カードローンというと、誰もが気軽に借りられるというイメージがありますね。実際、カードローンの申し込み条件としては、「20歳以上であること(65~69歳以下)」、「安定した収入があること」の2つだけです。この2つの条件さえ満たしていれば、バイトでもパートでも、また主婦でも学生でも申し込みオッケーなのです。(参考ページはこちら→非正規雇用の仕事でも融資は問題無し)
しかし、実はもうひとつ重要な条件があります。それは、「返済遅滞や返済不能の履歴がないこと」です。過去にカードローンなどの利用で返済が遅れたり、返済が出来なかったりした人では、返済能力に欠け、信頼出来ないと判断されてしまうのです。
では、そんなカードローンの審査基準を確認しながら、審査が緩いカードローンがあるのかどうかを検証していきましょう。
カードローンの審査基準
ではまず、カードローンの審査基準を明確に挙げてみましょう。
- 本人確認書類との相違はないか
- 安定した収入があるか
- 過去に返済遅滞などの履歴はないか
ひとつひとつ説明していくと、まず「本人確認との相違はないか」では、申し込み条件の年齢確認、また氏名、住所、電話番号などの身元確認をします。そのために申込時には、本人確認書類の提出が必要となるのです。
次に「安定した収入があるか」ですね。これでは勤務先への在籍確認によって行われます。申し込み時に申告した会社に実際に勤務しているかどうかを確認するのです。これはキチンとした収入があるかどうかを判断するためには、欠かせない審査基準ですね。
そして最後の「過去に返済遅滞などの履歴はないか」ですが、実はこれが最も重要であるともいえるでしょう。相手がしっかり返済出来る人かどうかを判断する上で、もっとも重要なこの審査基準は、信用情報機関への照会によって行われます。個人のキャッシング利用状況というのは、全て信用情報機関に記録されるので、情報を開示することにより、その人の過去の返済履歴がすぐにわかるのです。
このように、それぞれの審査基準をクリアして、無事審査に通るわけですが、審査に通らない理由として最も多いのが、この過去の返済遅滞というやつなのです。そこで、この審査基準に引っ掛かってしまった人のために、もう少し詳しく説明していきます。
ブラックとは
皆さまも「ブラックリスト」という言葉を耳にされたことはありませんか?もちろん色んな場面で使われる言葉ではありますが、金融機関で使われることは多いでしょう。過去にお金を借りて返済が出来なかったり、返済が遅れたりした人のことをブラックリストに載っていると表現され、ブラックと呼ばれているのです。
しかし、実際にブラックリストというリストが存在するわけでなく、信用情報機関の記録の事を言い、ブラックとは過去に返済遅滞・返済不能の記録がある人のことを言うのです。
信用情報機関とは
そもそも信用情報機関というのは、個人の信用情報を管理・提供する会社であり、金融機関は全てこの会社へ情報を提供し、必要な時には開示を求めるという提携がされているのです。
過去の返済遅滞・返済不能履歴
カードローン審査において最も重要な審査基準であるのが、この返済遅滞・返済不能の履歴です。カードローンの返済が遅れると、すぐにカードローン会社から信用情報機関へ情報が送られます。すると、その事実があった過去5年間は記録が残るため、どの金融機関からも借り入れは出来なくなるのです。
いわゆるこれがブラックといわれているものですね。ブラックではどの金融機関の審査も通らないのです。
ブラックになると
ですから、ブラックになったら、カードローンの利用は無理です。もちろんカードローンばかりか、住宅ローンや自動車ローンなど、全てのローン審査に通ることは不可能です。銀行を始め、あらゆる金融機関からの借り入れが出来なくなるのです。
ブラックokのカードローンはあるか
では、本当に「ブラックでも借り入れok」というカードローンはないのでしょうか?誰でも借りられるカードローンなのですから、なんとなくブラックでも利用出来そうですよね。
カードローンには、それぞれに目立ったサービスがあり、メリットがありますから、自分に合ったものが選べます。ブラックの人が申し込めるカードローンもあるかもしれません。
ここでまず、主な大手カードローンのそれぞれの大きなメリットを表にしてみましょう。
カードローン名 | 大きなメリット |
---|---|
レイク | 無利息ローン、提携ATM手数料無料など |
アイフル | 配達時間指定可能、紹介特典など |
モビット | WEBのみで申し込み完了、カードレス利用など |
バンクイック | スピード審査、提携ATM手数料無料など |
このように、各カードローンには独自の自慢のサービスがあり、自分に合ったものを選ぶことが出来ます。しかし、ここに挙げていない大手カードローンの中にも、「ブラックok」というサービスがあるカードローンはありません。
ブラックで審査に通らなかったら
つまり、ブラックでは審査に通らないということになりますが、ではどうしてもお金が必要な場合、ブラックだったらどうしたら良いのでしょうか?審査に通らなかったブラックの人がピンチに乗り切る方法としては、次の3つがあります。
- アルバイトで稼ぐ
- 節約する
- 親族、友人などから借りる
ブラックの人には文句が出そうな解決策ですが、正直この3つしかないと思ってください。ブラックになったのは自分のせいです。社会的にダメージを受けるのは当然の事であり、ブラックになった限りは我慢も必要です。
(⇒ブラックリストという状況の重さを考える)
基本的に、もうお金を借りることは諦め、自分で稼ぐこと、そして出来るだけ使わないことに徹してください。そしてくれぐれも気を付けて欲しいのが、「ブラックok」という誘い文句に載らないことです。
大手消費者金融にはそうしたサービスがないのは証明しましたが、実は中小消費者金融の中には、そうしたサービスを提供しているカードローンも全くないとはいえないのです。どうしてもピンチで困っている時に、そんな謳い文句を見てしまうと、つい利用したくなるかもしれませんが、絶対に止めてください。ちゃんとした消費者金融であれば、ブラックでは借りられません。貸してくれるところというのは、ちゃんとしていない消費者金融、つまり闇金である可能性が高いのです。
闇金に手を出してしまえば、ただでさえブラックというダメージに加え、それ以上に最悪な事態になるのは目に見えていますよ。社会的にもっとひどいダメージを受けないためにも、決してブラックokのカードローンには手を出さす、借りるのではなく、稼ぐことで乗り切って欲しいと思います。
(⇒闇金を見抜くのはさほど難しくない?)