ひとの生活に欠くことの出来ないものと言えば何が思い浮かぶでしょうか。生活の拠点となる家や日々を生きていくためのエネルギーとなる食事。移り変わる季節に合わせて着るための服などでしょうか。これらは一般的に「衣食住」と呼ばれている人間が快適に日々の生活を営んでいくために最低限に必要なものであると言われています。
確かに「衣食住」は生活には欠かせないものですが、それを得ていくために必要なものがあることを忘れてはいけません。それは「お金」です。つまり生活に最も必要なものというのは「お金である」と言えるのです。
お金は、何もしなくても手にできるものという都合の良い物ではないというのはあえて言わなくても分かることで、当然のことながらお金を手にするには稼がなければならず、お金を稼ぐためにはそれ相応の働きをする必要があります。その代表は仕事ですよね。
余談ですがサラリーマンという言葉は、昔の仕事の対価は塩(SALT)で支払われていたことから生まれたものというのは有名な話で、このサラリーマンの語源にもある通り、ひとの働きに対しての報酬というのが塩で、現代ではお金ということになります。
十分にあるわけではないからこそ
仕事をすることで得ることのできるお金ですが、この世の中で誰もが十分な報酬を得ながら生活できているとは限りません。ほとんどのひとがコツコツと節約をしながらお金を貯めたり、贅沢などをせずに切り詰めたりしながら収入と支出のバランスを保っているのです。
その中でなんとか生活をしているひとがほとんどですが、収入の中では生活が成り立たないというひとも案外少なくありません。
お金がなくて生活に困ったという経験はあるでしょうか。また、そのような状況に陥ったときに誰を頼りにするでしょうか。両親や兄弟などの肉親や親戚ですか?それともなんでも話せる親友や長年のつきあいの友達といった具合でしょうか。
家族や親戚などといった身内に頼ることが出来たり、友人に助けてもらえたりする場合には問題ありません。しかし誰もが助けてもらえる状況下にあるわけではありません。
お金が無くても両親には助けを求められなかったり、友人に貸してもらえるほどの金銭事情になかったり・・・。さまざまな事情で周囲には助けを求めることが出来ないというケースもあります。そういったときのためにフリーローンやキャッシングといったお金を借りることができるシステムがあります。
銀行や消費者金融などが扱う商品として有名なローンやキャッシング。クレジットカードなどでもキャッシング枠などがあったりするので使ったことはなくても名前ぐらいは知っているひとも多いでしょう。最近では三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行のカードローンのCMなどもよく見掛けます。昔よりも身近なものになってきているということですね。(参考ページはこちら→具体的にどんな金融業者が貸してくれるのか)
手軽にお金を借りることができるローンやキャッシングですが、何も知らないまま利用するのは良いこととは言えません。使うのなら知っておくべきことがあります。
利用する前にその仕組みを知ろう
当然ですがローンやキャッシングは「お金を借りる」という行為です。借りたら返すというのは、これも当然のことですよね。何も知識がなかったり無計画に利用すると、返さなければならない金額を返せなくなってしまったりする可能性があります。(参考ページはこちら→返済ができないなら融資は使うべきではない)
最初に知るべきことはキャッシングというシステムそのものです。何度も言うように「お金を借りること」であるローンやキャッシングはいずれは返さなければならないお金です。しかも返すときには借りた額よりも多くの金額を用意しなければならなくなります。この増額分は利子や利息、または金利と言います。
お金を借りるときに金利を知っておくことは非常に重要なことです。低金利であることが特徴の銀行などでも金利の設定はさまざま。いろいろな金利をチェックしてから選ぶことで苦しいものになりがちなキャッシングの返済の負担を減らすことができます。
銀行と消費者金融の融資と金利
数ある銀行の中でも特に金利が低いことで有名なメガバンクのひとつである「みずほ銀行」。この銀行のローン金利は4,0%から14,0%で、返済の際の負担も少なく抑えることが可能です。また、こちらも大きな有名な銀行である「りそな銀行」のローンは6,5%から14,0%の金利設定で、返済計画が立てやすくなっているローンであると言えます。
(⇒銀行系の融資はどれもお得で便利です)
ここで注意しておきたいのが、それぞれのローンに設けてあるふたつの数字です。これは金利の下限と上限をあらわしているのですが、金利を調べるときに注目してしまいがちなのが下限の数字。みずほ銀行のローンは4,0%、りそな銀行は6,5%でしたが、これは実は大きな金額を借りたときに設定される金利の割合なのです。
例えば、みずほ銀行のローンで融資可能額は最高で1000万円、りそな銀行ならば500万円という最高額になっています。この金額を借入れたときに設定される金利が下限金利である4,0%や6,5%の金利です。
しかし、そんな大金を借りることは、よっぽど銀行側との信頼関係を築くことが出来ていないと叶いません。審査の段階で簡単に弾かれてしまうと言っても過言ではなく、一般家庭でちょっと足りないから借りたいと希望する額ではありませんよね。みずほ銀行の1000万円という数字は特に馴染みのないものと言えます。
(⇒生半可な状態では審査に通る事は不可能?)
