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消費者金融ニッシンで借りていたけど過払い金って戻ってくる?

最近ではテレビのCMや街角、電車内のポスターなどで、大手消費者金融の名前を目にしない日はないですよね。人気俳優をイメージキャラクターに起用し、イメージも明るくなり、信頼性も高まりました。それに伴って消費者金融の人気も急増し、こうした有名な大手消費者金融の他にも、実は街金とも呼ばれる中小消費者金融が数限りなく存在しているのです。(参考ページはこちら→大きなところだけが金融業者ではありません

その中でも、以前は結構名前が知られていた「ニッシン」という消費者金融があるのをご存知でしょうか?このニッシンという会社は、現在ではあまり名前を聞くことは無くなりましたが、ではニッシンはどうなったのか?お金を借りていた人たちはどうなったのか?そんな最近の事情などをお伝えしていきましょう。過去にご利用のあった方々のご参考になればと思います。

ニッシンとはどんな会社か

まずニッシンという消費者金融は、現在では存在しません。もともと愛媛県と東京都に拠点を置いて消費者金融業、その他事業を行っていましたが、NISグループ株式会社という名前に変更したものの、結局は2012年に経営破綻の為、民事再生手続きの申し立てをすることになりました。そしてその後、破産手続きへ移行したのち、手続きが完了しています。つまり潰れてしまったということですね。

他の消費者金融と同様、近年の過払い金の請求によって、経営が破綻してしまったというケースです。では、わかりやすくニッシンという消費者金融会社について書き出してみると、

  • 現在は存在していない。
  • いくつか違った名称で消費者金融業を行っている
  • 過去の利用者は過払い金が戻る可能性がある

といった感じでしょうか。

ニッシンの口コミ・評判とは

では、そんなニッシンの口コミや評判とはどんなものでしょう?現在は営業していないものの、過去の利用者や、現在過払い金を請求している方たちは、ニッシンにどんな印象を持っているのでしょうか?

  • 審査が緩く借りやすかった
  • 返済遅滞の対応厳しかった
  • 過払い金請求に応じる

といったものがあるようですが、これらは他の消費者金融業者とさほど違いは無く、口コミ・評判としては、極めてごく普通の消費者金融であったと思われます。
(⇒緩い審査が意味するところ

過払い金は戻ってくるのか

2010年に貸金業法改正が行われました。そしてそれ以前に営業していた消費者金融のほとんどが、利息制限法の上限金利ではなく、出資法の上限金利で貸付けをしていたのです。そして近年、その上限金利の差額であるグレーゾーン金利を、過払い金として請求出来るという事がいっきに知れ渡ったのです。皆様もこの「グレーゾーン金利」とか「過払い金」といった言葉を聞いたことがあると思います。そして過払い金の返済によって、各消費者金融の経営は悪化し、倒産する中小消費者金融が相次いでいるのです。まさにニッシンもそのひとつであり、現在でも過払い金の請求に追われているといった状況ではないでしょうか。

それでは、ニッシンを含め、過払い金が戻ってくる条件を表にまとめてみましょう。

チェックする項目 過払い金が戻る条件
借りていた時期 2010年の貸金業法改正以前
借りていた金利 利息制限法の上限(20%)以上
完済してからの期間 最終取引日から10年未満

さらに説明を付け加えると、最初に借りた期間が貸金業改正以前で、利息制限法の上限以上の高金利で貸し付けを受けていた場合ということです。そして、こうした請求というのは時効が10年と法律で決まっているため、最終の返済などの取引日から10年未満であることが必要なのです。

いかがですか?もしあなたが当てはまっているのなら、過払い金が支払われる可能性があります。ニッシンで借り入れをしていた方はもちろん、他社でもこうした借り入れを受けていた方なら、過去の返済状況を見直してみる価値はありますね。

もちろん現在も返済を続けている場合でも、利息制限法上限である法定金利以上の金利で借りた場合は、現在残っている借金が無くなる場合もあります。是非チェックしてみましょう。そして場合によっては請求を考えてみてはいかがでしょうか。

過払い金はどうやって請求するか

では、その過払い金請求というのは、具体的にはどうしたら良いのでしょう?過払い金を請求するには2つの方法があります。まず一つは自分で直接カードローン会社に請求する場合、そしてもう一つは司法書士や弁護士などの専門家に依頼して請求してもらう場合です。ではそれぞれの方法の特徴を説明していきましょう。

直接請求する場合

自分で請求する場合には、まず消費者金融から「取引履歴」を請求し取り寄せます。そしてそれに基づいて過払い金を計算し、請求するという流れです。では分かりやすく大まかな流れを書き出してみましょう。

1. 消費者金融に「取引履歴」を開示請求し、データを取り寄せる。
2. パソコンソフトなどを使って、過払い金を計算する。(計算ソフトはネットからもダウンロード出来ます。)
3. 計算した過払い金額で請求書を作成し、消費者金融に郵送する。(請求書のひな形もネットからダウンロード出来ます)
4. 電話をして催促・相談をする。
5. 過払い金が戻ってくる。

しかし請求したからと言って、請求した額がそのまますぐに戻って来るわけではなく、低額で和解を要求されたり、提訴を要求されたりするので、流れとしては簡単でも、実際はそれほど単純ではありません。しかも裁判所に提訴するとなると、ちょっと手続きが面倒になるでしょう。

司法書士・弁護士に相談する場合

これは説明するまでもありませんね。司法書士事務所や弁護士事務所に連絡をし、相談のうえ、依頼をします。最初は無料相談や法テラスに出向くのも良いでしょう。

専門家に頼んでしまえば、自分で何かする必要はありませんし、請求通りに過払い金が戻って来る可能性も高いです。ただし、もちろん専門家にお願いするには費用がかかるので、それは心得ておかねばなりません。つまり分かりやすく請求の仕方を比較してみると、

自分で請求するメリット 手数料がかからず低額で済ませられる
自分で請求するデメリット
  • 手間と時間がかかる
  • 希望通りの金額が戻らないかも
専門家に依頼するメリット
  • 手間と時間がかからない
  • 満足のいく過払い金が戻るかも
専門家に依頼するデメリット 費用がかかる

と、いった具合です。どちらを選ぶかは、自分がどこまで時間と手間をかけられるか、また費用をかけられるかによって決めるしかないでしょう。ただ、やはり提訴を要求され、家庭裁判所や地方裁判所で手続きをするには、結構面倒な手続きが多いのです。出来れば、相手に弱みを見せないためにも、専門家にお願いした方が良いように思います。費用がかかるのはしょうがないですが、きちんと過払い金が戻ってくることを考えれば、結果的に得なのではないでしょうか。

このように、ニッシンという消費者金融は現在は存在しないものの、過去に利用していた方、また現在も長期に渡って返済を続けている方であれば、過払い金が戻ってきたり、借金が無くなる可能性もあります。心当たりのある人は、是非チェックしてみて欲しいと思います。相談だけなら費用はかかりませんから、戻ってくるかどうかを含め、一度専門家に相談してみると良いでしょう。

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