家族モノの漫画やアニメを見ていると、お母さんが家計簿を見つめて「今月も赤字だわ…」とため息をついているシーンに遭遇することがあります。では、家計が赤字になっているというのはどういうことなのでしょう?
当然、「収入よりも支出が多く、お給料だけでは生活できない」ことを意味しています。収入だけで生活できなければ、不足する生活費は預貯金を切り崩すかどこかから借入れるかしなければいけません。
非日常の出費で生活費が不足する
普通、生活費は毎月のお給料(収入)と預貯金で賄うものです。しかし、非日常的な出来事によって予想外の出費に見舞われた場合、それだけでは足りないことになるのも否定できません。
家計を圧迫する非日常的な出費
非日常的な出費にもいろいろあります。例えば…
- 友人・先輩の結婚や出産に贈るご祝儀
- 入院のお見舞いや葬儀のお香典
- 車の故障修理費や交通違反の罰金
- 家電の故障による修理や買い替え
- 現金や電子マネーのカードを落とした(!)
- その他、健康で何事もない日常では考えられない出来事での出費
どれも避けようのない必要な出費であると共に、それなりの金額がかかるので、給料日までの生活費を維持できなくなってしまうなんてケースに陥ってしまうことも充分考えられます。
「貯金してない方が悪い」と反論されそうですが、アルバイトで生計を立てている方や社会人になってまだ数年なら生活費を確保するのが精一杯で、預貯金なんてできる状態じゃないよ、という方も少なくありません。
(⇒お金に余裕がないアルバイトでも融資は受けられる?)
利息0円で生活費を借りる!?
銀行や大手消費者金融の一部で広まりつつあるサービスに、「一定条件内は利息が0円」というものがあります。主に「初めての利用で、契約の翌日から30日間」といったような条件が目立ちますが、これを賢く利用すれば、急な出費で生活費不足になっても、利息なしで借り入れをすることだって不可能ではありません。(参考ページはこちら→無利息はうまく使おう)
新生銀行グループの無利息サービス
無利息キャンペーンに力を入れているのは、「レイク」でお馴染みの新生銀行とそのグループ会社の「ノーローン」です。折角名前を出したので、どんなサービスなのかを簡単にご紹介しましょう。
ローン名 | ジャンル | 無利息の条件 |
---|---|---|
新生銀行 「レイク」 |
銀行カードローン | 初めての契約で、契約の翌日から①か②の選択制 ①30日間全額無利息 ②180日間、元本5万円分の利息が0円 |
「ノーローン」 | 消費者金融カードローン | 借り入れ日の翌日から7日間、その分が無利息 完済していれば、翌月以降の借り入れも1週間無利息 |
「レイク」は新生銀行のカードローンです。かつて消費者金融の会社名&ローン名であったため、今でも消費者金融だと思われている人もいますが、正確には「新生銀行のカードローンブランド名」に生まれ変わっています。
レイクの無利息期間を利用できるのは、「初めての契約者」であること。過去に利用していたんだけど、また借りたいという人は対象外です。また、無利息期間は「借りた日から」ではなく、「契約日の翌日から」となっていることにも気をつけなければいけません。「契約だけ先に」というのは無利息期間の恩恵を受けられなくなるので注意しましょう。
「ノーローン」は新生銀行のグループ会社になっている消費者金融のカードローンです。『ローンなのにノーローン』という面白い名前が印象的ですね(笑)。
「ノーローン」の無利息期間は、初回の契約以外でも「完済した翌月以降は、また7日間の無利息期間がもらえる」ようになっています。つまり、完済さえしていれば、毎月1週間は無利息期間つきで借り入れをすることが可能だということになります。
「アコム」の初回無利息サービス
消費者金融業界の最大手である「アコム」にも、初めての契約限定で、契約日の翌日から30日間、金利0円で借り入れができるサービスがあります。このサービスを利用するための条件は…
- アコムとの契約が初めてであること
- 返済期間を「35日ごと」に設定して契約すること
条件はたったこれだけ。こちらも「契約日から30日間」で、「借り入れの日から30日」ではないことに注意が必要です。
プロミスにも初回無料サービスが
大手消費者金融としては、「プロミス」も忘れてはいけないでしょう。こちらは「契約日の翌日」ではなく、「初めての出金(借り入れ)日の翌日から30日間」となっていて、「レイク」や「アコム」とは取扱いが異なっていることに注目です。このサービスを利用する条件は…
- プロミスとの契約が初めてであること
- 契約の際に、①メールアドレスを登録し、②Web明細を利用すること
となっています。プロミスの会員サービスを有効に利用すれば、無利息期間もつけちゃいましょう!といった意味合いに捉えればいいのではないでしょうか。
また、プロミスには「ポイントサービス」があり、貯まったポイントで無利息期間を設定することも可能。初回だけでなく、定期的にポイントを貯めさえすれば、何度でも無利息期間を自分で作ることができるようになっています。
ポイントの貯め方は、毎月お知らせを確認するとか、毎年収入証明書類を提出するとか、Webやメールで書面を受け取るとかの、「会員サービスを利用すること」がメインになっています。会員専用ページを定期的にチェックし、収入証明を毎年きっちりと提出していれば、貯まったポイントで無利息の借り入れも可能になる、画期的なサービスです。
状況に合わせた無利息の利用を!
