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貸金大手にも負けません。とりぎんカードローンの特徴はこれだ!

いざという時のお金を直ぐに用意できると安心ですよね。そんな役割を果たしているカードローンも消費者の間ですっかり定着しているようにみえますが、銀行カードローンの認知度はまだまだ低く消費者には馴染が薄いのではないでしょうか。

しかし、銀行や信用金庫のほとんどがカードローン事業に進出しており、消費者金融以上の多様なローン商品をラインナップしているのです。そして、そのローンの借入条件やサービス内容も大手消費者金融と比べても見劣りせず、中には金融機関独自のサービスを加えているところも少なくありません。
(⇒多くの金融業者が個人向けの融資をしています

銀行でも特にカードローン事業に力をいれている地方銀行にフォーカスを当て、鳥取銀行こと、「とりぎん」のカードローンをご紹介します。どんな商品があり、どんな特徴をもっていて、どのように利用すると便利なのかをみていくことにしましょう。

とりぎんのカードローンの種類

  • らくだスーパーカードローン
  • マイジャスト
  • プレミアムカードローン

とりぎんには大きく3つのタイプのカードローンがあります。一つ目は同行のカードローンの代表的かつ最もポピュラーなタイプである「らくだスーパーカードローン」です。商品のタイプとしては大手消費者金融や他行の主要なカードローンに匹敵するもので、少額から高額までその利用に応じた金利で幅広いニーズに対応できるローン商品です。

もう一つはキャッシュカードとしても利用できる「マイジャスト」です。手持ちのキャッシュカードにカードローンの機能を付加するタイプで、口座残高の不足で公共料金などの引き落としができない場合にこのローンから借りて決済することができます。

最後は特定の顧客を対象とした「プレミアムカードローン」があります。特定というのは同行の住宅ローンなどを利用していて審査基準に適合できる顧客を対象とすることを意味しており、前者の2タイプよりは利用上のハードルが高いタイプといえるかもしれません。しかし、その分金利の優遇措置を受けられるというメリットをもつローンとなっています。
(⇒融資の主な審査基準

1.らくだスーパーカードローン

利用対象者 満20歳以上72歳以下
融資限度額 10万円以上500万円い内(10万円単位)
融資利率 年4.0%・年6.0%・年8.0%・年11.0%・年14.5%
融資形式 カードローン型
保証会社 SMBCコンシューマーファイナンス株式会社

らくだスーパーカードローンはとりぎんのスタンダードなカードローンと位置付けられる利用範囲の広い商品といえるでしょう。商品との特徴としては、72歳までの方が申し込みできるという高齢者に優しいローンです。この年齢まで対応しているところは銀行及び消費者金融を含めてもほんのわずかでしょう。

融資限度額は最高500万円までであり、大手消費者金融や他の銀行と同等レベルといえます。金利では利用金額や審査に基づき4.0~14.5%までの金利が適用されることになっており、下限金利では業界トップクラスの低金利になっています。上限金利では他の銀行と同等レベルですが消費者金よりはかなり低いレベルといえるでしょう。

また、保証会社がSMBCコンシューマーファイナンス株式会社(プロミス)となっているため、審査の難易度は保証会社のレベル近いと考えられます。保証会社の審査基準を満たせば比較的短時間で審査回答が得られ早い融資を受けられるかもしれません。

2.マイジャスト

利用対象者 総合口座を保有されている方
契約時の年齢が満20歳以上70歳未満の方
融資限度額 20万円、50万円、100万円
融資利率 20万円と50万円は14.5%、100万円は9.0%
融資形式 当座貸越(総合口座方式)
保証会社 日本海信販株式会社
CD・ATM 当行および鳥取県内や全国の提携金融機関(郵便局・農協など)のCD・ATM機が使用可能

マイジャストはキャッシュカードにローン機能を付加させたようなタイプで、お手軽にローンを使用できる利便性の高いローン商品として位置づけられそうです。キャッシュカードとしても利用できるマイジャストの融資限度額は20万円、50万円、100万円の3つのコースが用意されていますが、契約時では一律に20万円からのスタートとなり1年経過した後アップの可能性もあります。

金利は20万円と50万円のコースでは14.5%、100万円では9.0%が適用されます。100万円以下の利用の場合に適したローンといえますが、金利面では大手消費者金融よりも有利となるため利用価値が高い商品といえるでしょう。

また、総合口座の残高不足でクレジットカードなどの支払が困難になった場合は同ローンから借りて決済できるという機能を持っています。そのため、うっかり入金するのを忘れて引き落とせないということもなくなるでしょう。こうした機能を発揮するために総合口座の開設が利用条件となるのでその点は注意が必要ですね。

