メリットとデメリットは紙一重。人によってどちらがメリットになるかデメリットになるかはそれぞれです。(参考ページはこちら→カードローンのメリットデメリットも同じ?)
一般的に銀行は総量規制の対象外、消費者金融は総量規制の対象ということで、銀行のメリット大!消費者金融のメリット少!というイメージです。本当のところはどうでしょうか?これは、考え方の違いがはっきりわかり、自分の価値観はどちらにあるのかが理解できる内容だと思います。最後まで読んで自分はどちらかな?と考えてみてくださいね。
銀行のメリットといえば最初に思い浮かぶのが『信頼』です。信頼は『安心』につながり、安心は『無』となります。それは、気を遣わなくていい部分という意味で、銀行への返済は生活の一部となり、当たり前の事という認識になるため、銀行での借入は当たり前イコール無になるということです。(参考ページはこちら→銀行の融資が人気なのは必然?)
それが消費者金融への返済になると、なぜか頭から離れないという人が多く、まだまだ社会の中の当たり前の一部にはなっていないということでしょう。この、社会への銀行の信頼は大変なもので、銀行に勤務する行員でさえ勘違いすることが多いため、銀行の信頼が自分への信頼だと勘違いしてしまう人がいるほどです。
さらに、銀行とのやり取りでは、自分が間違っていても銀行が間違うはずがないという感覚を私たちは持ち合わせています。この部分は信頼という意味では銀行のメリットですが、自分たちの“おまかせ感”からいえばデメリットかもしれませんね。
世の中に絶対はないのですから、常に自分の頭で考えて行動することが大事です。しかしながら、海外の銀行と日本の銀行を比べてみると、日本の銀行は1円合わないだけで工員たちは帰宅できませんが、海外では1円合わないくらいで必死で探したりしません。
それだけ日本の銀行が真面目で間違いやあやふやを許さないという厳しい環境にあるということです。この行為は日本の消費者にとって大きな信頼を生む原因と言えるかもしれません。では、銀行カードローンのメリットを具体的に見てみましょう。
② 低金利
③ 社会的信用が消費者側からも持つことができ、社会から見られる消費者も信用が得られる。
④ 総量規制対象外
⑤ 即日融資可能
⑥ 銀行ATMが利用できるためキャッシュカードと一体で利用できる。
⑦ 預貯金を入出金しているようにみえる。
⑧ 銀行での他のローン利用も可能に。
⑨ 口座がある場合は審査がより容易になる。
⑩ 口座が無くてもカードローンの利用は可能な銀行が多い。
② 総量規制の対象外でも、返済能力に応じた融資を銀行が判断。
このように、逆から考えるとデメリットがメリットになるということ、考えてみればよくあることですね。たとえば、審査の難易度が高いということは、「あなたは借入をしても返済できませんよ」と教えてくれているとも取れます。
そして、銀行のカードローンを利用したいなら、審査に通る自分になるように努力することを求められているということにもなります。銀行のカードローンが利用したい人は、自ずとそれに見合った自分になろうと努力するのではないでしょうか。
さらに、総量規制の対象外でも返済能力に応じた融資を銀行、もしくは保証会社がするため、過度な貸付にはならないので、けっきょく消費者金融のように総量規制で管理されているようなものとなり、自分でセーブしなくても銀行がこれ以上は返済できないと判断してくれるため融資を止めてくれる。という考え方もできるということです。
メリットの方からの逆といえば、総量規制の対象外ということで、返済能力を考えずに借入を勧めてしまう可能性や、キャッシュカードでのカードローン利用も可能なため、どんどん借入が増えるということもあります。このように、自分を戒める方向がメリットか、もしくは自由がメリットと考えるかの差があるということです。
人気の銀行カードローン
銀行カードローンは、インターネット契約が主流で、スピードを求めるならネット契約が一番です。
銀行名 | 商品名 | 限度額 | 金利 | ネット契約以外の有無 |
---|---|---|---|---|
みずほ銀行 | みずほ銀行カードローン | 1,000万円 | 4.0~14.0% | アリ |
三菱UFJ銀行 | 三菱UFJ銀行カードローン バンクイック | 500万円 | 4.6~14.6% | アリ |
