「キャッシング」は本来、『現金を引き出す』という意味があったのですが、最近の日本では、『現金を借りる』という意味が強くなっています。これからお話しする「キャッシングの魅力」についても、『お金を借りる』の意味で使っていきます。
キャッシングできること=精神的ゆとりと安心感
極論から言うなら、お金は借りずに全て自分の収入だけで生活するのが一番いいことです。しかし、長い人生の中で「給料日前のピンチ」や「冠婚葬祭」、そして予期せぬ急な出費が起きるもの。大金持ちの家に生まれでもしない限り、人生のどこかで大きな出費に頭を悩ませる場面が何度となくやってくるものです。
そんなときに「キャッシングができる」のと、「どこからもキャッシングができない」のとでは、精神的な安心感が違います。特にカードローンのような自由に借り入れができるアイテムを持っていると、「急な出費でも大丈夫」と不安を抱くことなく日常生活を送ることができます。
ヒーローは困ったときしか現れない!?
よくあるヒーローものの映画やTVって、主人公のヒーローは困ったときにしか現れませんよね?「○○レンジャー」や「△△マン」なんていう正義のヒーローは、普段はその姿を現すことはなく、誰かやどこかの街がピンチに陥ったときだけ現れて、救いの手を差し伸べてくれる、そんな存在です。
キャッシングにも同じことが言えます。お給料日直後や大きな出費がないときには、その存在を意識することはありませんが、お金でピンチになったときには救いの手を差し伸べてくれる有り難いサービス(商品)です。もっとも、こちらは商売ですので、審査や利息などがありますが(笑)。(参考ページはこちら→審査に落ちれば当然借りる事はできません)
キャッシングのイメージを変えた、「貸金業法」の影響
キャッシングというものに抵抗を覚える方は、昔(1990~2000年代)の高金利や過剰な取立てが社会問題になった、ダークな印象を持たれてはいないでしょうか?当時の金利は曖昧な部分をそのまま放置し、「グレーゾーン金利」として最高29.2%もの年利を設定することができました。
また、利用者に説明をすることなく、生命保険に加入する特約を結んでおり、仮に返済が滞っても利用者が自殺をすれば、その保険金で元本を回収できるシステムになっていました。そのため、返済不能になった利用者へは脅迫とも取れる過剰な取立てを行い、大きな社会問題に発展することになりました。
それらの問題を世論や国会が重大事として取り上げ、議論の末に設けられたのが、今の「貸金業法」です。それによってキャッシングのルールは大きく変化しました。過去と現在のキャッシングに関する変化は、次のようなものが挙げられます。
内容 | 以前 | 現在 |
---|---|---|
金利 | グレーゾーン金利(20%超~29.2%)が通用していた | グレーゾーンの撤廃で最高20・18・15%と上限が明記された |
貸付可能な金額 | 特に定めなし | 利用者の年収の1/3まで(貸金業者の場合)。銀行等は規制なし。 |
生命保険の加入 | 利用者の自殺も保険金給付されていた | 自殺による保険金の給付は不可に変更 |
取り立て行為 | 特に規制なし | 時間帯や方法など禁止行為を明文化 |
このように、利用者が安心してキャッシングできる状況を作りつつ、借り過ぎにならないように年収に対する上限規制も設けて、貸し手も借り手もキャッシングによって悪い方向へ流れてしまうのを防ぐ対策が施されました。
今の仕組みが完璧かどうかはわかりませんが、少なくとも2010年よりも前のキャッシングのイメージは今は通用しないということです。計画的な利用をしている限り、安全で安心して利用できるサービスに大きな変化を遂げた業界だということは、覚えておきたいところです。(参考ページはこちら→カードローンの安全性はもう心配無用?)
賢い利用でお得なキャッシングも可能
最近のキャッシングは、「ただお金を借りるだけ」ではなくなってきています。業界各社にとって、優良な顧客の獲得や確保は大きな課題になっており、消費者金融だけでなく銀行や信用金庫などの身近な金融機関も参入するなど、「キャッシング戦国時代」ともいえる状況になっています。(参考ページはこちら→特に銀行のカードローンは非常に人気です)
そのため、カードローンをはじめとするキャッシング商品には、さまざまなサービスが提供されていることも少なくないのです。利用者である私達は、そのサービスを上手に利用することで、より便利で快適なキャッシングをすることができるようになります。
究極のサービス!?無利息でキャッシングができる
新生銀行の「レイク」や新生銀行のグループ会社である消費者金融の「ノーローン」、三井住友銀行のグループ会社である消費者金融の「プロミス(SMBCコンシューマーファイナンス)」などでは、一定期間無利息でキャッシングができるという究極の(?)サービスを展開しています。
一定期間は各社によって取扱いが違うものの、「初回契約日から30日間元本全額無利息」「初回契約日から180日間、元本5万円分が無利息」、「何度でも7日間は新規の借入れ分が無利息」など、使いようによっては非常にお得な内容になっています。
急な収入減に課せられる住民税などの延滞金と大差がない
「でも、キャッシングって金利が高くない?」とお考えの方には、行政が課す税金の延滞金と比較してみてはいかがでしょうか。急な収入減や失業などの諸事情で住民税や国民健康保険税が納期限までに払えない場合、期限の翌日から1ヶ月は約8%、それ以降は年14.6%の延滞金が課せられることになっています。
たとえ納付できない事情があったとしても、その延滞金から逃れることはできません。納税に関しては「分割納付」という相談にも乗ってもらえますが、それでもその間の延滞金は1日ごとに積み上げられていきます(某市の市税条例を基にお話しています)。
年14.6%の利息というのは、銀行のキャッシングローン商品とほぼ同じ設定です。住民サービスを行なう行政機関ですら、事情に関係なく、問答無用で14.6%の延滞金利を課すことを考えれば、商業サービスとして銀行のキャッシング商品が年14.6%の金利を設定するのは決して高いものではないでしょう。
金利は「困ったときに購入できるサービスの代金」
消費者金融は利息収入で経営が成り立っている会社ですから、金利が銀行よりも高めになります。先に挙げたような無利息で融資ということは不可能なことなのです。困ったときに融資をしてもらえる商品を、利息を払って購入すると考えたなら、決して高い買い物ではないと思いませんか?
キャッシングの魅力を生かすも殺すも、利用者の心がけ次第
くどいようですが、キャッシングの魅力は困ったときに様々なサービスを提供しつつ、お金のピンチを救ってくれることにあります。それによって得られる安堵感や安心感は、キャッシングというシステムが利用できない場合と比較すればお解りいただけるでしょう。
しかし、その魅力を生かすか殺すかは、借り手である私達一人ひとりの計画的な利用にかかっています。返せなくなるような無謀なキャッシングは控え、困ったときの支えとして大いに活用できる、そんな利用を心がけたいものですね。
日本全国で延べ500万人以上が利用したことがあるといわれるキャッシング。正しく、計画的な利用ができれば、その魅力と便利さは実感できますよ。