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これが西日本シティ銀行カードローンの商品内容と審査のポイント

カードローン業界にはさまざまな事業者が参入してきましたが、最近では地方銀行の勢いが益々活発ですよね。テレビCMでしか知らなかったカードローンの名前も身近にある地方銀行でもよく見られるようになってきましたが、その中でも早い時期から同業界に力を入れてきたのが西日本シティ銀行なのです。

カードローン契約者数では地方銀行の中でトップクラスにある西日本シティ銀行は、最近注目されているおまとめローンを2000年から投入し、2002年には消費者金融アコムに審査業務を依頼するなど、個人向けローンへの取り組みを強化してきました。(参考ページはこちら→銀行と消費者金融はこうした形で提携している

その同行のカードローンについて、どのような商品がラインナップされており、どんな特色があるのか、を確認するとともに審査の特徴などを紹介していきましょう

ローン商品の概要

地域の消費者の借入ニーズに対応したローン商品を充実させている西日本シティ銀行ですが、そのカードローンの商品構成は最もポピュラーな「キャッシュエースプラス」、女性専用の「キレイのトビラ」、住宅ローン利用者などの特定対象者向けの「V-CLASS」、教育資金用の「EZ教育カードローン」、「学生奨学ローン」となっています。

また、カーローンに対応したフリーローンやおまとめローンなどの目的別ローンも用意されてあり、利用者のさまざまな要望に応えられるようになっています。ここでは主要な3つのカードローン商品についてその概要をみていきましょう。

  • キャッシュエースプラス
  • キレイのトビラ
  • V-CLASS

○キャッシュエースプラスの概要

商品名 キャッシュエースプラス
利用対象者 満20歳以上満69歳以下、収入のある個人、パート・アルバイト・配偶者に収入のある専業主婦・年金受給者も可能
融資限度額 10万円以上300万円以内(10万円単位)
借入利率(保証料込) 100万円未満:14.95%
100万円以上~200万円未満:14.0%
200万円以上~300万円以下:13.0%
返済 毎月10日(銀行の休日の場合、翌営業日)に利用残高に応じた定額が普通預金口座より自動返済される
保証会社 アコム株式会社またはKCカード株式会社のどちらか

キャッシュエースプラスの特徴は、まず来店不要や収入証明書不要で契約できるという手間がかからない点が挙げられます。地方銀行や信用金庫などでは手続きや審査の過程で来店を要求するところも少なくありませんが、同行ではインターネットでの申し込み後審査を通過し郵送で借入申込書を提出すれば申込者は来店する必要がありません。(参考ページはこちら→申し込み方法によって融資を使うまでが変わる

ただし、同行に口座を持っていない場合や既にカードローンを利用中の場合などは来店が必要となることもあるので注意が必要です。また、総量規制を受けない同行では申込者に対して原則的に収入証明書を要求することはないので、忙しい申込者の手を煩わすことなく手続きを早くすませることができるしょう。

また、利用対象者の広さも特徴といえるでしょう。安定的な収入が得られる方ならパート・アルバイト・配偶者に収入のある専業主婦・年金受給者も申し込みができるのです。これらの方々は安定的かつ継続的な収入が少ないので収益性が低く、貸倒リスクが高いとみられる人達ですが、同行はこうした方への融資を積極的に行っているわけです。

普通預金口座の立替機能がある点も特徴の一つです。預金口座で公共料金の支払やクレジットカードの決済をしている場合に残高が不足するようなことになっても同ローンから自動的に融資が行われるシステムとなっているのです。預金口座への入金忘れによって支払いができないという事態を回避することができる便利な機能といえるでしょう。

○キレイのトビラの概要

商品名 キレイのトビラ
利用対象者 満20歳以上満60歳以下で、安定した収入がある女性の方、個人事業者の方 
*パート、アルバイト、専業主婦、年金受給者の方の本商品での申込は不可
融資限度額 10万円以上300万円以内(10万円単位)
借入利率(保証料込) 100万円未満:12.95%
100万円以上~200万円未満:12.0%
200万円以上~300万円以下:11.0%
返済 毎月10日(銀行の休日の場合、翌営業日)に利用残高に応じた定額が普通預金口座より自動返済される
*ATMからの任意返済もできる
保証会社 九州カード株式会社、九州総合信用株式会社のどちらか

