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年金受給者でも作れるカードローンは存在する!利用の注意点とは

カードローンを利用するには安定した収入が必要…というのは、カードローンを申し込みたい人・利用している人にとっては常識と言えるものです。昔はサラリーマンなどの会社員の方のみをターゲットとしていましたが、現在ではその幅が広くなり学生さんや主婦の方でも気軽にカードローンを利用してください、といった風潮になってきています。

しかしながらどのような職業の方であっても、「安定した収入がある」ことがカードローンの利用(申し込み)条件となっています。学生や主婦の場合はアルバイトもしくはパートなどで定期的な収入を得ていなければ申し込み条件にそぐわないと判断されることが多いですね。(参考ページはこちら→アルバイトやパートでも借りる事は十分に可能

それでは、年金を受給している方の場合はカードローンを利用することは出来るのでしょうか?年金も毎月一定の支給がありますから「安定した収入」と言えますよね。
(⇒年金とカードローンの関係について

その答えは、「Yes」です。年金を受給している方でもカードローンを利用することは可能です。ただ、その代わり条件が多少ややこしかったり、注意しなければいけない点もあります。今回の記事では年金受給者の方が利用できるカードローン及びそのポイントや注意点について解説します。

利用できる年齢を確認しよう

カードローンを利用するにあたって大切なものは安定した収入や勤続年数などですが、それと同じくらい大切なのが「年齢」です。特に年金受給者の方はその性質上年齢が高齢と言われる63歳~60代後半に入ってきている方がほとんどでしょう。

年齢が高いと、カードローンに申し込めない可能性があります。やはり年金を受給するような年齢になりますと収入自体が減少する傾向にありますし、高齢と言われる年齢ですので万が一ですが事故や病気などで亡くなってしまうこともあります。そうなると返済も見込みにくいと判断せざるを得ませんので、高齢の方にはあまりお金を貸したくないのが本音なのです。

多くの大手カードローンの場合、申し込み可能な年齢の下限は20歳以上と統一されていますが、上限に関しては各社でかなりのバラ付きがあります。以下に一部ではありますが、大手のカードローン商品について下限、上限の年齢を表にしてみました。

■ノンバンク系カードローン

商品名 下限の年齢 上限の年齢
プロミス 20歳 69歳
アイフル 20歳 70歳
アコム 20歳 HPに記載なし
モビット 20歳 69歳
ノーローン 20歳 69歳
オリックスVIPローンカード 20歳 69歳

■銀行カードローン

商品名 下限の年齢 上限の年齢
レイク(新生銀行) 20歳 70歳
バンクイック 20歳 65歳
三井住友銀行カードローン 20歳 65歳
みずほ銀行カードローン 20歳 66歳
楽天銀行スーパーローン 20歳 62歳
みずほ銀行カードローン 20歳 66歳
ノンバンク系か銀行系かで大きく上限の年齢が変わっていることがわかります。ノンバンク系は70歳近くまで新規の借り入れや申し込みが可能ですが、銀行系はそれにくらべると年金を受給出来るようになる年齢付近で新規の借り入れが行えないようなイメージです。

現在の自分の年齢と照らしあわせて、どこのカードローンが利用できるか把握しておきましょう。

年金受給者でも選べる幅が違う!

年齢によって申し込めるカードローンの幅が結構違うことがわかりました。年金受給者の方の場合、さらにそこにプラスしてカードローン商品の選べる幅が大きく違ってきます。

そのポイントとは、「定期的な安定した収入が年金以外にもあるかどうか」です。

  • 収入は年金のみ
  • 年金以外にも収入(アルバイト・パート・不労所得など)がある

この2種類のどちらかに必ず当てはまるかと思いますので、それぞれのケースについて解説していきます。

年金収入しかない方の場合

こちらのケースの方の場合、カードローンでお金を借りるのは非常に厳しいと言わざるを得ません。なぜなら、カードローンなどの審査においては年金は「定期的な収入」とみなされないことが多いからです。

もちろん中には定期的な収入とみなし、収入が年金だけであっても利用できるカードローンもあります。こちらで簡単に確認できました、「年金収入だけでも申し込みが可能なカードローン」は以下になります。

商品名 上限年齢 限度額 金利
バンクイック 65歳 最高500万円 4.6~14.6%
じぶん銀行 70歳 最高500万円 3.9%~17.5%

こちらの他に、各地方の信用金庫で利用できる「シルバーきゃっする」というカードローンもあります。こちらは年金受給者を対象にしたカードローンで、年率は14.50%で利用限度額は最高50万円となっています。近くの信用金庫で取り扱っているかもしれませんので、一度調べてみてはいかがでしょうか。

収入が年金しかないため、申し込むことは可能ですが審査に通るかどうかはまた別の話…となってしまいます。申し込めれば必ず審査に通るというわけではありませんのでご注意下さい。やはり、他に収入がある方と比べると審査自体も通りにくくなることは覚えておいてください。

年金受給+別の収入がある場合

こちらの場合はいわゆる「安定した収入がある状態」となりますので、収入が年金のみという方に比べるとぐっと利用できるカードローン商品は多くなります。年齢の上限の項目でリストアップしました大手のカードローン商品のどれでも、年齢の条件さえ満たしていれば申し込みをすることが可能です。

もちろん年金受給のみの収入という方と同じカードローン商品を選んでいただくことも可能です。審査も収入が年金のみという方と比べると通りやすく、より借りやすいのがこちらのケースの方々になります。

金利や貸付条件など、自分に合うもの、自分が利用したいと思うカードローン商品を選んで申し込みましょう。こちらも年金受給のみの収入という方と同様に、審査としては年齢としての面からも通りやすいとは言えませんのでその点は留意しておく必要があるでしょう。