オリックス銀行 | オリックス銀行カードローン | 800万円 | 3.0~17.8% | アリ |
楽天銀行 | 楽天銀行スーパーローン | 500万円 | 4.9~14.5% | アリ |
新生銀行 | 新生銀行レイク | 500万円 | 4.5~18.0% | アリ |
みずほ銀行の申込み方法は、パソコン・ケータイ・スマートフォンからインターネットで簡単にできます。申込フォームに入力後、送信ボタンを押すと、みずほ銀行にデータが送られ、審査が行われます。必要書類の提出は、専用URLに送信。審査結果はメールにて連絡があります。審査に通過すれば、あとは契約ですね。
また、みずほ銀行に口座を持っている人は、200万円以下の借入の場合は、身分証明証や収入を証明する書類が不要になる場合があり、より簡単に借入が可能になりますし、簡単とはいえひと手間のかかる身分証明証の画像を送る作業も免除されます。
さらに口座があることで即日融資も可能になるのですから、「みずほでカードローンをいつか利用したいな」という気持ちがあるなら、事前に口座開設をしておくとかなりべんりですね。口座開設とカードローン利用申し込みに日数の差があると、気持ちの上でもカードローンに申し込みやすいかもしれません。
みずほ銀行カードローンの特徴
■金利4.0%~14.0%
■最大利用限度額1,000万円
■みずほ銀行で住宅ローンを利用の場合、みずほ銀行カードローン金利から0.5%引下
■入会金・年会費無料
■審査回答 最短即日
■口座がある場合 即日融資可能
■来店・郵送不要
三菱東京UFJ銀行カードローンは、インターネット申込なら最短30分と簡単スピーディを目標にしているので即日融資も可能です。消費者金融と対等に対抗できる早さですよね。その理由は、保証会社に消費者金融のアコムが入っているからです。アコムと三菱東京UFJ銀行は提携しているので保証会社にアコムが入っているのですね。
また、より急いでいる方は店舗に設置してあるテレビ窓口へ出向けば、その場で審査やカード発行ができるため最短40分で現金を手にすることができます。土曜日曜、祝日も利用可能なのでとても便利です。そのときは身分証明証と三菱東京UFJ銀行の通帳をご持参下さいね。
キャッシュコーナーに設置してあるテレビ窓口は、簡易扉も付いていて、出入りのときはキャッシュコーナーの一角にあるので、誰かにみられる可能性はありますが申し込み作業中は誰にも見られることはありません。
三菱東京UFJバンクイック
■金利4.6%~14.6%
■最大利用限度額500万円
■提携コンビニ手数料不要
■最短40分審査・カード発行可能
■最短即日融資可能
■返済日前Eメール連絡サービス
オリックス銀行のカードローンは、ネットで簡単申込はもちろん、300万円以下の借入は所得証明書が不要です。返済も借入額が30万円以下なら、月々7,000円からの返済でOK。さらにすべての提携ATMで1,000円からの借入が可能です。こちらも消費者金融並みのサービスですね。
急なコンパの誘いやランチ代さえ厳しい!というときは、サッと1,000円を借りて980円のランチを食べる。なんてことも可能ですね。また、オリックス銀行はなによりイチロー選手のイメージからステイタス感が強く、大人のカードというイメージです。
ブランドイメージというのはとても大事だということをご存知ですか?時には目の前の儲けを退けてでも企業の戦略担当が賭けに出なければならない時もあります。ただ良い商品を職人が作っていればいいというものではない時など、世間に浸透するイメージで企業の将来を左右するといっても過言ではありません。
イチローの起用は、彼自信、自己管理が完璧にできているという意味でも大成功だといえます。それを所持する消費者のイメージにもつながるのですから、その価値を落とさない努力は必要なのですよね。あなたの価値も落とすか落とさないかはあなたの生き方次第です。
申し込みの流れは、インターネットで申し込み、審査、取引時の確認、身分証明証添付送信、借入。申し込みから利用までWEBで完結します。口座開設が不要ですから、初めて利用される方も思いつきやすいと思います。
オリックス銀行カードローン
■金利3.0%~17.8%
■最大利用限度額800万円
■利用限度額300万円以下は所得証明書不要
■審査 最短即日審査可能
■来店・口座開設不要
■全国ATM設置台数89,000台以上
