突然ですが、カードローンでお金を借りる人のイメージされるのはどのような人でしょうか?20代~30代のサラリーマンの男性?それとも40代や50代の男性?はたまた若い20歳くらいの女性?…人によって様々なイメージがあるかと思います。
その中で、あまり主婦の方がカードローンでお金を借りているというイメージを持つ人は少ないような気がします。なんとなくですが、主婦の方はあまりお金を使わなかったり、使う必要がないイメージがあるのかもしれません。
しかし、そんなことはありません。主婦の方だってお金が必要なときは非常に多いのです。例えばママ友とのお付き合いだったり、お子さんのお誕生日会、はたまたお友達とのランチなどなど…。
そんなときの「もうちょっとお金があれば…」という時に便利なのがカードローン。最近では主婦の方の利用もぐんぐん増えてきているんですよ。
「でもカードローンは自分でも利用できる?」「カードローンは知識があまりなくて…」という方も多いはず。でも大丈夫!今回は主婦の方がカードローンでお金を借りるための方法をご紹介します。
主婦でもお金を借りられる?
そもそもの疑問である、主婦の方でもお金を借りることが出来るのかという疑問。まずはこれにお答えします。結論から言ってしまえば、主婦の方でもお金を借りることは問題なく可能です。
基本的なカードローンの利用者として考えられているのは働いているサラリーマンの方ですが、今では利用者が非常に幅広く、アルバイトをしている学生さんでもお金を借りることが可能になっているんです。
ただ、主婦の方には主に2種類あり「専業主婦」の方と、「兼業主婦」の方がいらっしゃいます。この2つの違いはご自身に収入があるかどうかですが、そこがカードローン選択における大きなポイントとなります。
最近カードローンは審査が甘い?
一時期法律の改正などもあり、お金が借りにくくなった、審査が厳しくなったと言われるカードローン業界ですが、最近ではそのような傾向はなくなってきているように思われます。
大手の銀行もカードローン事業を相次いでCMを流すなど積極的に力を入れており、利用する側とすれば非常に選択肢が広くなって来ました。その分競争が激化していると言ってもいいかもしれません。
競争が激化すると、「お金を借りたい」と思っている人をライバル他社と奪い合うことになります。カードローン事業はお金を貸さないと利益が出ませんから、顧客を獲得しないことにはどうにもなりません。
そのため、最近では即日融資などその日のうちにお金を借りることが出来るようになったり、無利息期間サービスを行ったりと様々な顧客を呼びこむためのサービスを打ち出している会社も多く、潜在顧客として見込みがある主婦の方に向けたカードローン商品も出てきています。
どんな方でもお金を借りることが出来るとはいえませんが、非常にカードローンでお金を借りることが身近になり、主婦の方でも簡単な審査でお金を借りることが出来るようになっていると言えるでしょう。お金を借りるなら今がチャンス!かもしれません。
「ちょっと興味が出てきたからカードローンを申し込んでみようかな…」と思ったあなた、ちょっと待って下さい。カードローンにもいろいろありますのでそのお勉強を少ししてみませんか?
カードローンには「種類」がある
まず、どのように主婦の方がカードローンを申し込むかの前に持っておくといい知識があります。それは、「カードローンには種類がある」ということです。どれも基本「お金を借りる」という点は変わりませんが、中身は結構違いがあります。
それを理解しておくことでより「自分にあったカードローンはどれなのか」を選びやすくなります。特に主婦の方の場合、兼業主婦と専業主婦で選択できるカードローンが変わってきますので必須の知識といえるかもしれません。
おおまかに、カードローンの種類の違いを表にしてみましたのでご覧ください。
種類 | 適用される法律 | 主な会社 |
---|---|---|
消費者金融系 | 貸金業法 | アコム、アイフル、プロミス |
信販系 | 貸金業法 | オリックス、セゾン |
銀行系 | 銀行法 | レイク、バンクイック |
主な会社は出来るだけCMもしているような有名な会社を挙げてみましたが、いかがでしょうか?いずれも詳しくはしらなくても名前くらいは知っている会社があったのではないでしょうか。
「総量規制」とは、「申込者の年収の3分の1を超える金額を貸してはならない」と定められた仕組みです。年収が100万円の場合、総量規制はその3分の1ですので約33万円ということになります。34万円以上「貸金業法」が適用される会社からお金を借りた場合、お金を貸した会社の方に厳しい罰則が与えられてしまいます。
そのため、絶対に貸金業法が適用された会社は総量規制を超える金額を貸すことはありませんし、総量規制に近い金額を既に借りている場合審査が慎重になります。
逆に、銀行法では総量規制のような仕組みがありませんので、年収の半分までお金を貸しても、年収と同じだけお金を貸しても問題ありません(もちろん理論上の話ですが)。他にも貸金業法にはある煩わしい仕組みが適用されないため、最近は銀行カードローンが非常に活発になっていますね。
さて、これらを踏まえて専業主婦の方と兼業主婦の方でどのように借り方が違うのかなどを解説していきます。
専業主婦の方がお金を借りるには
ご自身に収入のない、専業主婦の方がカードローンを利用してお金を借りたいと思う場合は、「銀行系カードローン」もしくは「信販系カードローン」の一部の商品から選ぶ必要があります。
専業主婦は消費者金融はNG!?
