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銀行よりも消費者金融は借りやすいといわれている理由

最初にひとつ質問ですが、キャッシングをするにあたって、銀行と消費者金融ではどちらに借りやすいイメージをお持ちでしょうか。ここ数年の間に、銀行のカードローンも以前よりはずっと借りやすい環境が整ってきて、パートやアルバイト勤めの方でも利用可能なタイプの商品も数多く提供されるようになりました。

しかし、借りやすさのイメージは消費者金融に及ばないでしょう。むしろ消費者金融にとって、借りやすさが銀行と同等にイメージされてしまうと、経営に大きな打撃となることでしょう。(参考ページはこちら→銀行の審査って実際どうなの?

消費者金融は借りやすいのか?

消費者金融が借りやすいというイメージを持たれているのは、審査に通りやすいこと以外の要素も含まれています。では、どんな要素が「借りやすい」と思われることに貢献しているのでしょうか。(参考ページはこちら→緩い融資の定義について

借り入れまでのスピード

銀行のカードローンも即日審査や即日融資を冠につけたものが増えてきていますし、その進化は目を見張るものがあります。しかし、消費者金融のスピード感にはまだ追いつけていない金融機関が多い状況でもあります。

消費者金融を選ぶ最大のメリットは、「申し込みから借り入れまでが非常にスムーズで、手続方法や時間帯さえ間違えなければ、即日で契約&借り入れも可能」という点でしょう。大手であればカードの自動発行機が全国各地に設置されていますし、中小の業者なら来店予約をした上で、その場で審査、その場で契約&融資も行われています。

急ぎの融資が必要だけど、審査から契約までに1週間も2週間も待っていられないという場合には、消費者金融の時間的な借りやすさが役に立つでしょう。

会社規模と顧客のニーズ

全国的に名の知れ渡っている最大手から、1つの街専門で営業をしている小規模な業者まで、消費者金融も様々です。そして、顧客のニーズに合わせた審査基準があります。他社からの借り入れや過去の事故歴(破産や債務整理など)にも柔軟に対応してくれる業者が多数存在しているのも、「消費者金融は借りやすい」と言われる要素でしょう。

銀行と消費者金融の違いは何か

では、イメージではなく、具体的に銀行と消費者金融では何が違っているのでしょうか。これが分かれば「消費者金融は借りやすい」というイメージが正しいものかを判断することもできそうですよね。

本業か多ジャンルの一部か

まず、個人向けのキャッシングが本業なのか、他の業務も行なっているのかの違いがあります。

皆さんご存知の通り、銀行の業務はキャッシングローンの取扱いだけではありません。預貯金業務や住宅ローンなどの大型ローン、企業向けの貸付もしていますし、投資信託や外貨取引の窓口になっていたりと、業務内容は多岐に渡っています。そして、それぞれの業務で収益を上げて銀行という会社を経営しているわけです。

一方、消費者金融の多くは、個人向けキャッシングローンを本業として経営が成り立っている会社です。最近は銀行との関係業務での収益を上げている大手企業もありますが、それでも基本は顧客からの利息が主な利益になる会社です。

これが借りやすさとどう関係するのかはお解りいただけるでしょうか。個人向けのキャッシングローンで収益を上げなければいけない重要度が、銀行と消費者金融とでは大きく違っているんです。銀行は他の業務からの収益も見込んだ経営ができるのに対し、消費者金融会社の殆どは、顧客からの利息収入を増やさなければ、経営が存続できません。

つまり、貸すか貸さないかのボーダーラインが、消費者金融は低めになっていると考えられます。より多くの顧客を確保するには、借りやすさも重要な要素になるわけですね。

保証会社の存在も影響あり!?

銀行と消費者金融の個人向け融資の違いに、「保証会社が存在しているかいないか」という点もあります。銀行の融資には、ほぼ例外なく保証会社が設定されていて、審査は銀行と保証会社の両方からOKをもらわなければいけないことになっています。

その保証会社になっているのが、銀行の子会社になったり業務提携をしたりしている消費者金融であることも多く、何かあったときには消費者金融が銀行へ債務を立て替えなければいけなくなるため、審査も慎重になって当然なわけです。

保証会社の設定は、消費者金融の融資にはありません。審査は申込みをした消費者金融のみが行なうため、銀行の2段階審査よりは通りやすい面を持っています。この点も、消費者金融のほうが借りやすいと言われる要素でしょう。

顧客のニーズも影響している!?

消費者金融という業界には、大手から小規模まで多くの業者が存在していることは先に書いた通りです。そして、その規模によって経営方針も異なれば、顧客側のニーズも異なっているのが特徴の業界でもあります。

大手と中小消費者金融の違い

大手消費者金融は、顧客対象を日本全国にしていること、知名度も高く利用者も多いこと、カードローンを主力商品とした利用しやすさを提供していることなどがよく知られています。公式サイトも充実していて、残高照会や取引履歴といった情報確認だけでなく、ネットキャッシング(振込融資)を行なっているところも。

それに対し、中小の消費者金融は公式サイトを立ち上げている会社も少なく、店舗周辺エリアに限定した営業をしているため、自然と対象となる顧客も絞られていきます。

と、いうことは、自然と顧客のニーズも「大手や銀行で借りれなかったけど、ここなら何とかしてもらえないだろうか」というものになっていき、それを踏まえた審査内容になっていることも容易に判断がつきます。そのニーズに応えた結果が、「消費者金融は借りやすい」という反響となっているわけですね。

状況に応じた借入先の選び方

「消費者金融は借りやすい」というイメージの源が、少しは形となって見えてきたでしょうか。今は銀行の個人向け融資も決して審査が厳しいわけではありませんが、断られる人が多くいるのも現実です。

申込可能件数には限りがある

金利や使い勝手の良さなどを比較検討し、カードローンなどのキャッシングへ申し込みをするのは、非常に大切なことです。しかし、何社へも手当たり次第に申込めるわけではない事は理解しておく必要があります。

「申し込みがあった」という事実も、個人の信用情報という審査の資料に登録され、業界内で共有されるため、半年以内に3~5社へ申し込みをしていると「申込みブラック」と呼ばれる悪い印象を持たれる危険性があります。

それを回避し、今の自分の状況をしっかり見極めた上で、「自分にとって最も有利で、借りやすいローン選び」をしたいものです。

自分の状況に合った借りやすさを

銀行や全国規模の消費者金融をすっ飛ばして、いきなり中小消費者金融ののれんをくぐる方はまずいないでしょう。他からの借り入れがなく、勤務歴や安定した収入が証明できるのであれば、よく名の知れたカードローンなども「借りやすい」ものの中に含まれるのですから。

「就職したばかりで勤務歴が不安」「他社複数から借り入れがあって、更に申込むのが不安」「過去に破産や債務整理をしているので、どこも貸してはくれないんじゃないか」とそれぞれの事情によって、「借りやすさ」は変化します。

1社あるいは2社から断られた時点で、「借りやすさ」を中心とした借入先選びにシフトチェンジをすることも困ったときの選択肢に入れておき、他から断られても柔軟審査をしてくれる消費者金融へアプローチをすることも考えてみるといいでしょう。

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