キャッシングをするとき、どうしてもクリアしなければいけないポイントというものがあります。その1つが年齢制限です。特に、年齢制限の上限が69歳以下、70歳未満となっているキャッシング会社が多数を占める中で70歳以上でキャッシングをする会社を探すというのはかなり難しいでしょう。(参考ページはこちら→全ての借り入れには年齢制限がある?)
ですが、70歳以上でもキャッシングが出来る方法はいくつかあります。その方法について紹介しましょう。
70歳以上利用可のキャッシング会社
70歳以上でも利用可能なキャッシングとなると、だいぶ絞られてしまいます。有名なところを1つ挙げるとすれば、日本文化センターのプランネルフリーローンがりますね。このローンは20~79歳までの利用が可能となっていますから、70歳以上でも申し込み、利用をすることが出来ます。
気になる貸し付け条件を見てみましょう。
融資金額 | 年利 | 担保・保証人 |
---|---|---|
10~100万円 | 18.0% 100万円融資時のみ15.0% |
不要 |
70歳以上で利用することが出来るだけではなく、担保と保証人が不要というのも助かりますよね。最大で100万円までと融資金額としては少なめではありますが、他のキャッシングでは年齢制限をオーバーしてしまう事を考えれば決して悪い条件ではないでしょう。
申し込み時に必要なものは
- 運転免許証もしくは健康保険証の写し
- 借入総額によっては収入証明書
この2点のみです。提出した書類は返却されないので注意してください。また、79歳まで申し込みが可となっていても審査に通る保証はありません。収入、その他債務状況などの条件から利用の可否、融資金額が決まることになりますね。
(⇒借入先によって必要書類は変わります)
申し込みから契約まではインターネットと郵送でのやり取りで完了します。来店する必要はありませんし、融資も指定口座への振り込みとなっていますのでどこかに行って手続をするという手間は生じませんよ。(参考ページはこちら→融資に便利に申し込む方法)
年齢制限がある理由とは
キャッシングをするにあたって年齢制限がある理由を知っていますか?多くのキャッシング会社が20歳以上60歳代までを対象としているわけですが、当然理由があります。それは安定して収入を得ることが出来る年齢の人を対象としているためです。
キャッシングをしてお金を借りることが出来たとしても返済できなければキャッシング会社は損をします。返してもらうことを基本としてお金を貸しているわけです。ですから、返済能力がる人に対して融資をする、それを申し込み時に判断する、見極めるという必要があります。
年齢が若くアルバイトをしているということであれば、まだ勤続年数も短く収入が安定していないかもしれません。また、年齢が高くなってくれば定年して嘱託社員として働いている人もいるでしょうし、再雇用でアルバイトをしている人も出てくるでしょう。そうなればやはり収入の安定性に不安が出てきます。
(⇒勤続年数は融資の重要なファクターです)
そこを簡単に判断するため、基準となる年齢制限を設けているわけです。申込み基準はキャッシング会社によって異なっています。そのキャッシング会社が信用できるという条件をそれぞれ設けていますから、利用出来るところ、利用できないところが出てくるのはそのためですね。
アルバイトだからダメ、嘱託社員だからダメという事はありませんが、その人たちにキャッシングを利用してもらうかどうかを判断するのはキャッシング会社だという事です。
詐称してキャッシングを利用しようとしても
身分証明書の提出で嘘はバレますので正直に申告しましょう
年齢制限は返済してもらえないリスクを避ける為に必要なものだという事は理解しておく必要がありますね。
年金を担保に融資を受ける方法も
70歳を超えて借り入れをしたいという事であれば、年金を担保にした年金担保融資の利用を検討しても良いでしょう。年金担保融資とは、現在その年金の支払いを受けている人を対象として低利子で利用出来る制度です。
- 厚生年金保険
- 国民年金・厚生年金保険
- 国民年金
- 労働者災害補償保険
この4つです。各種共済年金を受給しているという場合は利用することが出来ませんので注意しましょう。
年金担保融資の融資内容
年金担保融資の融資内容は基本的に以下のようになっています。
*福祉医療機構の場合
融資金額 | 返済方法 | 担保 | 保証人 | 利率 |
---|---|---|---|---|
10万円~250万円 | 年金支給期間から直接返済 | 年金受給権 | 必要 保証制度も利用可(保証料あり) |
1.6% (労災年金担保融資の場合は0.9%) |
ただし、年金は人によって、種類によって受け取ることが出来る金額が異なっていますよね。ですから、借入できる金額は受け取っている年金の年額以内、そして2年6か月で返済できる範囲内という条件を満たさなければいけません。
返済金額についても、受給する年金2分の1以下の金額で最低1万円以上を返済することと決まっています。細かい条件がいろいろありますから、興味があるのであれば一度資料を取寄せてみましょう。
また、注意しなければいけないのは年金担保融資を取り扱打事が出来るのは福祉医療機構と日本政策金融公庫の2か所のみという点です。この2か所以外が年金を担保とした融資を行う事は禁止されていますから、悪質な業者に騙されないようにしましょう。
低利子の年金担保融資は便利ですが
取り扱えるところは限られています
注意すべき点をしっかりと認識しておくことが必要だという事ですね。
年金担保融資を利用できない人
年金担保融資は年金を担保に低利子での借り入れが出来る便利な制度ではありますが、当然利用できない場合もあります。次のケースでは利用できませんから、確認しておきましょう。
- 生活保護受給中
- 生活保護廃止後5年経過していない
- 65歳時の年金決定手続き期間中
(特別至急の老齢厚生年金を受給していた人)) - 現況届未提出者
- 年金支給が停止されている
- すでに年金担保融資を受けている
これらに当てはまる人は年金担保融資を利用することが出来ません。また、年金担保融資は基本的に1度借り入れをしたら追加借り入れが出来ません。更にお金を借りたいということであれば、一度完済してから再度申し込みをして審査を受ける必要があります。
違法業者の利用には注意!
70歳以上となるとキャッシング出来る先が限られてしまいますので、そういう弱みに付け込んだ違法業者、悪質な業者がどうしても出てきてしまいます。まさか自分が騙されるわけはない、違法業者なんてテレビの中の話だ、そう考えている人もいるかもしれませんが、違法業者関係の相談は平成24年で700件ほど出ています。それだけ多くの人が違法業者の利用に悩んでいるという事ですね。
違法業者を利用してしまう可能性はゼロではありませんから、違法業者の存在は決して他人事ではないのです。特に、70歳以上でも良すぎる条件で融資をするというキャッシング会社には注意しましょう。70歳以上でキャッシングを行えるキャッシング会社があれば、返済できなかったときのリスクを考えて少額、高めの利子での利用になる事になるはずです。
信用できる正規業者かどうかを確認してから利用をする、甘い言葉に誘惑されない、ここは十分に気をつけておきたいところです。
もし違法業者を利用してしまった場合は、速やかに相談するようにして下さい。違法業者の相談先としては各自治体の消費生活センターを始めとして、無料で債務関係の相談を受け付けている弁護士事務所もあります。直接訪問しなくても電話やメールで相談可能なところもありますから、少しでも早く相談し、解決するよう動きましょう。