もし、あなたが北海道にお住まいで、それほど頻繁に道外に出るわけではないのでしたら、北洋銀行のクローバーカードはとても便利なカードです。地方の銀行なので、長期旅行をすることが多い方や、頻繁に道外に出るという方にお薦めするものではありませんが、1枚で4役の銀行カードは、持っていると便利です。(参考ページはこちら→銀行カードローンには多機能なタイプもあります)
クローバーカードは1枚で4役
北洋銀行のクローバーカードは、銀行カードなので、そもそもキャッシュカードとして使うのが目的です。ですが、やはりできるだけ便利なほうが、嬉しいですよね。
クローバーカードは、キャッシュカードのみでなく、デビットカード、ショッピングクレジットカード、キャッシングカードとして利用できるようになっています。ですから、北海道の金融で必要な要素をすべて詰め込んでしまった状態ですね。
もちろん、目的ローンなどで大金を利用する場合は別ですが、100万円以内のショッピングや、50万円以内のキャッシング機能は、日常的に必要になる金額としては、十分な印象です。
年会費がかかる形のカードではありますが、ゴールドカードを除き、初年度は無料、携帯電話や公共料金の支払いで年会費がかからないようにすることができますから、それほど気になることはないでしょう。
1枚で4種類の働きをしてくれるカードは、たくさんのカードを持ち歩く必要をなくしてくれるため、とても便利ですね。ただ、ICカードとして利用する場合とそうでない場合に、挿入方向が逆になるため、利用する際はご注意ください。ICキャッシュカード、クレジットカードとそれ以外が別の方向になります。
ショッピングとキャッシングの機能
ショッピングクレジットの上限は、クレジットカードの上限と同じ金額です。一方、キャッシングの枠は、ゴールドカードで最高100万円、一般カードで50万円です。
この2つが連動していると書きましたが、ショッピング枠を100万円分使ってしまった場合、一般カードを利用している方は、キャッシング枠が使えなくなります。逆に、キャッシング枠で50万円を利用した場合も、ショッピングは50万円しか使えなくなります。(参考ページはこちら→キャッシング枠の仕組みについて)
つまり、カード全体で利用できる枠の上限が定められていて、その枠を超えて利用することはできないということです。これは、ショッピング機能とキャッシング機能が、クレジットカードと同じシステムで連動しているという状態ですね。
そして、すべての枠は、審査の結果によって違ってきますので、キャッシング枠が50万の場合もある一方で、0円になってしまう場合もありますので、審査に通らないと考えられる状況(主婦ではない無職など)の場合は、無理に申込まないほうが良いでしょう。
キャッシングなしでクレジットだけつく場合も
キャッシングカードを希望していても、キャッシングなしでクレジット機能だけが付加される場合があります。これは、キャッシング審査に通らなかったという意味です。
ショッピング・キャッシングの種類と特徴
ショッピング・キャッシング機能を利用できるカードの場合、その信販会社は2つあります。JCBか、DCです。それぞれ、ショッピング・キャッシングを利用するときの細かいルールなどが違いますので、わかりやすくご説明したいと思います。
JCBクレジットの場合
クローバーJCBのキャッシングを利用した場合、毎月の締め日は15日、翌月10日のお支払いということになります。元金と手数料を一括でお支払いいただくことになります。
リボの場合も、10日払いですが、自動引き落としされますので、特に何か手続きを取る必要はありません。
クローバーカードJCBカードは、ゴールドの場合、ショッピング一括払いの枠が、50~300万、一般カードでショッピング一括が10~100万円となっていて、割と高額なお買い物ができますが、分割・リボ払いの上限はゴールドでも100万円ということになっているため、300万円を利用した場合、一括でのお支払いになります。
一般カードの場合、ショッピングリボの上限は50万円ですので、一括100万となっている上限は、100万円一括のお支払いになりますので、その点をきちんとご理解された上で、お使いください。
キャッシングの一括払いについては、ゴールド、一般とも10万円が上限となっていますが、海外キャッシングについては、それぞれゴールドが30万、一般が20万となっています。また、リボの場合、いずれも最高50万円まで可能です。
JCBのキャッシング機能ですが、JCBやクレジット会社のCD・ATMは利用できません。他のATM等をご利用ください。
DCクレジットの場合
DCの場合も、締め日、お支払日はJCBと変わりません。15日締めの10日払いです。また、キャッシングリボについても、毎月10日ということになります。
DCにもゴールドカードはあるのですが、特に金額の違いなどは明記されておらず、ゴールドの割には、それほど高額の借金はできない印象です。
DCの場合、リボ払いの事前登録という制度があります。リボ払い事前登録をしてある場合、1回払い、2回払い、分割、ボーナス一括などを指定したとしても、必ずリボ払いになりますので、その点だけご注意ください。
ただ、海外キャッシングでリボにしておくと、締め日前に早期返済できるなど、メリットがあります。
ゴールドはなく、ショッピングは上限100万、キャッシングは上限50万までの範囲内で、リボ払いの上限もこれと同じ金額になっていますが、実際には利用者によって、つまりは審査結果によって、金額が変動します。
クローバーカードのキャッシング向き・不向き
クローバーカードでキャッシングなどを利用するに当たって、向き・不向きがありますので、お伝えしておきます。
基本的に、どういう方にオススメかというと、普段からカードを持ち歩いて、いざというときに少しだけ借りたい、という方にオススメです。大金を借りるには、少々、枠が小さい印象です。また、たとえ借りられる金額であったとしても、他社を利用したほうが、利率が低くなるケースが考えられます。
消費者金融のカードを利用するくらいなら、信販を利用するほうが良いですが、銀行のカードであるにもかかわらず、クレジット部分については、信販会社のクレジット機能が付加されたカードですので、利率もそれなりの利率になってしまいます。
(⇒使い方次第で融資は毒にもなる?)
銀行ローンを利用できるのであれば、より低金利の銀行ローンはありますので、そうしたものを利用したほうが良いでしょう。特に、何か目的ローンを組んだほうが良い、カーローン、教育ローンなどの場合、多少、金額は安くても、目的ローンとして組んだほうが、金利は大幅に下がります。
時々、ちょっと使うから、1枚で便利に済ませたい、という方には、オススメですね。