キレイのトビラは来店不要や自動融資などの基本機能をキャッシュエースプラスと同様に持っていますが、何といっても女性専用という特徴が挙げられます。女性のオペレータ-を配置して女性からの申し込みやさまざまな相談に対応しています。男性には相談しづらい内容も女性のオペレータであれば話もしやすいのではないでしょうか。

また、キャッシュエースプラスよりも金利を2%下げている点も女性を応援している姿が覗えます。会社の働き手として活躍している人や家計を預かる主婦などにとっては2%の差は決して小さなものとはいえないでしょう。さらに、エステやグルメなどへの優待サービスが行われているのも他の事業者ではあまり見られない特徴といえるでしょう。

○V-CLASSの概要

商品名 V-CLASS
利用対象者 満20歳以上満55歳以下の方
次の条件に該当する方
・前年度税込年収400万円以上の給与所得者や会社代表者の方
*会社代表者の場合、会社の直近の決算が2期連続黒字、繰越損失なし、かつ債務超過でない状態が必要
・住宅ローンの利用中の方
融資限度額 50万円以上300万円以内(10万円単位)
借入利率(保証料込) 年7.1%(変動金利)
同行の短期プライムレートの変動により借入利率は変動
*(平成26年10月1日現在の同行短期プライムレート:年1.975%)
返済 毎月10日(銀行の休日の場合、翌営業日)に利用残高に応じた定額が普通預金口座より自動返済される
保証会社 九州カード株式会社、九州総合信用株式会社、株式会社オリエントコーポレーションのどちらか

V-CLASSの大きな特徴は、特定の利用者に対する低金利の融資サービスといえるでしょう。利用対象者は、年齢の上限を満55歳以下とし、年収が400万円以上の人か住宅ローンの利用者に限定されています。金利は変動金利ですが、すべての対象者に対して7.1%という低い金利が提供されています。

一定の収入はあるものの住宅ローンなどの大きな借入れがあるような人が万が一の借入れが必要な時に対応できる商品としてピッタリかもしれません。ただし、変動金利が採用されているので経済環境が大きく変化する状況では金利が大きく上昇することに注意を払っておく必要があるでしょう。

このローンでは借入方式が2種類あります。1つ目は専用カード発行型で名前の通り専用カードによりATMから現金を引き出すタイプです。もう一つは普通預金セット型で普通預金のキャッシュカードによりATMから現金を引き出すタイプです。預金残高がある時には出金額から預金残高を差し引いた額がローンからの借入れとして処理されます。

つまり、借入れの際には預金残高を優先して引き出すので、借入額を低く抑えた利用ができ借入残高の増加も低く抑えることができるでしょう。

同行のカードローン審査の特徴

西日本シティ銀行にはさまざまな魅力的なカードローンがありますが、それを利用できなければ意味がありません。そのため、ここではどのような審査の特徴があるのか、どのような審査が行われるのかを確認していくことにしましょう。

審査の概要

同行の審査は仮審査と本審査に分かれています。ローンの申し込みは電話、店舗とWEBサイト(インターネット経由)で行うことができ、同時に仮審査が行われます。インターネット経由なら好きな時に申し込みができ、審査等に必要な入力も約3分でできるのでとても便利です。

審査結果の後借入申込書が渡され、申込者はそれを記入して提出すれば契約ができ借入れを始めることができます。借入申込書は店舗に行って提出するか、郵送するかのどちらかを選択することになり、後者を選択する場合は郵送時間だけ借入れが遅れることになります。

審査に要する時間

大手消費者金融や都市銀行などでは審査結果が回答されるまでの時間が最短30分という短時間化を実現しているところもありますが、地方の金融機関では最短2日から2週間ほどかかることが多いです。同行では公表されていないため不明ですが、その審査回答時間はおよそ仮審査を受けた後数日から1週間ほどかかるとみてよいでしょう。