楽天銀行スーパーカードローンは、ネット上の銀行です。申し込みはもちろんインターネットでの申し込み、最短当日審査開始、メールにて結果連絡、勤務先在籍確認、申込者への契約確認の連絡、必要書類の提出(郵送か証明書類アプリ)、スーパーローンカード発行という流れです。
限度額が300万円以下の場合、収入証明書は原則不要です。楽天はネット上の買い物や銀行などポイントを駆使した営業展開が大人気です。楽天銀行カードローンの場合は、楽天市場での買い物や楽天銀行利用がすべてネット上のことなのでポイントも一緒に貯めたり利用できたりで大変便利です。
楽天銀行カードローンの特徴
■金利4.9%~14.5%
■最大利用限度額500万円
■限度額300万円まで、収入証明書の提出原則不要
■入会金・年会費無料
■入会で1,000ポイントGet
■口座がある場合 口座振替依頼書の返送不要
■来店・郵送不要
■返済は3,000円からOK
新生銀行カードローンレイクは、インターネット申込なら、画面上で審査結果が確認できます。電話での結果待ちより緊張もせず、誰にも聞かれることなく確認できるので安心サービスです。さらに、平日14時までに手続きが完了すれば即日振込が可能なのでかつての消費者金融レイクを思い起こさせますね。
新生銀行は、昔の消費者金融のレイクを吸収していますからレイクのノウハウをそのまま銀行で活用することができています。インターネット申し込みも24時間受け付けていますので思い立った時にすぐ行動できるメリットがあります。何より、レイクの流れを汲んでいますから、消費者の心を掴むサービスが多いですね。
中でも、新生銀行の一番のメリットは申し込み時に2つの無利息が選べることです。1つは5万円以下を180日間無利息で。もう1つは金額に関係なく30日間無利息というものです。180日の方を選んでも、5万円以上借り入れることは可能です。無利息の対象がそのうちの5万円だけということです。
他の銀行とは一線を画すこのサービスに魅力を感じる人も多いと思います。5万円以下とはいえ、180日はずいぶん助かりますよね。30日の無利息期間も銀行の中では新生銀行だけです。金額の大小にかかわらず、消費者も無利息期間の使い道を考えるのはきっと楽しいことでしょう。
新生銀行カードローンレイク
■金利4.5%~18.0%
■最大利用限度額500万円
■審査結果WEBで確認可能
■WEBから24時間、手数料無料で返済可能
■即日振込
■キャッシュバックキャンペーンあり
銀行カードローン人気の理由
銀行カードローンが人気なのは、まず銀行ブランドです。銀行で借入をしていても誰も問題視しません。しかし、消費者金融で借入をしているというと、親世代は驚きます。今の若者たちは当たり前の消費者金融カードローンになっているかもしれません。しかし、古い考え方の人たちは、そうもいかないようです。それは、昔のサラ金のイメージがあるからだと思います。
そして、インターネットで借入可能なところは現実的に人気の理由といえます。PCの前に座るだけで銀行の窓口に居るようなものです。特別パソコンやネット利用が苦手な方でなければ、ちょっと様子を見てみようかな?と覗きに行くだけで申し込みは簡単にできてしまいます。
銀行は、その、信頼性が高く金利の低さも人気の秘密で、今までの銀行は手続きに時間がかかったり、必要以上に提出物が多いという印象でした。しかし、カードローンに限っては、即応と手続きの簡素化を徹底的にしているため人気なのです。プロパー融資のイメージが強かった人なら得に、「銀行も変わったな」という印象が強いのではないでしょうか。
そして、消費者が気を張っていなくても銀行なら“きちんと”してくれるという安心感も人気の理由かもしれません。銀行カードローンの審査に通る自分もそれなりの社会的ポジションにいると自負できます。家族に銀行カードローンの利用がわかったとしても何も問題にはならないでしょう。
この銀行への絶大なる信頼感は、銀行が認めたなら、誰もが認めざるを得ないということかもしれません。カードローンに関しては銀行の最大のメリットになりますが、これからを生きる私たちにとっては、自分の価値をどこかに決めてもらうという考えは少し古いかもしれませんね。少しずつ、「こちらからあの銀行を選んだ」という考えに切り替えて行きたいものです。
銀行カードローンを利用している方々にお話を聞いてみました。
