自分は悪くないのに、まさかのリストラ!会社の業績不振で、致し方なくリストラされた時の悔しさは、経験したことのある人にしかわからないものでしょう。「あんなにがんばって勤めていたのに・・・」と、毎日毎日、寝ても覚めても会社を、自分の運命を、恨めしく思う日々が続く。
そんなストレスだらけの毎日をどうにかガマンしながら、新しい職探しをする中でも、またストレスが溜まってしまう、ということもありますよね。なかなか良い仕事が見つからない。会社の面接では、イライラすることばかり。慣れないことばかりで疲れがたまって、さらにイライラ・・・。
リストラされたあとの一番の不安は、やはりお金のことではないでしょうか。今は失業保険があっても、期限がある。それまでに職が決まらなかったらどうしよう。家族をどう養えばいいだろう、子どもの学費は、家のローンは・・・心配することは数限りなくありますね。
しかし、運命とは皮肉なもの。リストラされて、生活費も心配な時に、急に3万円必要になった!とか、家族が病気になってしまった・・・なんてこともあるのが人生。
そんな時、致し方なくキャッシングしてしまい、それがきっかけで、「返済地獄」に陥ってしまった、なんてことは、決して珍しいことではありません。どんな人でも、そうなる可能性はあります。能力がある・なしの問題ではないのです。
キャッシングして失敗する時
どんな人でも人間であるかぎり、完璧ではいられません。どんなに運の良い人でも、賢い人でも、失敗することは絶対にあります。キャッシングで失敗してしまった例を、まずは見てみましょう。
返済のあてがないのに借りる
リストラされてキャッシングする時には、9割方、返済のあてがないのに借りてしまうものです。中には、再就職が決まり、それまでの場つなぎとしてのキャッシング、ということもあるでしょうが、ほとんどの場合は、就職先が決まらずに、生活費に困ってしまってキャッシングする、という場合でしょう。
そもそも、無職の人は、キャッシングに申し込みしても審査に通らないようになっています。しかし、リストラされた場合は、キャッシングできることもあります。仕事があった時に申し込みしておいたカードローンやクレジットカードのキャッシング枠があるからです。
リストラされても、カードローン会社にそのことを伝える義務はありません。ですから、無職であっても、枠が残っていて、ごくふつうに借入れできるのです。しかし、無職で返済できない場合は、怪しいと思われて、新規借入がストップされることはよくあることではあります。
(⇒返済が出来ない人が借りられないのは当然?)
複数の会社から借りる
返済のあてがないのに借りてしまうと、近い将来、このパターンに陥ってしまいます。A社で借りたお金が返済できなくなってしまった。だから、もう一社に申し込みして、そこから借りたお金で、A社に返済する・・・。
このように、「借金を借金で返済する」というのは、最悪のパターンです。一見、借金を返済しているようにも見えますが、その実、借金は増え続けているからです。キャッシングしたお金で返済するということは、金利も増え続けているということですから、総合して、あなたが支払うお金はどんどんと増えているのです。
また、複数の会社から借りる危険のもうひとつは、お金の管理がしづらくなることです。A社から、金利は○○%で○○円借りている。だから、今月は○○○円返済しなければならない。その計算だけでけっこう大変なのに、そこにもう一社増えると、さらに複雑に!
(⇒複数の借り入れを使う場合に気をつけたい事)
しかも、A社とB社では、限度額も違えば、金利も違うのです。管理がごちゃごちゃになってしまい、どんぶり勘定で、「えいっ、これくらい借りてもたぶん平気だろう」というふうに、コンビニに駆け込む・・・なんてことになってしまいます。
そうすると、いつの間にか借金は増え続け、気がついた時には返済できないくらいのキャッシング額になっていた・・・というのは、よくある話です。
不安→借りる→不安の悪循環
リストラされて、なかなか新しい職が決まらない。このまま決まらずに、失業保険が切れてしまったら、どうしよう・・・。その不安のせいで、ストレスが溜まり、ついつい買物をしてしまったり、お酒の好きな人は飲み過ぎてしまったり。
ストレス解消をそういう仕方で行えば、自然とお金が足りなくなってしまいますよね。
この悪循環に陥ってしまうと、根本的な解決をしなければ、なかなか抜けだせません。膨らむのは借金の山・・・。
借り換えは慎重に
このような、リストラが引き金のキャッシングの失敗。気がついた時にはもう遅い?いえ、そんなことはありません。キャッシングの不安を解消して、生活を挽回するために、どうすればいいのでしょうか。
借金の一本化とは
複数の会社にわたってしまったキャッシングを、ひとつの会社にまとめるという方法があります。「借金の一本化」とか、「おまとめローン」とかいう名前で呼ばれています。
一箇所にキャッシングをまとめれば、金利の負担が減って、リストラのストレスも減るかも?