実際にネット上の口コミの中に利用できるまでの時間が1週間かかったという情報が見られます。もちろん申込者の事情により審査時間は異なるのですべての申込者が1週間かかるとは考えにくいですが、それでも大手事業者のように即日融資というのは不可能であると考えておいたほうがよいでしょうね。

審査の難易度

西日本シティ銀行のカードローン審査の最大の特徴としては比較的甘いと考えられる点かもしれません。何故甘いかというと、同行としては地域の多くの人に同行のローンを利用してほしいという姿勢が覗えるからです。その根拠となる積極的な融資姿勢がいくつか見られます。

それは、高めの金利設定、契約者の多さ、利用対象者の範囲の広さ、アコムへの審査や保証の委託、といった点から推察されます。

1.高めの金利
金利をやや高めに設定すれば理論上利息収入が増えより多くの貸倒リスクに備えることができます。そして、貸倒リスクの準備ができていれば一定範囲内で審査基準を甘えに設定することができるわけです。この考え方をもとに同行では金利を高めに設定しているといわれています。

例えば、キャッシュエースプラスでは100万円未満の利用の場合、金利は14.95%、200万円以上~300万円以下の場合は13.0%の固定金利となっています。単純に比較することは難しいですが、上限の金利については消費者金融よりも低くなっていて、金融機関と比較した場合はやや高いといえるでしょう。

下限金利ではやはり消費者金融よりも低くなっていて、金融機関と比較した場合はやや高めと考えられます。つまり、最大のライバルである消費者金融の金利よりも低くし、同業者の金融機関よりはやや高めに設定しているというように見られます。

この金利の設定は、消費者金融に対する競争力を持ちながら金融機関の審査の厳しさを緩和して利用者を拡大させたいという考えを示しているものと考えることができるのです。

2.契約者の多さ
かなり前ですが、平成17年に同行は地方銀行の中で全国一位の契約者数をもち、その数は70万件以上に達していると発表しています。この契約者の多さは地銀としてカードローン事業に早くから取り組んでいたことと、積極的な融資に取り組んできたことが大きな要因と考えられます。

つまり、利用者の多さは積極的な融資の実行により成し遂げられ、その融資を実現するためには審査を甘めに設定していると考えても不思議ではありませんね。

3.利用対象者の範囲の広さ
キャッシュエースプラスの利用対象者はパート、アルバイト、一定の条件下の専業主婦や年金受給者も含まれます。これらの方々はローン事業者から見れば安定した収入が少ないか或いはない人であるため、儲けは少なく貸倒れしやすい人達と見ることができるでしょう。

つまり、彼らを対象とすることはそれだけ貸倒リスクを多め負うということであり、結果として審査基準を低くしていると言い換えてもおかしくはないでしょう。

4.アコムに保証してもらっている
アコムは大手消費者金融の中では最も高い新規契約率を誇っており、同行はそのアコムの保証を受けています。また、同行は2002年からアコムに審査業務を依頼しているため、同行の審査の難易度はアコムに比較的近いと考えられます。そのため、審査が厳しいといわれる銀行の中では大手消費者金融なみに甘いといえる面もありそうです。

このようなことから同行の審査は銀行の中では甘いとみてよいのではないでしょうか。金利面では他の銀行のほうが低いケースがみられますが、銀行の審査が厳しいと思われる方、大手消費者金融よりも低い金利で借りたいと思っている方などにはピッタリの借り手となるかもしれませんね。

ローンを上手く利用するポイント

同行のカードローンを賢く使いこなすためには各ローンの内容や審査の特徴をしっかり把握した上で、利用上の重要なポイントを見逃さないことにあるはずです。ここではその重要な点を確認していきましょう。

他行の審査が厳しい場合は同行へ

金利の低い銀行のローンを利用したいと思っている方は多くいるのですが、その審査は消費者金融より厳しいため不合格になる方も少なくありません。そんな場合に金利の低い銀行を優先して3社以上も同時期に審査で落ちてしまえばいわゆる申込ブラックになってしまい、その後の審査がより通過しにくくなる可能性が高まります。

