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大手ローン業者の審査は全て厳しい?甘い業者の見分け方はあるか

給料日前のお金がないピンチの時に飲み会や遊びのお誘いを受けることも多いですよね。そんな時に役立つのがカードローンですが、「融資金利が高く借りられない!」なんて思っている方もまだまだおられるようです。しかし、最近では銀行などの金融機関もカードローン事業に積極的に進出しローンの貸出条件も随分変わってきているのです。(参考ページはこちら→銀行のカードローンは便利です

融資限度額にもよりますが、上限の金利でも14%を下回る金融機関があるほど利用条件が有利になってきています。しかし、そうした好条件を提示している大手カードローン事業者の審査は厳しく簡単には利用するのは難しいといわれています。(参考ページはこちら→銀行など低金利だと審査もシビア?

しかし、大手ローン事業者ならすべて審査が厳しいのか、大手でも甘いところがないのか、審査の甘い事業者を見分ける方法はないのか、と思っている方は少なくないでしょう。そこでそうした疑問に対する答えをこれから紹介していきましょう。

大手カードローン事業者とは

大手カードローン事業者の審査の状況について確認していきますが、その大手ローンにはどんなところが入るのでしょうか。どこが大手、どこが中小なのか、利用者にとってはよくわからないでしょう。ここではその大手ローンがどういった事業者になるのか、そして、そのローン事業者全般の審査の状況を確認していくことにしましょう。(参考ページはこちら→借入先は様々で見分けるのも大変?

どこが大手ローンなの?

カードローン事業者を区分すると、消費者金融、金融機関と信販会社に大きく分けることができ、各々の事業規模により大手、中堅、中小というように分けることができるでしょう。ただし、事業規模の内容を明確に定義するのは難しいので、ここでは全国規模で店舗施設を保有している、利用者数や貸付残高が多い、などを中心に判断することにします。

大手の消費者金融の場合は、アコム、プロミス(SMBCコンシューマーファイナンス)、アイフル、モビットが該当すると思われます。大手の金融機関では、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、りそな銀行と新生銀行が該当するのではないでしょうか。

新生銀行は金融機関としての事業規模では大きいとはいないかもしれませんが、レイクを運営しているためカードローン大手事業者として含めることにします。信販会社の場合、クレジットカードでのキャッシングを含めればジャックス、オリエントコーポレーション、セディナとアプラスが大手に該当するでしょう。

ここでの大手ローン事業者の審査の難易度については大手金融機関と大手消費者金融だけを対象とし、大手信販会社は省くことにします。理由は大手信販会社の審査状況に関する情報が少ないため、適切に評価することができないからです。全体的な考察が不十分になりますがご理解ください。

大手ローン事業者の審査の難易度

事業者区分で審査の難易度を考えた場合、一般的に難しい順番としては金融機関>信販会社>消費者金融という順序で考えられることが多いです。大手ローン事業者として考えた場合でもほぼ同様の順位になると思われますが、信販会社と消費者金融ではそれほど大きな差はないかもしれませんね。

難易度の違いは融資金利を見ればある程度納得してもらえるかもしれません。新生銀行を除く大手金融機関の融資金利4%~15%程度であるのに対し、大手信販会社及び大手消費者金融では4.5%~18%程度と高く設定されています。特に上限金利では差が顕著になるケースもみられます。

金融機関は金利を低くしても貸倒損失をカバーできるほどの利益を確保しているということであり、逆にみると貸倒れが少ないことが予想されるのです。そして、貸倒れが少ないということは審査が厳しいことも意味するので、金利が全般的に低い金融機関のほうが信販会社や消費者金融よりも審査が厳しいと判断できるわけです。

もちろん金利以外の面も影響しますが、利用者としてまずはこの事業者区分での審査の難易度を頭に入れておくとともにカードローンを検討する際の参考として利用してみてはどうでしょうか。

大手金融機関の審査について

今度は大手金融機関の審査の難易度についてみていきましょう。銀行は最も審査が厳しいといわれていますが、最近のネットの口コミなどでは消費者金融の審査に落された方が銀行ローンの審査に通過できたというような情報を目にすることも少なくありません。

ここでは大手金融機関の審査の難易度がどのようになっているのか、どこの銀行が甘いのか厳しいのか、どのような見分け方があるのか、といった点を確認していくことにします。

どのように見分けるのか?