生活費としての借り入れが、次の収入までの1回で済むものなのか、あるいは数回(数ヶ月)に分けて返済を必要とするのかなど、希望する借り入れの状況によって選択するローンも変わってきます。特に複数月に渡っての返済を予定するのであれば、より慎重なローン選びをしたいものですね。
利用目的は「生活費」と書くの?
カードローンでもフリーローンでも、申込書に必ず書かなければいけない項目に、「利用目的」があります。今回のお話でいくと、「利用目的=生活費」となるわけですが、「生活費が不足してまして…」と申告するのは審査に悪影響になるのでは?と不安に思われるかもしれません。
直接の原因になったことを書く
理由は十人十色、人それぞれによって異なるのでしょうが、イレギュラーな「何か」があって生活費が足りなくなったのであれば、その「何か」を利用目的欄に記載してもいいでしょう。これは決して嘘をついているのではなく、お金の出処と使い処をどのように考えるかの問題です。
例えば、真冬に水道管が凍ったとしましょう。寒冷地にお住まいの方はご存知でしょうが、修理費用は多いときで10万円を超え、「水道管だけでなく背筋も凍る」ような重大事件です。
それさえなければ借り入れをする必要もなかったが、起きてしまった以上、支払いはしなければいけないし、生活費が足りなくなるのも事実。そこで申込みをするに至るので、利用目的は生活費だよな…と考えるわけです。では、修理費の支払いをカードローンで行なうと考えたらどうなるでしょう?そう、利用目的は「水道の修繕費」になるわけですね。
生活費以外で利用するかも!?
また、カードローンのように反復的に借り入れが可能な融資商品の場合、将来、今回の目的とは違った理由で利用することも考えられますよね?今回は水道管の修理だったけど、半年後は雨漏りの修繕で利用するかもしれない。車が壊れるかもしれないし、彼女ができて婚約指輪を買うことになることだって考えられます。
「趣味・娯楽」「レジャー」「各種修理・購入費用」など、事業性以外の目的なら自由に利用できるのが、カードローンやフリーローンの特徴です。生活費としての利用も問題ありませんが、心象的に気になるのであれば、他の目的を申告してもいいでしょう。ただし、「ギャンブル」とか「投資費用」が逆効果になるのは言うまでもないですよね?
使わないお金は元本減らしに活用
無利息の場合は別として、利息がかかるローンを利用することになった場合、そして返済期間が複数月に及ぶ場合、普段のお金の使い方も工夫すれば、利息をより少なく抑えることができます。キーワードは、「お金を眠らせておかないこと」です。
眠っているお金とは何か?
実際に必要なときに改めて必要な分だけを借り入れすれば、お金は有効的に働いてくれたことになり、最終的な支払い総額も少なくなる。「1日でも長く、有効的にお金に働いてもらう」ことも、生活費を確保した後の工夫として実践して欲しいことがらです。
この工夫を実践するためには、「いつ、どこへ、いくら支払うのか」を把握していなければなりません。この点を意識するだけでも、日頃のお金の使い道について考えるいい機会になりますから、面倒と思わずにじっくり家計と向き合ってみてはいかがでしょうか?