カードローン利用の注意点

年金受給者の方、そうでない方に関係なくカードローンの利用には注意点があります。例としては

  • 自分が借り入れ可能な範囲で借り入れをする
  • きちんと期日までに返済を行う(ブラック防止)
  • 自分が利用しやすいカードローン商品を選択する

など、基本中の基本と言えるものではありますが絶対に注意しておきたい点です。年金受給者の方はこのような基本的な注意点に加えてさらに気をつけていただきたいポイントがあります。

それが、

  • 完済の年齢を逆算して借り入れ額を考える
  • 毎月の負担にならない返済額になるようにする
  • 甘い言葉にはだまされない

この3つになります。

完済の年齢を逆算して考える

これは非常に重要なポイントです。毎月2~3万円くらいを借りて、年金が支給されたらその都度完済していくというスタイルであれば、利息の金額も少なく済みますし特に困るようなことはないと思います。

ただ、1ヶ月だけでは完済できないような金額を借りた場合や、少額であっても少しずつ長期的に返済していきたいと考えている場合は

  • 毎月希望する返済額だと完済まで何ヶ月必要になるのか
  • 完済の時の年齢はいくつになっているのか
  • その際の利息分も含めて返済出来る目処は立っているのか

このあたりをしっかりと考えておかなければなりません。

とはいえ、頭で想像するだけではいったいいくらになるのか、完済までに何ヶ月かかるのかなんてわからないですよね。そこでおすすめしたいのは一度「返済シミュレーション」を行ってみることです。

返済シミュレーションは大手の銀行や消費者金融のカードローンを紹介しているページには多く設置されています。有名なところであれば「レイク」の返済シミュレーションは非常に使いやすいです。

「レイク」の返済シミュレーションを利用する場合を例として記載しておきます。

レイクのホームページを訪問し、「ご返済について」から「ご返済シミュレーション」を選択します。そうすると返済シミュレーション画面に遷移しますので、「ご利用中の方」と書かれているところをクリックしましょう。

そうすると金利と借り入れ金額を入力できるようになりますので、金利(利用したいと思っているカードローンの金利を入れてみましょう。よくわからないのであればとりあえず18%と入れておけば大丈夫です)と、借りたい金額を入力します。

入力が終わったら「返済シミュレーション」というボタンを押せば毎月の返済額と返済回数の目安が表示されます。返済金額や返済回数を減らしたり増やしたりできますので、自分がこうしたいと思っている形にすればOKです。

実際シミュレーションすることで自分がどのくらい借りるのが適正なのかわかりやすく、借りたあとのプランも立てやすいです。あまりに返済回数が多いと審査に通らない確率も上がってしまいますので、そうならないようなプランを立てるのがいいでしょう。70歳、遅くとも75歳までには完済しておくのが理想です。

返済額は負担にならない程度に

出来るだけ早く返済したいから、借入金額が大きいから…と、出来るだけ返済額を多くして早く完済を目指す人がいます。もちろんそれは素晴らしいことなのですが、返済にばかりお金をさいてしまい、自分たちの基本的な生活が出来なくなってしまっては元も子もありません。せっかく生活を豊かにするためにお金をかりたのに、まったく真逆の状況になってしまいます。

住宅ローンでさえ、毎月の収入の3分の1を返済にあてると非常に大変というデータがあります。理想は20~25%ということですから、カードローンを利用する場合も毎月受給する年金の4分の1から5分の1程度を返済にあてるほうが生活への負担もぐっと減らすことが出来るのではないでしょうか。

甘い言葉にはだまされないで!

年金以外に収入がある方もない方も、どちらも高齢であるため簡単にカードローンでお金を借りるということはなかなか出来ないと思います。そんな時はつい甘い広告につられてしまいそうになるものです。

  • 審査なしで即金100万円まで!
  • 専業主婦や無職の方でも借りられる
  • 電話一本ですぐ融資!

などなど、お金を借りることに興味がない時に見ると「こんなのはありえないだろう」と思えるものが、お金を借りたくて仕方ないときは「ここなら自分でも借りられるのかも?」と思ってしまいがちです。

しかしこのような広告を出しているところはすべて、とは言い切れませんがほとんどがうまくお金を借りられません。お金を借りるどころか逆に振り込むだけになってしまったり、高齢だとわかると詐欺などの対象になってしまう可能性もあります。

お金が借りたくて仕方ない、ツライというときにはついつい縋りたくなってしまいますが気をしっかりもって、自分が信頼できそうな大手のところからお金を借りるようにしてください。(参考ページはこちら→銀行なら大手も地銀も安心できます

今カードローンが必要か考えて

根本的な話となってしまいますが、本当に今カードローンが必要なのかをしっかりと考えていただきたいと思います。もちろん今では年金だけでは生活が苦しいという方も多くいらっしゃると思います。消費税もこれからまた増える可能性がありますし、ますます生活は厳しくなっていくのかもしれません。

年金にも格差があるため、年金だけで悠々自適に生活することが出来る方もいれば、そうではない方もいます。急にまとまったお金が必要になったからカードローンを使うのか、それとも生活が苦しいからカードローンを使うのか。その目的によってはカードローンはマッチしない場合もあります。

生活が苦しいからカードローンでなんとかしたい、そういった場合はまずカードローンでお金を借りるよりも福祉制度を利用してみてはいかがでしょうか。市町村であれば「活福祉資金貸付制度」が利用できますし、生活保護を頼ってみるのもいいと思います。

審査にさえ通ってしまえばお金を借りること自体は簡単です。しかし、返済するのは借りるほど簡単なことではありません。本当にカードローンで借りることが一番の正解なのか、をまずは一番最初に、しっかりと考えていただきたいと思います。
(⇒返済を確実に行う為にしたい事

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