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消費者金融の審査は、何を1番厳しい目で見ているか

消費者金融へ融資の申込みをしたとき、審査をする側が1番厳しい目で見ているものは何だと思いますか?収入や勤続年数ではないかと思われる方もいらっしゃるでしょうし、他のことを挙げる方もいらっしゃるでしょう。では、実際に何が1番厳しい条件になっているのか、これから少しの時間お付き合い下さい。

まずは消費者金融の審査項目を知ろう!

「何が厳しいか」を考えるためには、「何を審査されているか」を知らなければ話になりませんよね(笑)。なので、まずは消費者金融の審査項目を知るところからスタートしましょう。

申込み書類と個人信用情報

これからお話するのは、最近の申し込み方法で主流になりつつあるネットでの仮申し込みに対する審査を基準にします。昔は自動契約機や店頭窓口へ直接出向いての対面型申し込みでしたが、ネットやモバイルなどの通信系技術が発達したおかげで、自宅にいながら消費者金融への申し込みができるようになりました。

さて、そのネットでの申し込み内容ですが、主に下のような事柄を入力して送信することになります。消費者金融によってその内容は異なりますが、おおよそこれらの項目があるんだという事を把握して下さい。

    【申込者の基本情報】

  • 氏名・性別・生年月日・年齢
  • 現住所・居住年数・持家か借家かの区分・家賃または住宅ローン支払額
  • 自宅電話・携帯電話の番号・メールアドレス
  • 配偶者の有無・扶養家族の人数・家族構成など
    【お仕事・収入に関する情報】

  • 勤務先名・所在地・電話番号
  • 業種・創業年・従業員数
  • 雇用形態・所属部署・役職・勤続年数
  • 年収・月収・ボーナスの有無
    【他社からの借入れに関する情報】

  • 銀行など金融機関からの借入件数と金額
  • 消費者金融など貸金業者からの借入件数と金額
  • 住宅ローンなど目的ローンの金額

おおよそこれらの事柄について、仮審査申し込みとして情報を送ることになります。個々で気をつけたいのが他社借入について。取扱いに違いがあるのでそれぞれの指示にあわせた申告が必要ですが、銀行等金融機関からの借入れと、貸金業者からの借入れを分けて入力する会社もあります。

これは、総量規制の金額を把握するためでもあり、正しい認識を持っていなければいけません。銀行などの金融機関から借りている分は総量規制(年収の1/3までしか借りれない)の対象外なので、このような区分けを求めることがあります。(参考ページはこちら→総量規制を気にせず借り入れるには

また、クレジットカードのキャッシング枠を設定している方は、それも借入れ件数と金額に加えることを忘れてはいけません(ただし、ショッピング枠は関係がないので記入する必要はありません)。

年収は正確な数字を申告しましょう

この中でも年収は、源泉徴収票や確定申告書などの証明書類と同じ金額を記載する必要があります。適当な金額を書いて仮審査に通過した後、「収入証明の書類を提出して下さい」と言われたとき、書類と申告の額に違いがあると大問題になり、仮審査の通過もなかったことになる可能性が高くなります。

そうならないためにも、申し込みの段階から収入証明書を見ながらの正確な申告を心がけてください。「提出不要」はあくまで原則です。例外的に「提出して下さい」と言われないとは限りませんから、絶対に正しい数字を記入するようにして下さい。

もうひとつの審査材料、個人信用情報とは何か

消費者金融の審査では、申込者からの申告内容のほかに、「個人信用情報」という物がチェックされます。では、その「個人信用情報」についても少し触れておきましょう。

今の日本には、「個人信用情報」を登録し管理している団体が3つ存在します。それぞれ略称でKSC、CIC、JICCと呼ばれていますが、この3団体がそれぞれに加盟している業界での個人の借入れや割賦販売に関する情報を集約し、加盟会社の審査にその情報を提供しています。

そのうち、消費者金融業界が主に加盟しているのはJICC(日本信用情報機構)とCIC(株式会社シー・アイ・シー)の2団体。因みにKSCは全国銀行個人情報センターといい、主に銀行等金融機関が加盟しています。

主に消費者金融各社が加盟しているJICCには、本人を特定する情報(氏名や住所・生年月日など)のほかに、どこから、いつ、いくら借りたのか。また、その返済はいつ、いくら支払われているのか。延滞などのトラブルを起こしている場合はその内容も細かく登録されていて、それも審査の情報として利用されることになっています。

消費者金融が1番厳しい目で見る項目は何か!?

では、自分が申告した申込書とJICCなどから取り寄せた個人信用情報を基にして、消費者金融各社は、何を1番厳しい目で審査するのでしょうか。

貸す側になって考えると、どこに重点を置くかがわかる

どの部分を厳しく見るか、貸す側の立場で考えてみましょう。下に3人紹介します。あなたがお金を貸すとしたら、誰に貸すかを考えてみてください。

  • Aさん。5年前に破産歴あり。延滞などはしたことがなく毎月の返済は真面目に行なってきた。年収は250万円で希望額30万円。
  • Bさん。破産や債務整理などはしていないが、延滞歴が数回登録されている。年収は600万円で希望額150万円。
  • Cさん。破産や延滞などの情報は一切ない。年収は150万で希望額は10万円。

あなたには何億円という資金があって、150万円貸しても困らない状況だと考えてください。さて、この中で貸してもいい優先順位をつけるとしたら、あなたならどうしますか?

どの業者も敬遠するのは、「延滞歴のある人物」

私が消費者金融の担当者なら、C→A→Bの順位付けを行います。消費者金融の規模によって、Aさんを通過させるか落とすかで悩むところでしょう。Cさんは通過。Bさんは文句なしで否決です。

破産や任意整理といった重大事は確かに重要視されます。しかし、Aさんのように返済に努力をし、借金に関して真摯な態度を見せているのであれば、破産から5年が経過していれば融資をしてもらえる中小の消費者金融も存在するでしょう。

一方、Bさんは破産などの重大事は起こしていないものの、延滞グセのある要注意人物であることは否定できません。契約では毎月一定の金額を返済することになっているのが一般的ですから、それを守れないルーズな人物だと考えることになります。「貸してもまた延滞するんだろうな…」と考えるのがわかりますよね。

破産や債務整理をして間もない人は言わずもがなですが、延滞歴がある人は最も警戒され、厳しい目で審査されることになります。消費者金融でも銀行でも、重要視するのは「信用」です。個人信用情報に登録される「延滞」は、返済期日から3ヶ月以上経過しても支払いが行なわれなかったとき。それだけ長期間放り出してたわけですね。

1番大事な「信用」が1番厳しくチェックされる!

いかがでしょうか、読んでみると当たり前のことしか書いていないように思われていれば大丈夫です。融資にあたって1番大事なのは「信用」。その「信用」を揺るがす項目である延滞情報は、1番厳しくチェックされる項目だということに共感していただくことができたでしょうか?

「遅れたって返すものを返してるんだからいいじゃないか」とお考えになった方は、今後融資を受けようとするときに足元をすくわれるかもしれませんよ?

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