3.プレミアムカードローン

利用対象者 満20歳以上65歳未満の方、毎月の定期収入がある方 、同行との取引(住宅ローンの利用や給与振込での利用など)があり審査基準を満たす方
※専業主婦、学生の利用は不可
融資限度額 100万円、200万円、300万円
融資利率 年7.8%
融資形式 カードローン型
保証会社 オリックス・クレジット株式会社

プレミアムカードローンは特定顧客を対象とした特別なカードローンという位置づけのローン商品になっているようです。利用対象者が65歳未満の定期収入のある人で、なおかつ住宅ローンの利用や給与の振り込みを同行で行っているという特定の人が対象となっています。そのため、前者のローンよりも少し利用するのが難しいかもしれませんね。

しかし、その分年7.8%という魅力的な金利が適用されています。このローンの融資限度額は100万円、200万円、300万円の3つのコースが用意されていますが、100万円の場合に適用されれば大手消費者金融よりも10%近くも低い金利で借りられるかもしれません。こうした優遇金利のサービスは銀行ならではのものですが、利用できると本当にお得ですね。

アコムとのスペックの違い

とりぎんのカードローンがどれくらい優れているか、魅力的であるかを確かめるためには大手消費者金融のスペックと比較すると理解しやすいでしょう。そのため大手消費者金融のアコムとのスペックの違いを表にまとめてみました。

○大手消費者金融ととりぎんのスペック比較

とりぎん(らくだスーパーカードローン) アコム
融資利率 4.0%~14.5% 3.0%~18.0%
融資限度額 500万円 800万円
年齢 20歳~72歳 20歳~72歳
審査時間 不明 最短30分
即日融資 不明 可能
収入証明書 310万円以上の契約の場合は必要 アコムだけで50万円を超える場合と総借入残高が100万円を超える場合など必要
ネットキャッシング 原則的に対応していない 可能
来店不要の契約 可能 可能
提携ATM 同行、鳥取県内や全国の提携金融機関、コンビニATM 三菱UFJ銀行、三井住友銀行ほか多数の地方銀行のATM及びコンビニATM
専用口座の開設 必要 不要

以上のような結果になっていますが、その内容についてはこれから確認していきましょう。

大手消費者金融に負けていない点

アコムとのスペックの違いを参考にして大手消費者金融全体の特徴に対して負けていない点をみていきましょう。

  • 融資金利・限度額
  • ローン商品の豊富さ
  • 独自の金利引き下げサービス
  • 金融機関ならでは強み

融資金利・限度額

大手消費者金融のローンととりぎんのらくだスーパーカードローンの融資限度額は最高500万円までの設定となっており差がありません。一方、消費者金融の融資金利ではアコムで見られるように3%台から18%ほどで設定されていますが、とりぎんでは下限金利及び上限金利ともに低くなっています。特に100万円以下の領域では差が大きくなっていますね。

マイベストの場合でも9%が適用されるので、消費者金融と比べ5%以上の金利差が生じる可能性があります。たとえ20万円、30万円の比較的少額の利用であっても年単位で返済する場合には大きな利息の差として実感できるはずです。この点だけをとっても十分に検討する価値があるようですね。

ローン商品の豊富さ

消費者金融の場合、フリーローンという商品のタイプを品揃えしていてもカードローン商品としての種類はあまり多くありません。アコムはビジネス用を除けば上記スペックの「キャッシング専用アコムカード」だけのラインナップとなっています。

それに対して、とりぎんの場合は既に確認してきたとおり3つのタイプのカードローンが用意されており、他にフリーローンやその他のローンもあるのです。3つのカードローンには各々特徴があり個人のさまざまな貸金ニーズに対応しているので、この点においてもとりぎんは大手消費者金融に負けるどころか勝っているといえるのではないでしょうか。

独自の金利引き下げサービス

サービス全体としては大手消費者金融に一歩及ばないかもしれませんが、とりぎんとしては消費者金融にないサービスを取り入れ差別化を図ろうとしています。その代表例は独自の金利優遇策で、とりぎんではプレミアムカードローンで採用しています。

同行の住宅ローンを利用している人や総合口座で公共料金の支払いをしている人を対象にカードローンの金利を通常の利率よりも引き下げるというサービスを提供しているのです。プレミアムカードの場合具体的にいくら下げられているか割りませんが、他の銀行などでは0.5%程度は下げられています。

住宅ローンなどの多額の借金を抱える人にはわずかな引き下げでも有難いサービスといえるでしょう。同行には消費者金融のような無利息サービスはありませんが、この金利優遇策は無利息サービスに匹敵する以上の値打ちがあるのではないでしょうか。

