借金先はいろいろありますが、その中でも比較的消費者金融は審査のゆるいところと言われています。どうして審査がゆるいと言われているのかその理由は知っていますか?他に借金をするなら銀行やクレジットカード会社だってあります。審査のゆるい理由をきちんと知ることは、上手に借金を利用する上で大切な事の1つです。
(⇒借り入れが出来る金融業者たちについて)
ただ「審査がゆるい」=「メリット」だと結びつけるわけではなく、その理由、そしてどの程度審査がゆるいのか、どのような条件で利用することが出来るのかということをしっかりと抑えておき、借金先選択のために参考にしてくださいね。
審査基準ってどういうもの?
借金をするときには審査を受けますが、その時の審査基準がどうなっているのかは知っていますか?具体的に年収が何万円以上ならOK、他社への借金がいくら以内ならOKと決まりがあるわけではなく、その審査基準は借金先が個々で自由に決めることが出来るようになっています。
ただ、審査するときの項目についてはどの借金先も同様になっていますので、どのような点をチェックするのかという事をまずは知っておきましょう。
- 年齢
- 職業や勤続年数
- 家族構成
- 収入
- 現在の債務状況
- 過去の取引実績
これらの項目をチェックして、信用できる人物であるのかという点を判断していくんですね。当然、現在の債務状況や過去の利用実績に問題があれば審査に通るのが難しくなってきます。そこに不安要素があるためです。不安要素があれば当然返済してくない、貸し倒れを起こしてしまうリスクが出てくるわけですから、融資には慎重になります。
そして、審査項目の中で、の程度ならOKとするか、NGとするかについての基準をそれぞれの借金先が定めているわけですが、その基準が低いところが審査が甘い、基準が高いところを審査が厳しいと言っているわけですね。この基準が公になっていれば良いのですが、公表されているところはありません。
ですから、申し込んでみないと自分が審査に通るかどうか分かりませんし、落ちてしまってもその理由を教えてもらうことは出来ません。審査基準は公表しないものであるという事が基本なんです。ただ、おおよその目安として言われている基準はあります。この基準をクリアしていれば、審査に通るのは問題ないだろうと言われているものです。
審査項目 | 一般的な基準 |
---|---|
年齢 | 申し込み条件の範囲内 |
職業や勤続年数 | 給料制で安定している職業 勤続年数は3年以上(最低1年以上) |
家族構成 | 独身または共働きの夫婦 親と同居している等 |
収入 | 総量規制を考慮した収入 安定していることが望ましい |
現在の債務状況 | 他社借り入れ無し |
過去の取引実績 | 延滞経験なし 債務整理経験なし |
ただし、この基準をクリアしていれば確実に審査に通るという事ではなく、実際審査を受けてみると落ちてしまう事もあるんですね。独自の審査基準を持つ借金先も少なくありません。あくまでも参考として捉えていてい下さい。
消費者金融の審査がゆるい理由
消費者金融の審査がゆるいと言われているのには、当然理由があります。それは、銀行への融資を申し込んで断られてしまった人でも消費者金融の審査はクリアできるということが少なくないためです。これで、少なくとも銀行の審査よりは消費者金融の審査がゆるいという事は言えますよね。
どうして銀行に比べて消費者金融の審査がゆるくすることが出来るのか、それは以下の点がポイントになってきます。
- 金利を高くすることで収益率を上げる
- 融資限度額を低くすることで確実に返済してもらう
- 総量規制の対象である
融資限度額は銀行融資と比べて低めになっている消費者金融は、もし返済されなくなったとしても大きな損益が出ないようにしています。保証会社をつけることで、万が一返済されなくても保証会社からの代位弁済を可能としているところも多いですね。
また、消費者金融は総量規制の対象となっていますから、どんなにお金を貸そうと思っても貸すことが出来る金額は年収の3分の1までと決められています。大きな損失をしないで済む、そして、金利を銀行よりは高めに設定することで金利収入を確実に得るようにしてます。
だからこそ、消費者金融は多少不安があると思われる人に対しても融資を行うことが可能となっているんですね。
審査が厳しい銀行からの借り入れ
逆に審査が厳しいと言われているのが銀行です。銀行からお金を借りる最大のメリットが低金利、そして総量規制対象外という事になります。総量規制の対象外ですから、銀行がOKを出せば年収に関わらずいくらでもお金を貸すことが出来るわけですが、金額が大きくなれば当然貸し倒れをした時の言損失も大きくなります。
その損失を避ける為に、審査を厳しく行っているんですね。ですから、銀行の審査は少しでも問題があると判断されれば利用できないケースが多くなっているんです。問題があると判断されるのは、収入が不安定であるという事もありますが、何よりも現在の債務状況、そして過去の利用実績で延滞、債務整理をしてしまった経験があるという事ですね。