銀行も新規契約率で比較できれば審査の難易度を客観的に把握することもできるのですが、新生銀行以外では確認することができません。また、その他の新規顧客数、貸付額及びその残高なども公表しているところは少ないためデータから見分けることが困難なのです。そのため、業績データ以外の面から判断するための材料を考える必要があります。

例えば、グループ会社や提携先の貸金業者の情報や、融資条件の金利、年齢制限や利用対象者などの内容から難易度を少しは推し量ることができます。また、口コミ情報もある程度は利用することができるでしょう。

保証を委託する貸金業者で判断

カードローン事業のノウハウが乏しい金融機関は消費者金融などと提携して審査や保証の面でバックアップを受けています。三井住友銀行はSMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)に、三菱東京UFJ銀行はアコムに、みずほ銀行はオリエントコーポレーションに、りそな銀行はオリックスクレジットに保証業務を委託しています。

前者の2社は消費者金融に、後者の2社は信販会社に保証業務を受けてもらっており、審査の面でも一定の影響があると考えられます。一般論にあてはめると審査の難易度は消費者金融より信販会社のほうが厳しいといわれるので、後者の2社のほうが審査は厳しいといえるかもしれません。

また、前者の2社は保証業務の委託先がグループ会社であり、審査での依存度も特に強いとみられています。そのためその委託先の新規契約率を参考にすることもできるかもしれません。SMBCコンシューマーファイナンスは40.5%(2014年3月)、アコムは48.3%(2014年3月)となっています。

このことから審査の難易度としては三井住友銀行のほうが三菱東京UFJ銀行よりも厳しいかもしれないのです。また、新生銀行の新規契約率は36.9%(2014年1-3月)であるため、数字的には三菱東京UFJ銀行よりも厳しい可能性がありますね。

これらの比較は直接的なデータに基づくものでないため信頼性はあまり高くありませんが、ネットでの口コミ情報などと合わせて考えれば一定の参考にはなるのではないでしょうか。

金利、年齢、収入の条件から判断

融資金利は高いほうが審査は甘めになっていることが多いといわれます。年齢では上限年齢が高くなるほど審査基準が甘いとみなされます。また、収入証明証の提出が必要となる場合、提出が求められる極度額が大きいほど審査基準が甘いと考えられます。

●融資条件

ローン事業者 金利 年齢 収入証明書の提出
三井住友銀行 4.0%~
14.5%
20歳以上満65歳以下 極度額300万円以内は不要
三菱東京UFJ銀行 4.6%~
14.6%
20歳以上満65歳以下 極度額100万円以内は不要
みずほ銀行 4.0%~
14.0%
20歳以上満65歳以下 極度額200万円以内は不要
りそな銀行 3.5%~
12.475%
20歳以上満59歳以下 50万円型は不要
新生銀行 4.5%~
18.0%
20歳以上満70歳以下 契約額に応じて必要

このような契約に関わるさまざまな条件から審査の難易度をある程度予想することができます。例えば、金利の面ですが、上限金利に関してはりそな銀行が最も低いのでこの点では同行が最も審査が厳しいかもしれません。また、新生銀行が最も金利が高いので、逆に審査は甘い可能性があるでしょう。

上限年齢の点ではりそな銀行が最も低いので審査が厳しいと考えられるでしょう。また、新生銀行が最も高いため審査は甘いといえるかもしれません。収入証明書の点についてはりそな銀行が最も低い極度額になるため審査は厳しく三井住友銀行が最も高い極度額なので審査は甘めと考えられます。

また、各条件の審査の難易度に対して点数を付けて採点すれば、より客観的な評価を行うこともできるでしょう。いわゆるスコアリング方式による評価で、点数の付け方としては審査が厳しい方向にあるほど高い点数を付ければ、点数の高い順で審査が厳しいと簡単に判断できるわけです。

例えば、金利に関して、上限金利が高い順番に5点、4点、3点、2点、1点のようにつけるわけです。そして、すべての条件で点数化して合計を出せば、高い順に審査が厳しい銀行を確認できるのです。もちろん限られた条件での比較のため全体的な審査の難易度を捉えることはできませんが、該当条件については参考になるのではないでしょうか。