金融機関ならではの強み

銀行としての最大の強み貸金業法の総量規制の適用を受けない点が挙げられますね。つまり、銀行は利用者の年収と借入額による制限を受けずに銀行の判断で消費者金融よりも多くのお金を利用者に融資することができるのです。とりぎんでは特にこの点を強調しており、おまとめローンによる借り換えにも力を入れているようです。

また、消費者金融では原則的に対象者とならない専業主婦をらくだスーパーカードローンでは含めています。同ローンでは比較的貸倒リスクが高いと思われる専業主婦やかなりの高齢者を含めるなど、融資に積極的であるという点でも大手消費者金融に負けていないと考えられます。

利用者が一定額以上の借入れをする場合消費者金融は収入の確認が法律で義務付けられています。一つの貸金事業者での借入れで50万円を超える場合と、事業者全体での借入れで100万円を超える場合には貸金事業者は利用者に対してその収入を証明する資料を求めなければなりません。

とりぎんではその規制を受けませんが、同行では独自の判断で310万円を超える利用の場合に収入証明書を要求することにしています。ローン利用者の多くは100万円以下の借入れが多いため、とりぎんのローンを利用すれば実質的に収入証明書を提出する可能性は低く利用者の手間は減るでしょう。

大手消費者金融に劣っている点

こちらもアコムとの違いを参考して大手消費者に劣っている点をみていきましょう。

  • 手続き・審査や融資の早さ
  • サービスの豊富さ・充実度

手続き・審査や融資の早さ

大手消費者金融は申込者数が業界でもトップであったため、情報システムを活用して契約の手続きや審査の迅速化、効率化に努めてきました。一方、業界への進出が遅れていた地方の銀行は手続きや審査の早さでは大手消費者金融にはまだまだ及ばない状態です。アコムなどでは手続きから審査結果までの時間が最短30分というスピード審査を実現しています。

一方、とりぎんではどのくらいの審査時間がかかっているかについての情報はホームページ上には見当たりません。他のネット上の情報の中には最短30分という情報もあれば、最短2日間という情報もあり正確に判断がしにくいですが、前者の場合が事実としてもレアケースかもしれないので急がれる場合は予め確認しておく必要があるでしょう。

借入れまでの時間では、大手消費者金融は申し込んだ当日中に借りられるという即日融資に対応していますが、大手都市銀行以外の銀行では即日融資への対応は遅れています。審査に時間をかけているからと考えられますが、急ぎの借入れの場合には大手消費者金融のほうが適しているといえそうです。

とりぎんにおいては審査時間と同様公表されていないのでは正確な判断はできませんが、難しいと思われます。らくだスーパーカードローンの借入れはカードの到着により利用するのが基本となっていると推察されることから即日融資が可能というのは考えにくいですね。

しかし、希望者にはカードの到着前に振り込みによる融資が可能となっていることから利用者の状況やその交渉次第ではかなり早い借入れが可能となるかもしれません。ホームページ上にないサービスも実施されていることも少なくないのでダメもとでも確認しておいたほうがよいでしょう。

サービスの豊富さ・充実度

カードローン事業で先行してきた大手消費者金融に追いつくため各銀行では彼らに負けない借入条件とサービスを整えてきましたが、それでも知識やノウハウで劣る銀行のサービスは見劣りする面もまだまだ多いようです。例えば、借入れや返済をする上での利用環境などに差が見られますが、その一つがネットキャッシングです。

大手消費者金融では利用者はインターネットを通じて利用者の口座へ振り込んでもらったり、返済の際に消費者金融の口座へ振り込みで返済したりということができます。しかし、とりぎんでは利用者は振り込んでもらうために同行での専用口座が必要であり、返済の場合は専用口座からの自動引き落としか、ATMなどによる任意返済となります。

インターネット経由で入出金が自由にできないのは大手消費者金融と比べ見劣りすると感じられるかもしれませんね。また、利用できる提携ATMの数ではそれほど大きな差はないと感じられますが、やはり大手消費者金融のほうがやや多く利用価値が高いといえそうです。
(⇒利用できるATMが多いのは便利?

また、先ほどの借入れ・返済でみたようにとりぎんでは取引にあたって専用口座の開設が必要となります。予め保有している人には影響はありませんが、ない方にとっては開設の手間がかかり場合によっては来店する必要があるかもしれないので予め確かめておいたほうがよいでしょうね。

【参考ページ】
どんな融資にもメリットデメリットが存在している事に注目

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