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確実に融資するなら審査の緩い消費者金融さえ選べばいいのか

どうしてもお金が必要になった時に、私たちが頼る金融業者は銀行か消費者金融が多いと思います。こういった公的な貸金業者では、お金を借りる時に審査を行うことが一般的ですが、その審査の条件は、利用者の返済能力によって判断されます。さらに、貸金業者ごとに異なる審査基準を設定していることがあります。(参考ページはこちら→審査基準って実際どうなってるの?

では、確実にお金を借りたいと思った場合には、審査が最も甘い貸金業者を利用したほうがいいのでしょうか。それとも、審査以外に考えなくてはいけないことがあるのでしょうか。ここでは、私たちがお金を借りる時に何を考えればいいのかについて、「お金を借りたことがない人が初めてお金を借りる」ときに知っておくといい内容の記事となります。(参考ページはこちら→初心者にお勧めの融資知識とは?

金融業者と利用者の関係とは

私たちはお金を借りたいと思っている側、ここでは利用者です。一方、銀行や消費者金融はお金を貸したいと思っている側、つまり提供者です。この基本的なことを踏まえて、これから解説していきます。お金を借りる時には、必ず返さなくてはいけませんが、この時に利子という言わば「借り賃」を、元の借りたお金に上乗せして返さなくてはいけません。これが基本的な融資の考え方です。さらに、この返済を行う日程はあらかじめ決まっているわけではなく、~月~日までに返済しなくてはいけないということはありません。しかし、毎月最低でも一回は指定された最低金額を返済しなくてはいけません。この額は、借り入れをした金額によって決まります。

お金を貸す側の利益の出し方

金融業者は私たちにお金を貸す側ですが、彼らも企業であるため、利益を出さなくては経営していくことができません。そのため、どうやって利益を確保しているのかといったことや、借り入れの申し込み時における審査がどういった意味を持っているのかといったことを、最初に知っておきましょう。

消費者金融の主な収入源は、利用者にお金を貸した際に発生する利子です。これによって、消費者金融は利益を出しているので、とにかく利用者を確保してお金を貸し出さないと、経営が立ち行かなくなります。そのため、各貸金業者は、どうすれば顧客を効率的に集めることが出来るかを考える必要があるのです。次に、私たち利用者の目線から考えてみましょう。

借り入れ行為の難易度

お金を借りようと考えたときに、自身の返済能力である年収などは考慮せずに、審査が簡単で迅速な借り入れ先を選択しようとすると、その候補はほとんどの場合、消費者金融になります。消費者金融の審査は、数ある貸金業者の中でも際立って審査難易度が低く、定期的な収入さえあれば、借り入れ自体の審査ではじかれることは、まずないと言っていいでしょう。特に、よくCMなどで宣伝されている有名な消費者金融でなく、全国展開していない地域専門の中小の消費者金融であれば、例え収入が安定していない(もしくは収入自体がない)人であっても、高額の借り入れでなければ問題なく出来ると言われています。

消費者金融と一言に言っても、その形態には、いくつかの特徴があります。

大きく分けて、消費者金融の中でも比較的審査が厳しく、どちらかといえば銀行の借り入れに近いタイプのものと、いち早くお金が必要で、銀行の長い時間がかかる審査を待っていられない人向けの消費者金融のタイプがあります。さらに、とにかく借りることさえできればいいというタイプです。最後のタイプは、中小の消費者金融に多いタイプです。

(⇒金融業者によって特徴が違う事がよく分かる?

これらを踏まえて考えますが、今回のケースだと、確実にお金を借りたいとした時に、借り入れ自体の難易度だけで最も適しているのは、中小の消費者金融です。収入があれば、ほぼ確実に(借り入れ)融資を受けることができます。「なんだ。それなら中小の消費者金融を使えばいいのか」と結論するには、少し早計です。借り入れをするときには、他にも考えなくてはいけないことがあります。(参考ページはこちら→中小消費者金融を使う上で大事な事

借り入れで大切な基準は金利

確実に借りたいと考える人であっても、どうしても外して考えるわけにはいかないのは、この金利です。金利とは、お金を借りている間に発生するコストのことです。最も簡単に考えてみましょう。例えば、金利が年間で10%かかる時に、その相手から100万円を一年借りたとした場合、一年後に返済するのは100万円ではなく110万円です。同じ100万円を借りるとしたら、金利が15%の相手よりも10%の相手の方が、返済する当事者である私達にとって得になるということは、すぐにわかることでしょう。

このように、借入先の金利は低いほどいいということになるのですが、だからといってそれだけでいいということではありません。金利を低く設定することができない金融業者が潰れないように、制度と差別化によって守る必要が出てきます。そのためには、利用者が低い金利の金融業者に集中しないような構造を作る必要があります。金利を低くするということは、企業の取り分が少なくなるということです。次に、貸金業の仕組みについても触れていきます。

利用者と金利の関係

金利はただ低ければいいというわけではありません。重要なのは、私たち借り入れをする側(債務者)が目的に合うような選択をすることができる環境を作ることにあります。同時に、業者側(債権者)の方でも、過度の競争で潰しあいにならないような戦略が求められるのです。利用者は大きく分けて、収入に安定性がある優良債務者、収入はあるが定期的なものは見込めない普通債務者、収入がないもしくは一時的な収入しか見込めない不安債務者があります。

金利は低いほうが利用者にとってはいいことですが、企業としては返済することに不安がある人に対して、低金利でお金を貸すことはしたくありません。そこで、金利によって利用者のニーズをコントロールすることにしたのです。返済能力が高く、債務不履行(貸したお金を返せなくなること)になりにくいとされる人は、年収などの求める条件を厳しくする代わりに借り入れの際の金利を低くします。反対に、返済できるかどうか不安がある人に関しては、要求する条件をそれほど厳しくしない代わりに、金利を高くして債務者のリスクを減らすという方法に落ち着いたのです。

金利とリスクの関係

なぜ、金利を高くすることがリスクを減らすことにつながるのかということですが、お金を貸した場合でも、どうしても返せなくなるケースが存在します。例えば、有名な方法では自己破産などがあります。自己破産をしてそれが受理されると、それまでにあった借金は全て0になります。借金とは借りたお金の事ですから、債務者が自己破産した場合、債権者は、貸したお金の回収ができなくなります。それが貸金業者の純粋な損益になります。こうしたケースによる損害を抑えるために、ひとりひとりから多くの利益を得るようにするのです。

自身の返済能力と金融業者の選択

こうした貸金業者と私たち債務者の利害のすり合わせを考えた上で、最終的な選択候補が決定します。

貸金業者側は、審査の難易度を引き下げてリスクを取る代わりに金利による儲けを大きくしようと考えるか、金利を低く抑えたい利用者の希望を読んで、あえて厳しい審査を行い、信頼に足る人にのみ、低金利の貸出を行うかに分類されます。さらに、収入に不安要素があって、普通の貸金業者であれば断られそうな人向けに、通常よりさらに審査を省略した融資を行う業者も、企業戦略として確立しています。

利用者の目線で選択する場合、自分がどのくらいの返済能力があるかを自分で知っておくことが第一になります。確実にお金を借りたいといっても、貸金業者の求める条件に一致している融資を選択するのが最も得になります。確かに審査が甘い金融業者を選択すれば、融資自体は簡単に可能になるでしょう。しかし、そのために本来であればもっと低い金利でお金を借りることが出来るのに、わざわざ高い金利を支払って融資を受ける羽目になります。

そうしたことがないように、お金を借りるときは、自分がどのくらいの返済能力があるかを見極めるのが、非常に重要になってくるのです。

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