現代は、非常に便利にキャッシングが利用出来る時代です。特にカードローンでは、店舗に出向かなくても、インターネットだけで手続きが完了してしまいますし、借り入れも振り込みキャッシングやコンビニATMなどで、いつでもどこでも現金が引き出せるのです。
（⇒ネット申し込みだけでお金を借りるには）
しかし、その便利さ故に、つい借り過ぎてしまうという人も少なくありません。お財布代わりに気軽に出し入れが出来るため、自分のお金のような錯覚に陥ってしまうのです。そうすると、知らないうちに限度額いっぱいに借りてしまい、返済不能に落ちるというケースもが増えています。（参考ページはこちら→何故お金は返せなくなってしまうのか）
そんな返済不能の状態に陥ると、次は他のキャッシングでお金を借りることになります。そうしてさらに返済の負担が大きくなり、いわゆるブラックという状態になってしまうのです。では、そうした多重債務でブラックになってしまった場合でも、問題なしでキャッシングすることは出来るのでしょうか？
キャッシング審査はどこを見るか
まずキャッシングの審査ではいったいどこを見ているのかを表にまとめてみました。
| 審査項目 | 審査の方法 |
|---|---|
| 本人確認 | 本人確認書類・在籍確認 |
| 過去・現在の借り入れ・返済履歴 | 信用情報機関への照会 |
キャッシング審査というのは、大きく分けて「本人確認」と、「返済遅滞などの履歴」の2つが主になります。ではそれぞれの審査の方法と審査基準を説明していきましょう。
本人確認
本人確認では、まず運転免許証などの本人確認書類の内容と、申し込み時の本人の情報に違いが無いかどうかなど、身元の確認が行われます。本人確認書類も今は写メやFAXで提出出来ますから、これは簡単に済みます。嘘や間違いなく申込書に入力がされていれば問題はないでしょう。
そしてもうひとつ、会社への在籍確認が行われます。申告通りの会社に勤務しているかどうかの確認です。職場に電話が入ることで心配される方も多いのですが、個人名でかかってくる簡単なものなので、まわりにばれることはありません。安心してください。
こうした本人確認は、相手がしっかり返済してくれる人かどうかを判断する上で、とても大切です。身元がしっかりしている人、嘘を付いていない人でなければ、信頼してお金を貸すことは出来ないからです。
借り入れ・返済の履歴
そしてもうひとつ、お金を貸すうえで重要なのが、過去に返済遅滞や返済不能になったことはないか？また、現在他社からも多額の借り入れがないか？どうかです。そうした事実がある人では、返済をしっかりしてくれるかどうか不安だからです。
では、どうやってこの借り入れ・返済状況を調べるかといえば、「信用情報機関への照会」です。信用情報機関では、個人のキャッシング情報が全て金融機関から報告されていて、本人と金融機関はいつでも開示することが出来るのです。
これらの審査項目をまとめると
- 本人確認書と申し込み時の情報に相違はないか
- 勤務先に偽りはないか
- 過去の返済状況に問題はないか
- 現在多額の借り入れをしていないか
となり、この審査項目が満たされないと、キャッシングが出来ないのです。
多重債務とは
このようにキャッシングが出来ない人というのは、返済不能の履歴があったり、多額の借り入れがあったりする人ですが、そうした人たちが何故そんな状態になったかといえば、理由として最もあげられるのが多重債務です。
では、この多重債務とはどんなものかといえば、借り過ぎによって、限度額いっぱいになってしまい、他のキャッシングで借りてしまうという状態です。限度額いっぱいに借りてしまうと、返済の負担も大きくなり、返済遅滞や返済不能に陥るため、その返済のために他のキャッシングから借りるという悪循環に陥ってしまうのです。
では、そんな多重債務に陥ってしまう理由としては、次の3つが挙げられます。
- 簡単に申し込み可能
- 気軽にキャッシング可能
- リボ払いの為、限度額いっぱいになるまで自覚がない
申し込みや借り入れが非常に気軽で便利に出来ることが、キャッシングで借り過ぎてしまう大きな原因です。しかしそれに加え、キャッシングはリボ払いなため、借り過ぎても月々の返済は変わらず、自覚がないことも大きな原因となっているでしょう。
ブラックとは
そして、こうした多重債務に陥ると、結局は返済遅滞・返済不能になりやすく、最終的にはブラックになってしまいます。ブラックリストというのは、よく聞く言葉ですよね。ブラックというのは、信用情報機関に「返済遅滞」、「返済不能」の記録がされた人のことです。
では、それぞれの状態を詳しく説明してみましょう。
返済遅滞
返済遅滞というのは、返済日に返済が遅れた人のことです。単に返済日を忘れていたり、引き落とし日に残高不足だったりする場合もあります。しかし、返済日に返済額が用意出来ないといった深刻な場合もありますね。
どんな理由であれ、返済日に返済が出来ずに遅れてしまう状態を返済遅滞と言い、その情報はキャッシング会社から信用情報機関へ報告されてしまいます。
返済不能
返済不能というのは、文字通り返済が出来ない状態です。単に返済日に遅れるといった状態ではなく、長期的に返済することが出来ない状態ですね。
こうなると、キャッシング会社や、さらには弁護士などの専門家に相談し、返済額や返済期間の変更、そして最悪の場合、債務処理などをしなくてはならないでしょう。もちろん信用情報機関へ記録されますし、社会的ダメージは大きいものとなります。
このように、返済が遅れたり、出来なかったりした場合、各キャッシング会社から信用情報機関へ報告がなされ、ブラックとなってしまいます。これらの信用情報機関の記録は5年間は残るため、その間はどの金融機関からの借り入れも不可能となるのです。
ブラックでも借りれるか
では、ブラックになってしまうと、本当に全くどこからも借りれないのでしょうか？これはイエスと答えて間違いないでしょう。つまり、多重債務などでブラックとなってしまった場合、問題なしにキャッシングすることは出来ません。（参考ページはこちら→ブラックリストで満足に借りられないのは当たり前？）
もしブラックでもオッケーというキャッシングがあるとすれば、それこそ闇金の可能性が大です。多重債務に陥る最も危険なルートともいえます。ただでさえ、ブラックになった時点で経済的に危険な状態であるはずです。それをさらにひどい状態にするようなものなので、絶対に避けましょう。
ブラックでも問題なしで貸してくれるようなキャッシングはないので、借りるのではなく、臨時でバイトをするなど、稼ぐことで何とか乗り切ってください。しかし、どうしても多重債務のために生活が困難な場合は、弁護士などの専門家に相談して、解決策を見つけましょう。
しかしまず、そうした事態にならないよう、キャッシングを利用する時には、返済計画をしっかりと立て、常に自分の借り入れ状況をチェックすることが大切です。いくら便利に出し入れが出来ても、それは自分のお金ではなく、借金であるということを忘れないようにしてください。（参考ページはこちら→返済を確実にこなす為に大切な事）
