齢制限があるということを理解していただけたかと思いますが、年齢制限のない消費者金融はこの世の中に存在するのでしょうか。存在するか?と、聞かれれば確かに存在はします。存在はしますが、それは健全な消費者金融ではありません。健全な消費者金融でないということは、すなわちヤミ金ですね。
ただし、ヤミ金に年齢制限がないからといって、簡単に手を出すのは危険ですよ。健全な消費者金融では年齢制限があるから仕方ない、と思うかもしれませんが、一度ヤミ金に手をだしてしまうと抜け出すのは簡単なことではありません。まずはヤミ金がどういうものなのかおさらいしてみましょう。
ヤミ金とは
ヤミ金とは、消費者金融が必ずやらなければならない、貸金業の届け出を国に対しておこなっていない、いわゆる違法な金融機関ということになります。違法な金融機関なので、総量規制の法律も無視、金利も独自で決めた違法なものをふっかけてくるなど、自分たちで好きなように商売しているところのことですね。
国の目が届かないので、取り立ても暴力的なことで有名です。融資をするときはニコニコと愛想良く貸してくれるのに、取り立てになると人が変わったようになることでも有名です。返済しようとしてもさせてくれないのも特徴ですね。法外な金利をいつまでも絞る取るために、借り続けてもらわないといけないわけですね。実際、一度借りるといつまでも抜け出せないような仕組みになっています。
ヤミ金の見分け方
ヤミ金には見分け方があります。まずは、聞いたことのない、それこそ小さな店舗でひっそり営業しているようなところはちょっと注意が必要です。もちろん、まっとうな中小の消費者金融も世の中にはたくさんあるので、すべてがヤミ金だというわけではありませんが、注意するにこしたことはありませんよ。
どうすれはヤミ金かどうかがわかるのでしょうか。ヤミ金を見分けるのにはいくつかの方法があります。怪しいと思ったら、以下を参考にしてください。
- 金利を確認する
- 融資の限度額を確認する
- 勧誘・紹介に注意する
- 堂々と広告していない
- 親身になりすぎる
- 貸金業者登録番号を確認する
金利を確認する
消費者金融では、金利の上限が利息制限法といって、国の法律で定められています。一定の金利以上を設定している金融機関は、違法だと疑ってみましょう。法律を無視した金利で取り立てている業者は、バレると営業停止になるため、ひっそり営業しているところが多いのが事実ですね。ちなみに、利息制限法で決められている上限金利は以下の通りです。
融資額 | 年間の上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 20% |
10万円以上100万円未満 | 18% |
100万円以上 | 15% |
融資の限度額を確認する
融資の限度額もチェックできる項目のひとつです。貸金業である消費者金融は、融資の限度額がこれまた法律で定められています。総量規制で「年収の1/3までしか融資してはいけない」ということになっています。例えば、「年収の1/3を超えての融資が可能ですよ」と、アピールしてくる業者は、この時点で法律を無視しているわけなので、怪しいと思っていいでしょうね。
勧誘・紹介に注意する
ヤミ金の顧客さがしは、たいていがチラシ中心になります。それこそ街中に違法に貼られたものや、郵便ポストに投げ込まれた安っぽいチラシですね。その手のもので勧誘してきたり、一度ヤミ金にはまった人をうまく利用して紹介するといった手段が多いようです。ネットでも「年齢制限なし」「ブラックでもOK」と書かれたサイトをクリックすると、たいていは紹介ページにつながります。こういったところはヤミ金の可能性大だと思ってください。
堂々と広告していない
ヤミ金は、法律を無視して営業しているので、堂々と広告をだすことができません。CMなんてもってのほかだし、インターネット上にホームページを掲載することもできないため、上記のような紹介ページからたどり着くという手段が多いようです。きちんとしたホームページがあるというのもひとつの目安になるでしょう。
親身になりすぎる
ヤミ金は電話でのやり取りが主流になることが多いようです。大手の消費者金融のようにホームページを持たないので、サイトからのやり取りはできないため、電話での対応になるようです。このとき、あまりにも親身になって勧誘されたり、異常なほどの親切心があった場合は、ちょっと警戒してくださいね。健全な消費者金融で、行き過ぎた勧誘なんてものは存在しませんよ。
貸金業者登録番号を確認する
以上のように、いくつか怪しいところがあったらならば、最終的に「貸金業者登録番号」というものを堪忍しましょう。この、貸金業登録番号というのは、消費者金融の営業をするにあたって、国や都道府県からの営業許可を受け、登録番号というものを届け出なければなりません。まっとうな消費者金融は、ホームページの会社概要に貸金業者登録番号が必ず記載されています。
登録されていなければ論外ですし、登録されていてもいい加減な登録番号を記載している場合もあります。登録番号で確認することができるので、自分の目できちんと確認することをおすすめします。ネットで「貸金業登録番号検索ページ」を開いて、必要な項目を入力してください。これで、本当に届出をおこなっているか否かがすぐにわかります。
ヤミ金だとわかったら
ヤミ金だとわかったら手をだすのはやめましょう。違法な業者なので、自分たちの好きなように、それこそ好き勝手に営業しているので、何が起こるかわかりませんよ。安易な考えで「返済したらそれで終わりになる」なんて軽く考えないようにしましょう。一度捕まえた顧客は放そうとしないので、いつまでもつきまとわれる覚悟でいてください。相手はあの手この手でいろんなことを要求してきます。一度借りるとなかなか逃れられないということですね。
年齢制限にひっかかったらどうすればいいの
結果的にいうと、消費者金融の年齢制限にひっかかってしまうと、借入れは難しいということですね。親の同意書がある未成年や、不動産を所有している高齢者など、例外はいくつかありますが、このような理由があっても審査に落ちる可能性のほうが高いと思っていてください。それほど年齢というのは大事だということですね。
年齢制限でひっかかってしまったけど、どうしてもお金が必要という人は、自分で稼ぐしかないわけですよ。未成年ならアルバイトをする、というのが一番手っ取り早いでしょう。未成年でもアルバイトできるところはたくさんあります。成人すれば堂々と借り入れることが可能なので、とりあえず成人するまでアルバイトでつなぐのが賢明な方法ですよ。
高齢者の場合も、体力的に問題がなければアルバイトをすることをおすすめします。今は高齢者でも雇ってくれるところはたくさんあります。しかも、フルタイムではなく、週に2~3日・1日3時間など短い時間での雇用も増えてきています。高齢者の人は残念ながら収入を得ても、消費者金融からの借入れは難しいでしょう。したがって、借り入れるという考えではなく、少しでも稼ぐという方法を選ぶしかないということになります。
おわりに
消費者金融が年齢制限を設けている理由は、おわかりいただけたと思います。消費者金融もお金を貸すことが商売なわけで、返済してもらえなければ利益は得られないですよね。そのため、返済義務が法律で守られている未成年や、失礼な言い方ですが、いつまで生きるかわからない高齢者に対しては融資をしないという選択をしたわけです。リスクはとらない消費者金融は、ある意味賢い選択をしたということでしょうね。
年齢制限のない消費者金融を探している暇があれば、少しでも働いてお金を稼ぐことを考えてください。今は日払いのアルバイトも多種多様となっていて、肉体労働だけではありません。自分ができることを探すのがいちばんの近道だと考えたほうがいいでしょう。
(⇒アルバイトでもしていれば融資には通ります)