一本化(おまとめ)のメリット
まずは、一本化のメリットを見ていきましょう。
先ほども申しました通り、借金がバラバラになってしまうと、管理ができず、どんぶり勘定でキャッシングを重ねることになりがちなので、返済できないくらいキャッシングしてしまうことになりがちなのですね。一本化すれば、その管理の手間が省けます。
また、おまとめローンをすることによって、金利の負担が減る可能性があります。A社・B社・C社の金利はバラバラで、少額を借りているので金利が高くつく場合もあります。ところが、一本化すると、たくさんの借金をひとつの会社から返済することになるので、大口契約となり、金利が低めになる可能性があるのです。
金利が低くなれば、返済の負担が減りますから、ストレスがひとつ減って、前向きに新しい職を探せそうですね。
一本化(おまとめ)のデメリット
このように、良いことだらけのように見えるおまとめローンですが、しかしながら、デメリットもあります。それは、審査が厳しめだということです。大口契約なので、信頼できる人にしか貸したくないというのが消費者金融会社の本音です。ですから、リストラ中におまとめローンを申し込みしても、審査に通らない可能性が高いのです。
(⇒融資を使うならデメリットの管理も大事です)
また、ローンによっては金利がほとんど下がらない場合もありますので、そうなるとおまとめローンの意味がありません。ですから、おまとめローンを申し込みする時は、慎重に行わなければなりません。比較を重ねて、自分ではわからない場合は、専門家の無料相談を利用してみるのもよいでしょう。
自己破産や債務整理は最終手段
「もうこれ以上返済できない!」「もう諦めるしかないのかな・・・」そう思うあなたは、自己破産や債務整理という言葉が思い浮かぶかもしれませんね。
自己破産や債務整理を行うと、司法書士や弁護士など専門家に依頼して、借金の返済を免除してもらう代わりに様々の条件付きの生活をおくることになります。借金の支払いの義務がなくなるということだけきくと、大変に魅力的に感じるかもしれませんね。
しかし、自己破産や債務整理には、かなりのデメリットがあります。それを知らずに、かんたんに自己破産してしまおうと思うのは大変危険です。さて、自己破産にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
- 住宅ローンを組んでいる場合は家を手放さなければならない
- 自動車や貴金属や貯金などの大きな財産は処分される
- 借金の支払い義務が完全にはなくならない場合がある
- 今後借金やローンができなくなる
などなど。これらのデメリットを覚悟してでも、自己破産をした方が良い場合もあるにはありますが、100万円や200万円「くらい」のキャッシングなら、自己破産せずに自力で返済した方がずっと得だ、という意見も多いです。
デメリットが多くある自己破産ですから、本当の最終手段として考えておき、まずは自力で返済することを考えた方が良いでしょう。
一歩一歩前に進むために
それでは、自力でキャッシングを返済するには、どうしたらいいのでしょうか。具体的な方法と、考え方を説明していきますね。
「借りてはダメ」が負担になる
リストラされてお金が限られているのだから、キャッシングなんてとんでもない!絶対借りちゃダメ!!そんなふうに思いつめていませんか?または、周りの人に、毎日そのようなことを言われていて、つらい思いをしていませんか。
キャッシングで悩む時には、「ぜったい借りちゃダメ!」と思えば思うほど、逆効果になって、キャッシングを重ねてしまう場合があります。「ぜったいダメ」という言葉によって、精神的に追い詰められて不安になってしまうからです。不安になれば、またストレスが溜まり、お金を使いたくなってしまいます。キャッシングしたい、でもしてはダメ、でもしないと生活できない・・・このような悪循環に陥って、自分を否定してしまい、うつ病状態になってしまうことも。
とくに、マジメな人ほど、自分を追い詰めてしまう場合があります。ストレスを溜めないように、時には失敗も許して、少しづつ返済していこう、という気持ちも大事なのです。
悩む間もないほど働く
リストラとキャッシングの困った関係は、ストレスがダブルで重なるということです。リストラされた不安と、キャッシングが増えていく不安のふたつを抱えて、パンク状態になってしまわないようにしなければなりません。
そのためには、考えるヒマをなくすことが一番です。ふとした瞬間に、「将来どうしよう」なんて悩んじゃうことありませんか?そんな悩む間をなくすくらい、一生懸命働きましょう。
仕事はなんでも構いません。アルバイトでもパートでも日雇いでも構わないので、次の就職先が決まるまでの場つなぎだと思って、プライドを捨てて働きましょう。働くことでお金も稼げて返済にも回せますし、なによりも、忙しいことで悩むヒマをなくすことができます。朝から晩まで働き続けて、夜はグッスリ眠り、コツコツ返済する。そのことで、200万円以上の借金を自力で返済した体験談もあるくらいです。
絶対返済できると信じこむ
精神的な不安をなくすことが第一です。そのためには、「返済してみせる!」と、信じこむことも重要。
これは、私が、つらい時によく考えることなのですが・・・「神さまは超えられない壁は与えない」という言葉を、苦しい時には思い出すようにしています。今のつらい状況は、自分を鍛えるためのもの。決して苦しめるためのものではない。そう思い込むことで、自分を励ますのです。
リストラという壁。キャッシングの苦労。今のつらい経験は、自分の未来をつくります。ピンチはチャンス。この苦しみを乗り越えれば、またひとつ強くなれる。そう信じて、コツコツと返済をするのです。一日一円でもいいので、キャッシングの返済のためにお金を使いましょう。ちりも積もれば山となるで、一ヶ月・2ヶ月と経っていくごとに、借金は減っていきます。
具体的な計画と、つらい時に自分を癒やす考え方。その両方があなたの強い味方となります。ストレスと不安を乗り越え、将来の自分の幸福な姿をイメージして、一歩一歩キャッシングを解決していきましょうね。