現代の若者は、ショッピングやレジャーなど、何かとお金がかかるものです。ですから、そんな若い世代を中心に、気軽にお金を借りられるキャッシングが、現代人の必須アイテムともなりつつあります。
それには、現代の若者がインターネット社会で生まれ育った環境も大きいと思います。今はキャッシングの申し込みもネットで簡単に出来ます。以前のように、隠れて店頭に出向く必要もないわけですね。ほとんどネットショッピング感覚で気軽に始められてしまうので、ネット社会に生きる現代人には非常に便利なのです。
それに、昔のようにカードローンに対する暗いイメージも今はありません。人気俳優によるテレビCMが頻繁に流れていて、利用することに後ろめたさを感じることもなくなりました。若い世代にとって、もはやキャッシングは当たり前のこととなったのです。
しかし若者といっても、キャッシングするには年齢制限があります。実は、どのキャッシングも20歳以上でないと利用が出来ないのが実情です。しかし、未成年だからしょうがないとはいうものの、すでに社会人となっている人や、結婚して所帯を持っている人まで、20歳未満だとキャッシングは出来ないものなのでしょうか?
(⇒キャッシングの年齢制限についての解説)
キャッシングの年齢制限とは
どのカードローンにも申し込み条件はあり、そのひとつに年齢制限があります。ではまず、各カードローンの申し込み可能な年齢制限を、次の表で見てみてください。
カードローン名 | 年齢制限 |
---|---|
モビット | 満年齢20歳~69歳 |
プロミス | 20~69歳 |
アコム | 20歳~72歳 |
レイク | 満20歳から満70歳 |
バンクイック | 満20歳以上65歳未満 |
このように、どのカードローンでも申し込み可能な年齢が20歳以上であることがお分かりでしょう。上限の年齢は各社で多少違いはあるのに、何故下限はどこも判を押したように20歳なのでしょう?
(⇒高齢者が借りられる融資は少ない?)
何故キャッシングの年齢制限は20歳以上なのか
高校卒業は18歳ですから、すでに20歳前に社会人となっている人もいるわけです。しかし何故、カードローンの申し込みは一斉に20歳以上となっているのでしょうか?その理由を説明するために、まずは法律から未成年について抜粋してみましょう。
未成年の定義
そもそも未成年とはなんなのか?民法の第四条によれば、「年齢二十歳をもって、成年とする。」と、あります。つまり、満20歳に達しない者が未成年です。民法上、未成年者は制限行為能力者とされ、法律行為は原則として、親権者または後見人が法定代理人として代わって行うことになっています。そして本人が行う場合は、親権者または後見人の同意が必要となっているのです。
未成年の契約
では今度は、その未成年者の法律行為について、民法で決められている法律を見てみましょう。
- 第一項では、「未成年者が法律行為をする時には、法定代理人の同意を得なければならない。」と、あります。また「単に権利を得るものや、義務を免れる法律行為については、その必要はない。」と、あります。
- 第二項では、「第一項に反した法律行為は、いつでも取り消しが可能である。」と、あるのです。
つまり分かりやすくポイントを説明すると、
- 未成年者は親の同意なく法律行為は出来ない。
- 未成年者がした法律行為は取り消すことができる。
と、いうことになります。
要するに、未成年者では、本人が自分の意思でした契約は、取り消すことが出来るわけです。いつでも取り消しができてしまう様な不安定な契約なんて、誰だってしたくはありませんよね。そのため、キャッシングの契約というものも、どこも20歳以上となっているわけです。(参考ページはこちら→未成年のうちは借りないのも重要?)
18歳からキャッシングは出来ないのか
では、18歳から可能なキャッシングは絶対に無いのかといえば、そうとも言い切れません。カードローンというのは、もちろん大手消費者金融ばかりではありません。数え切れないほどの中小消費者金融も存在しています。そして中小消費者金融の中には、学生専用のローンを扱っている会社もあるのです。
(⇒中小消費者金融にも良さがある)
そして、そうした学生ローンの中には、申し込み条件が「学生であること」、そして必要書類が「学生証のみ」であるカードローンがあるのです。
18歳から可能なキャッシング
では、主な学生ローンの申し込み条件を表にしてみましょう。
学生ローン名 | 申し込み条件 |
---|---|
マルイ | 安定した収入のある学生の方、又は当社基準を満たす方(大学生・大学院生・短大生・専門学生・予備校生等) |
アミーゴ | 20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方で、当社基準を満たす方 |
友林堂 | 特に記載なし |
カレッジ | 4年生の大学生・大学院生・短大生・専門学校生・予備校生の方で、学生証の他、運転免許証・保険証等、身分証のご提示が可能な方 |
表を見て分かるとおり、20歳以上という年齢制限の記載がないところもあります。
こうした年齢制限のない学生ローンでは、必要書類は学生証のみというところが多いですね。しかし、さらに本人確認書類があれば限度額がアップするところがほとんどです。本人確認書類としては、運転免許証や健康保険証の他にも、公共料金の領収書などでもオッケーな場合があります。
学生であれば借りられるものの、本人確認書類の提出によって、より希望に見合った借り入れが出来るということですね。M/span>そして18歳からキャッシング可能というところほど、必要書類が多く必要となる傾向があります。
もし年齢制限の記載がない学生ローンを見つけても、申し込みをしてがっかりしないよう、まずは問い合わせをしてみる必要があります。基本的にキャシングは20歳以上であるということを忘れないでくださいね。
つまり、18歳から可能なキャッシングはあるにはあるものの、残念ながら非常に少なく、借りられる可能性も少ないということです。
しかも、同じ18歳でも、学生なら借りられる可能性があって、すでに社会人として働いている人が借りられないわけですから、おかしな現実ですね。なんだか納得がいかないものです。しかし学生でなければ、18歳から可能なキャッシングはないということも事実として覚えておいてください。
ですから、20歳に満たない場合は、借りることより他の方法をする方が懸命かもしれません。例としては、
- アルバイトをする。
- 親権者(親)に借りる。
などですね。気をつけて欲しいのは、18歳から貸してくれるといっても、名前を聞いたことがないような中小消費者金融からは、くれぐれも借りないようにしてください。闇金だったら大変です。まだ未成年ですから、親権者が多額の借金を背負わされる危険性だってあるのです。
大学生にしろ社会人にしろ、20歳前とはいえ、何かとお金が必要な場合もあるでしょうが、20歳になるまではちょっと我慢も必要かもしれませんね。そして社会勉強のつもりで、自分で稼ぐということを覚える良い時期なのかもしれません。