そのようなケースでは、銀行としては審査が甘いとか考えられる同行に申し込むのが有効な方法といえるのではないでしょうか。消費者金融よりは審査が厳しいかもしれませんが、その分金利は低くなる可能性もあるでしょう。一度は検討する価値が十分にあるはずです。

金利にあった利用を考える

キャッシュエースプラスの金利は10万円以上300万円以内の利用に対して13.0~14.95%(固定金利)が設定されており、他の銀行と比べると下限金利が高めになる可能性があります。具体的には、100万円未満ではあまり差がないと思われますが、100万円以上になると数%ほど差が開く可能性があるのです。

もちろん、審査が甘めという長所はあるのですが、100万円以上の利用の場合金利面では他行のほうが有利になる可能性が高いので、その時は他行を優先して申し込みを検討したほうがよいかもしれません。

キャンペーンのサービスを使う

金融機関などではその年ごとにさまざまなキャンペーンを行うことがあるので、利用できる場合は積極的に活用すべきです。例えば、カードローンと同時にフリーローンを契約するとその金利を0.5%引き下げるというようなサービスを実施していることもあります。他にも同行の口座へ給与振込を実施した場合にも適用されることもあるのです。

そのときどきでどのようなサービスが実施されるか分からないので、同行からの案内や広告などには一通り目を通してチェックすることをオススメします。メールでの案内を直ぐに削除しないで項目だけでも確認すべきではないでしょうか。

同行で失敗しないためのポイント

カードローンを賢く利用することも重要ですが、その前に失敗しないようにすることが何より求められます。いくら銀行のカードローンといえども取り扱いを誤れば、審査に通ることができなかったり、高い利息を支払うことになったり、必要な時に借入れできなかったりということになるかもしれません。ここではそうならないための留意点をみていきましょう。

金利のタイプには注意する

キャッシュエースプラスとキレイのトビラは固定金利、V-CLASSとEZ教育カードローンは変動金利、学生少額ローンは在学中が固定金利で卒業後が変動金利となる変則タイプです。このようにローンによって、金利のタイプが異なるので混同しないように注意しましょう。

特にキャッシュエースプラスとキレイのトビラからV-CLASSに変更するようことがあれば、固定金利から変動金利の利用にかわるので特に注意しなくてはなりません。変動金利は経済状況が劇的に変化するようなことがあれば大きく上下するというリスクがあります。突発的な変動があれば金利が高騰する可能性は十分にあるでしょう。

金利が大きく上昇するような場合、V-CLASSの返済は借入残高に応じた定額返済が基本なので一括で返済することができないかもしれません。予めこうしたケースでの対応方法を同行に相談して検討しておくべきでしょう。

審査の注意点

仮審査時での記入内容と借入申込書の記入内容に相違や誤りなどがあれば、連絡された審査結果の内容にかかわらず契約ができないことになる可能性があります。どこのカードローン事業者でも同様の処置が取られますが、同行の場合は商品説明にその点がしっかり表示されていることから重要視されていると推察できます。

急いでいるからといって曖昧な記憶のもとに記入(入力)を進めると誤りなどを発生させることになるので、必要な情報を確認して記入を完了させるようにするべきです。記入を安易に考えてしまうと大失敗に繋がることもあるのだということを肝に銘じておきましょう。

即日融資は困難

審査時間のところでみたように回答までに1週間ほどかかることもありそうなので、とても申し込んだ当日に借入れすることは不可能と考えられます。同行に電話などで確認した後で考えるべきことですが、一刻でも早く借りたいという場合は他の事業者を優先して検討することも必要でしょう。(参考ページ→即日融資を希望するならこちら

どのカードローンでも自分のすべての借入ニーズを満足させるものは少ないので、優先すべきニーズをもとにローンを選ぶしかありません。早さと借入金額が満足できるなら金利の高さにはある程度目をつぶるという必要性も生まれる可能性はあります。ただし、その場合でも許容範囲から外れないことに留意しましよう。

【参考ページ】
銀行カードローンは概ね扱いやすい?

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