私たちが必要な金額を借りるときに設定される金利はほとんどが上限金利です。みずほ銀行でもりそな銀行でも同じ低金利の14,0%なので、お金を借りるときにはこの上限金利をチェックすると間違いなく返済の計画を立てていくことが出来るでしょう。
キャッシングが出来る場所と言えば銀行だけではありません。消費者金融もキャッシングが出来るところのひとつです。銀行よりも敷居が高くなく、審査に通過しやすい反面、銀行よりも金利が高いことが知られています。
消費者金融を利用するのに適しているケースは、早く借入れたいという状況のときです。銀行よりもスピーディーに借り入れを可能にしてくれる消費者金融は利用者が多いものです。特に人気なのは大手の「プロミス」。借入可能金額も300万円までと、手持ちの不足分を補うには申し分ない金額であると言えます。
プロミスの場合、金利は17,8%と先に述べた銀行の金利よりも若干、高い設定になっているので、返済をしていくことが可能なのかをきちんと考える必要があります。他の有名な大手消費者金融の金利は「アコム」や「もビット」などは18,0%と銀行よりも高めです。
法律上の基本的なルール
消費者金融には銀行とまた別の法律が施行されていることも知っておくべきでしょう。
消費者金融は改正貸金業法で決められているルールがあり、そのひとつが「年収の3分の1以上の貸付はしてはいけない」というもので、これを守らなければ消費者金融は貸金業者としての営業をする権利を得ることが出来ません。
なので、銀行よりも審査を通過しやすいと言われている消費者金融でも、あまりにも高額になる借り入れは、やはり出来ないと考えるべきでしょう。
借り入れはしやすいけれど金利が高い消費者金融ではありますが、大手などでは無利息期間を設けているプランを扱うところがあります。そういった大手消費者金融を探し、上手に利用することが出来れば返済がスムーズに進みます。
自身の状況を見極めよう
銀行や消費者金融、どちらか使うのを迷ったときにはどの程度の金額を借りることが出来るかに注目するよりも、審査などの結果を待つ時間に余裕があるかないかという点と金利が高いか低いかを考えて返済計画に支障が出ないかどうかで判断すると良いでしょう。
また現代のキャッシングの利用の仕方に、インターネットがあります。
忙しい現代人にぴったりなインターネットでのキャッシングは、「ネット完結」というシステムにもある通り、すべてがインターネットで済んでしまうという便利なものです。
申し込みに欠かせない提出書類などはカメラなどで写して送ったり、会社に確認の連絡が来る在籍確認なども健康保険証を提出することで、その会社に属しているという証明になり、ほとんどの作業を店舗に出向くことなく出来てしまいます。
仕事の都合などで銀行や消費者金融の店舗に行く時間を確保することが難しかったり、住んでいる地域に店舗がなかったりするひとに向いているシステムと言えるでしょう。
手軽だからこそ慎重に扱う世界
お金を借りたいと思ったとき、ついつい重要視してしまうのが限度額ですよね。お金が必要な状況にあるので「どれくらいの金額を融資してもらうことが出来るのか」ということは大事なことのひとつですが、やはりそこは「返済計画」というものに重きを置きましょう。
お金は生活には欠かせないもののひとつです。そのお金が無くなってしまったら生活は立ち行かない、だからキャッシングやローンは本当に困ったときに助けを求めることが出来る最終手段であると言えます。
だからこそ、良く考えないまま便利さだけでローンやキャッシングプランを選ばず、よくよく吟味して借りても大丈夫かどうかを判断して利用するようにすることが大事になってくるのです。