ただし、特に問題が無ければ審査が厳しいと言ってもパスすることは十分可能ですし、厳しいという感じもず利用できるはずですね。銀行は不安要素が無ければ審査で落とす必要はありませんので、特に今まで借金をした経験がないなど不安要素が無いのであれば銀行からの借り入れを検討してみても良いでしょう。
消費者金融と銀行融資条件比較
代表的な消費者金融の融資条件と銀行の融資条件を比較してみましょう。
消費者金融・銀行名 | 融資限度額 | 金利 | 特筆条件 |
---|---|---|---|
プロミス | 300万円 | 6.3~17.8% | 最短1秒のスピード審査 50万円以下収入証明不要 |
モビット | 800万円 | 3.0~18.0% | 14:50までに手続きが完了で 即日融資も可能※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。 |
フクホー | 200万円 | 7.3~18.0% | 債務整理中などブラックでも 利用可能なケースもある |
オリックス銀行 カードローン |
800万円 | 3.0~17.8% | 口座開設不要 月々7,000円からの返済も可能 |
みずほ銀行 カードローン |
1,000万円 | 4.0~14.0% | みずほ住宅ローン利用時は 金利を△0.5% |
住信SBIネット銀行 | 1,000万円 | 1.9~7.99% | 自行の口座が必要 無利息キャンペーン実施もあり |
審査が厳しい銀行カードローンは、融資限度額が高額で、金利もかなり低金利に設定されていることが分かるかと思います。一方、消費者金融は大手・中堅にかかわずやはり融資限度額は低めになり、金利も割高です。審査がゆるい分、貸し倒れの可能性も考えなければいけません。
貸し倒れ危機を回避する目的でも金利が高めになる、それを数字としてみることが出来ますね。ただ、そこまで高金利になるという事でもなく、融資可能限度額の中でも高い金額が利用可能となった場合は銀行カードローンと大きく変わる事のない金利での利用も可能となります。
消費者金融は審査がゆるいが高金利で少額融資になる場合も
双方の特徴を知ったうえで利用するようにしましょう
高額融資になればなるほど金利は低くなりますが、高額融資を受けるためにはそれなりの信用が必要となります。審査が甘いと言われる消費者金融とはいえ、しっかり審査が行われるのには変わりありません。そのことを認識しておきましょう。
審査がゆるいことのデメリット
「審査がゆるい」=「メリット」ではないという事を最初にお伝えしていますが、具体的にどのようなデメリットが起こり得るのか、それを紹介していきましょう。審査がゆるいことによって考えられるデメリットはいくつかあります。
- 高金利になる
- 借入金額が少額になる可能性がる
- ヤミ金を利用してしまう可能性がある
この中で最も気をつけておかなければいけないのは、ヤミ金を利用してしまう可能性があるという点です。最近のヤミ金はパッと見てヤミ金だ!と分かるようなところは少なく、ほとんどが通常の消費者金融と同じように営業をしていて、最初は優しい言葉で親身になって対応してくれるところがほとんどです。
ただ、実際利用してみれば法定金利を超える金利での貸し付けを行っていて、金利分の支払いすら厳しくなってしまう、そして更に別のヤミ金を利用してしまうという悪循環に陥ってしまう事もあるんですね。結局は支払いが追い付かずに追い詰められてしまうという事になってしまいます。
金利何%として貸し付けをしていれば、その金利が違法金利だとすぐに分かるかもしれませんが、1万円貸すので10日後に1万3千円返済して下さいという言い方をされた場合、その金利が違法金利であることに直ぐに気が付くことが出来ない人も多いのです。ヤミ金を利用するような人はかなり金銭的にひっ迫している人がほとんどで返済できないかもしれないリスクが高いのはヤミ金側も承知しています。
だからこそ、1・2万円の少額融資を短期間貸し付けて、確実な返済をしてもらうようにしているんですね。ただし、返済時には違法なほどの高金利、でも返済できなくはない金額を伝えて、うまく利用を促しているんです。
審査がゆるい、他で借りることが出来なかったけどここなら大丈夫、そういう消費者金融を利用する時にはヤミ金じゃないかどうかを慎重に判断する必要があります。(参考ページはこちら→闇金の判別方法解説)
総量規制以上の金額の貸し付けをしていないか
しっかり確認するようにしましょう
審査がゆるいことのデメリットをきちんと把握しておく、そして自分がベストだと思う選択をすることが大切なんです。(参考ページはこちら→融資はメリットだけでなくデメリットにも目を向けるべし)