「どうして消費者金融系のカードローンからはお金を借りられないの?」と疑問に思われた方もいるかもしれません。前のトピックで簡単に説明させていただきましたが、「貸金業法」が適用される、いわゆる「貸金業者」の場合、簡単に言うと「収入がある人にしかお金を貸すことが出来ない」んです。
総量規制を思い出してみてください。収入の3分の1を限度とした額までを貸すことが出来るという仕組みでしたが、専業主婦の方は収入が0円なため、0円の3分の1…も、0円ですよね。
大手の消費者金融であるプロミスやアコムなどのホームページの「お申込み条件」を見てみると、「安定した収入と返済能力がある方」との記載がされています。残念ですが専業主婦の方はご自身に収入源がないため、申し込み条件から外れてしまっている…ということになります。
実は、消費者金融から専業主婦の方がお金を借りるのは絶対に無理!というわけではないんです。もちろん違法や法の抜け道ではない、きちんと正式な方法で専業主婦の方でも消費者金融からお金を借りることは可能です。
その方法とは、「配偶者貸付」というものです。
配偶者貸付とは、本来収入がない専業主婦の方の場合でも、収入がある夫(専業主夫の場合は妻)の年収と合わせて借り入れが出来るというものです。これは専業主婦の方だけでなく兼業主婦の方でも利用することが出来る制度で、仮に夫の収入が300万円、妻の収入が100万円の場合は年収を400万円とすることが出来る…というものです。
しかしこの制度を利用するには夫(または妻)の同意書と、その者と配偶者であることを証明できる書類を提出しなければ利用することが出来ません。わざわざ書類を用意しなければいけない点と、手続きが面倒なことが相まってあまり消費者金融系カードローンでは好まれない形となっています。
どうしても消費者金融系カードローンで借りたいと思う専業主婦の方は一度問い合わせてみましょう。
専業主婦なら銀行系カードローン
消費者金融系カードローンの利用が難しいということで、専業主婦の方におすすめするのは銀行系カードローンです。
銀行系カードローンは消費者金融系及び信販系のカードローンに比べて、金利が低めに設定されていることが多いです。消費者金融系カードローンの最高金利が17%台~18%なのに比べて、銀行系カードローンであれば14%~15%台の金利で借り入れることが可能になっています!
たった2%?と思うかもしれませんが、その2%は意外と大きいんです。同じ10万円を借りて1ヶ月1万円ずつ返済する場合、金利が15%ですと利息は約7300円なのですが、17%の場合は約8400円。
どちらも合計11ヶ月返済する形になりますが、これだけ少ない回数でも1000円以上利息に差が出ています。これがもっと大きな金額、長い期間の返済になるとどれだけ違うかがわかりますよね。
また、銀行系カードローンは基本的に専業主婦の方でも申し込みが可能になっています。大手で言えば三菱UFJ銀行のカードローンである「バンクイック」、「楽天銀行スーパーローン」は専業主婦の方でも申し込み可能となっています。地方銀行のカードローンでも専業主婦の方の申し込みがOKなカードローン商品は数多くあります。
加えて銀行系カードローンでは配偶者の同意書や収入証明、夫婦であることの証明書を提出する必要もありませんので、専業主婦の方でも気軽にカードローンを利用することが出来ます。旦那様に内緒でちょっとだけお金を借りたい…という時にもありがたいですね!