大学卒業してすぐくらいに婚約しようとした相手がいたんですけど、あっちのおじいちゃんに、万が一借金なんかしてたら、結婚は無理だと言われたんです。そのとき、銀行は関係ない。「借金は借金だ。」と言われました。それが銀行での借入は借金に入らずに、消費者金融の借入は借金だという意味だったらしくて、そこで自分の銀行イメージがはっきりしたんです。だから今でも絶対銀行しか使いません。
デメリットですか…。ああ、銀行のカードローン利用は当たり前になっていて、返済は銀行口座からの自動引き落としだし、給料の一部のような感覚になってることくらいですかね。
そりゃ~、キャッシュカードと一体になってるからカードローン枠をATMから引き出してても、誰も借り入れてるとは思わないよね。見栄は張れるかな。
自分の場合は、銀行カードローンを利用しているからか、その銀行で口座を持ってて、住宅ローンもあるから?その辺は不明だけど、教育ローンも借入ができたから、なんか…、同じ銀行でいろんなローンの利用ができてるところがメリットかな?同じ銀行で全部の借入をしてたら、自分の収入もわかってるし、万が一の時は給料の差し押さえができるから融通が効いてんのかもしれないね(笑)
銀行がカードローン事業に参入
そもそも銀行カードローンはいつから登場したのか?と思われる方も多いと思います。ある日突然、厳しい銀行か口座の開設もなしでお金を貸すという宣伝が始まりました。当初は、何の話かわからなかった方も多かったと思います。
そして、カードローンが出てくるまで銀行は小口融資を行っていませんでした。個人に融資をしたところでたいして利益にはならなかったからです。また、小口融資のための審査や手続き、回収の技術も人材もなかったのです。ですから、銀行は大手企業に融資をして莫大な利益を得るという商売でした。小口融資は消費者金融か質屋の仕事だったのです。
しかし、1990年バブル崩壊から多くの企業が倒産していきました。企業が倒産するということは銀行にとっても死活問題です。借り入れてくれる企業がなければ銀行もお手上げです。そこで銀行が目を付けたのが、消費者金融が爆発的に儲けていたカードローンでした。この辺から大人の事情が絡んでくるように思えます。
過払い金請求で苦しみ始めた消費者金融を銀行と提携することで、資金面は銀行がバックアップ。消費者金融からは小口融資のノウハウを伝授してもらうということです。しかし現実には、消費者金融を吸収したり、銀行傘下にすることで、保証会社に消費者金融を据え付け、審査と遅延された債権は保証会社となった消費者金融に頼むという銀行から見れば美味しいシステムが出来上がったのです。
ですが、消費者からみると銀行は総量規制もありませんし、消費者金融より親しんでいるため安心で、消費者金融より低金利というメリットもあり、人気になりました。消費者にとっては銀行と消費者金融のいいとこ取りをした商品が銀行カードローンだったのです。
銀行と消費者金融の力関係
銀行はどんな状況になっても国がついている現実はどうしようもありません。そんな銀行と 2002年にやっとというべきか、まさかと言うべきか消費者金融が経団連に入会しています。いくら一流企業の仲間入りを果たしたとはいえ、その格差たるや大きいに違いありません。
現在の消費者金融は、小口融資のノウハウを銀行に伝授して傾きかけた会社のバックアップを銀行から受けましたが、現在は銀行と提携したことによって、銀行の下請けのような状況も見え隠れします。しかし、最終的には消費者金融の存在が無ければ後始末ができないカードローン事業のように感じます。
銀行と消費者金融は、総量規制の壁もあり、法的な格差は否めません。適用法も銀行法と貸金業法の差があります。現在は、同じ融資業をしているのに適用法律が違うのは変だという声も上がっているようですが、そこは銀行が同一法には絶対しないでしょう。
(⇒銀行と消費者金融の関係は複雑?)
良いとこ取りになるのは、やはり上下関係があるので、いかなる場合も叩上げ側が泣きを見るパターンが多いようです。そもそも過払い金請求が突然噴出したのは、何の後押しがあったのかという考えも出てきますが、ここでは割愛させていただきます。
私たち消費者は、上手に生きるために今現在自分にとって得なことは?で選択することが必要な時もあります。ブランド力が経営戦略に勝つのであれば、銀行カードローンのブランド力を使い、自分の価値を決めることも、自分のブランド価値を上げることに繋がるのかもしれません。