利用対象者から検討

利用対象者の内容から審査基準の難易度を推し量ることができます。収入が少なく不安定になりやすい方を対象とするほど貸倒リスクは高くなるので、そうした方を対象とするほど審査は甘くなっていると考えることができます。

●利用対象者

銀行名 パート等 学生 専業主婦 派遣社員 年金受給者
三井住友 不明 不明 不明 不明 不明
三菱東京UFJ 可(10万円以内) 可(30万円以内) 不明 不明
みずほ 不明 不明 可(30万円以内) 不明 不明
りそな 不可 不可 不明 不可
新生 不可 可(条件付き)

*「パート等」にはアルバイトも含まれます。
*「可」の場合も条件がついていることがあるので、詳しくは各銀行のホームページ等でご確認ください。

どのローンも同じですが、利用対象者の前提条件は「安定した収入があること」になっています。そのため各対象者について不明である場合は、その原則に従って判断されることになるでしょう。例えば三井住友銀行は各対象者について商品概要説明書では言及されていないので、どれだけ安定した収入があるかどうかで個々に判断されると推察されます。

各ローンの商品概要説明書などで示されている利用対象者から審査の難易度を評価すると、三菱東京UFJ銀行と新生銀行が最も利用対象者の範囲が広く、次いでみずほ銀行、そして最も狭いのがりそな銀行といえそうです。つまり、利用対象者の点ではりそな銀行が最も厳しく、次いでみずほ銀行、そして三菱東京UFJ銀行と新生銀行が最も甘いといえるでしょう。

審査の厳しさ以外に注意したい点

カードローンを利用するためには審査に通らないといけませんが、その審査の厳しさだけを気にしているとローンの利用に失敗することになるかもしれません。たとえ、大手のローン会社からお金を借りられたとしても、希望の金額で借りることができなかったり、利用するのに不便だったりすることもあります。
(⇒審査の内容はよくよく確認しよう

ここでは審査の難易度とともに注意しておきたい点について二つほど紹介しておきましょう。

総量規制による借入額の制限

大手消費者金融は大手金融機関よりも相対的に審査は甘めであると考えられるので、結果的に前者を利用する方はとても多いですね。しかし、金融機関と異なり消費者金融は総量規制の適用を受けるので利用者の年収による貸付額の制限が課されています。
(⇒審査に通りやすく使いやすい業者とは

具体的には、利用者の借入総額がその年収の3分の1を超える融資を消費者金融は禁じられているのです。例えば、利用者の年収が300万円の場合、借入残高が100万円になってしまうと消費者金融はそれ以上貸付けることができないわけです。

もし消費者金融で上記のような問題をもつ場合は、大手より審査が甘い地方の金融機関やネットバンクなどを検討してはどうでしょうか。審査スピードや融資までの時間で大手ローン事業者よりも多少は劣るかもしれませんが融資条件ではあまり差はないでしょう。利用先の数も多いので納得が得られる借入先をみつけられるのではないでしょうか。

口コミ情報を利用する際の注意点

ローン会社の審査の厳しさを客観的なデータに基づいて評価することは簡単ではないので、どうしても頼りたくなるのがネットなどの口コミ情報ですね。実際に大手ローン会社に申し込んで審査に通ったか、通らなかったかに関する具体的な情報を提供している場合もあるので確かに参考になるでしょう。

しかし、中には評価の内容がよくわからない情報もあるのでその取扱いが重要となります。例えば、「瞬殺された」「即断られた」というようなに単に審査に落ちたことだけの情報が多く、どのような点が厳しいのか、どのような人なら審査に落ちそうか、などを判断するための情報を伴っていないことが多いのです。

審査の難易度をある程度判断するためには申請者の信用事故の有無や程度などの信用力に関する情報や、年齢、職業、勤続年数や年収などの返済能力に関する情報が必要になります。或いはどこで審査に落ち、どこで審査に通ったかという情報もほしいところです。

例えば、「過去にクレジットカードで支払いの滞納あり。A銀行とB銀行には審査で落とされたがC銀行から20万円借りられた」というような情報があれば、C銀行はA銀行とB銀行より審査が甘く、信用面での審査基準が甘い可能性がある、と想定することができます。

もちろん多くの情報を期待することはできませんが、何らかの要素や他社との比較などによりできるだけ客観的に評価していきたいですね。

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