ただ、大手であっても「レイク」や「三井住友銀行カードローン」など一部の銀行系カードローンは本人に収入がないと申し込むことが出来ません。すべての銀行系カードローンが専業主婦の方でも利用できるというわけではありませんのでご注意下さい。
消費者金融系と同じ「貸金業法」が適用されている信販会社ですが、一部のカードローンであれば専業主婦の方でも利用することが可能です。ただ、収入がある配偶者の方が本会員となり、収入がないもう一方の方の分も支払うといった形のカードローンになりますので、消費者金融系カードローンの「配偶者貸付」に近い形の借り入れとなります。
兼業主婦の方がカードローンでお金を借りたい場合
ご自身がパートやアルバイト、正社員などで働いていてご自身に収入がある場合、非常にカードローンの選択肢の幅は広くなります。「銀行系カードローン」をはじめ、「消費者金融系カードローン」、「信販系カードローン」などの中から自分の気に入った商品を選んで借り入れることが出来ます。
自由度が高いという点は非常に魅力的ですが、逆に選択肢が多すぎてどこのカードローンを利用するべきか?という点で悩みやすいかもしれません。そこで、選ぶ基準として考えやすいものをいくつかリストアップしてみました。
- 金利でカードローンを選ぶ
- 使いやすさでカードローンを選ぶ
- 信頼度・安心感でカードローンを選ぶ
大体の場合、これらのどれかを基準にしてカードローンを選ぶのではないでしょうか。
金利でカードローンを選ぶ
こちらの場合はやはり有利なのは銀行系のカードローンですね。「専業主婦の方がお金を借りる場合」にも書いたのですが、銀行系のカードローンは金利が全体的に低めに設定されています。
その分多少消費者金融系よりも審査が厳しいと言われがちではあるのですが、保証会社が消費者金融の場合はそうとも言えないことがあります。
例えば三菱UFJ銀行のカードローンである「バンクイック」。こちらの保証会社は「アコム」となっています。「アコム」と言えばみなさんあのCMを思い出すかもしれません。そのアコムで合っているんです。
現在アコムは「三菱UFJファイナンシャルグループ」に属していますので、いわばグループ会社のようなものです。消費者金融業を長く続けてきたアコムは個人に対しての融資に非常にノウハウを持っています。対して銀行である三菱UFJ銀行はそんなに個人に対しての少額融資のノウハウがないため、保証業務をアコムに委任しているんですね。
銀行は審査が厳しいと思いがちですが、最近はそうではないことも多いですので、チャレンジしてみる価値はあると思います。
使いやすさでカードローンを選ぶ
この場合は、銀行系カードローンが一番とは言いがたいところがあります。どうしても銀行系カードローンの場合、その銀行に口座がないと申し込みができない、もしくは契約時(申込時ではありません)に口座を開設する必要がある場合が多いからです。
普段利用している銀行のカードローンに申し込むのであれば全く問題なく、むしろ利用しやすいところなのですが、カードローンのためにわざわざ普通用金口座を作るのは面倒…という方もいると思います。また、その口座からカードローンの返済として引き落とされるため、普段使っている銀行口座からわざわざ返済用にお金を移さなければならないという面倒くささがあることは否めません。
その点、銀行系ではない消費者金融系のカードローンであれば自分が普段利用している口座を指定しておけばそこから引き落としすることが可能ですので、返済し忘れで延滞になってしまう…なんてトラブルは起きにくいでしょう。
また、普段からコンビニATMで返済及び借り入れをしたい場合は手数料は出来るだけ抑えたいもの。「レイク」であれば提携のコンビニATMでの利用は手数料が無料なので、利息以外にムダな出費を抑えることが出来ますよ。
信頼・安心度でカードローンを選ぶ
これはご自身の好みによるところが非常に大きいと思います。ずっと昔から使っている銀行だからその銀行のカードローンを利用する、CMで良く見るからそこを利用する…など、「ここなら大丈夫そうだ」と思えるところの商品を利用するのは基本中の基本です。
こちらを基準にして、金利であるとか利便性を新たに条件として付け加えていく…というのがおすすめです。大手でしたらどこも信頼出来るところと言ってもいいですので、ご自身の好みやインスピレーションで選んでみるのも面白いかもしれません。もちろんその際は金利などはしっかりチェックして後悔のないようにしてくださいね!
借り過ぎには注意して
専業主婦の方、兼業主婦の方どちらも予想以上に気軽にカードローンを利用することが出来る…とわかったのではないでしょうか?今なら申し込みもインターネットやスマートフォンから簡単に行えますので、子育て中でなかなか外に出ることが出来ないという奥様でも簡単に申し込みから契約までが可能になっています。
ただ、手軽に利用できるようになった分簡単にお金も使ってしまう…なんてことがあっては後々困ることになってしまいます。知らず知らずのうちに借り過ぎてしまって返済に困ってしまい、最終的には任意整理や自己破産などの債務整理を行うハメになってしまった…という主婦の方も実は少なくありません。
脅すつもりは毛頭ありませんが、主婦の方でも簡単に借りることが出来るようになった分、自制もしっかりとしていかなければいけません。お薬ではないですが、用法(お金を借りる方法、返済するプラン)・容量(身の丈に合った金額を借り入れる)を守って健全なマネーライフを送りましょう!