カードローンでお金を借りる人といえば、やっぱり働いている人になりますよね。サラリーマンの方、フリーランスの方、フリーターの方…などなど、働き方が多種多様になっている中、いろいろな場面でお金が必要になることも増えています。
(⇒フリーターでもお金は簡単に借りられる?)
もちろんお金が必要なのは働いている人たちだけではありません。毎日家事や子育てに一生懸命な専業主婦の方だってそうでしょう。お子様の習い事やケガなどでの突然の入院費や治療費など、思わぬところで出費のモトは出てきてしまいます。しかしながら、カードローンが基本的に利用できる条件として、ご自身に収入があることがあげられます。簡単にはお金を借りることが出来ないんですよね。
簡単にお金を借りることが出来ないと言えば、ブラック入りしてしまった方もお金を簡単に借りることは出来ません。ブラックになる理由は様々で自業自得な場合も多いですが、専業主婦の方とブラック属性の方、この一見結びつかないような2つの共通項は「簡単にお金を借りることが出来ない」という一点でしょう。
そんな中、救世主とも言えるのが「専業主婦・ブラックOK」といった謳い文句のキャッシングやカードローンです。どちらもお金を借りにくいですからこういったキャッシング会社は渡りに船と言えるかもしれません。
でも、簡単にそんなところでお金を借りていいのでしょうか?簡単に借りられないからこそ気をつけなければいけない点があるんです!
甘い言葉に釣られると危険な目に
なかなかお金を借りることが出来ないからこそ、確実にお金を借りるところからは借りられるようにしたい…と思ってしまうところがあると思います。なので、ついつい「専業主婦OK!」や「ブラックでもお金を借りられる!」といった文句には目がいってしまいますよね。
でもそれは、甘い言葉に彩られた罠かもしれません。甘い言葉を前面に出してくる会社はしっかりと見極める必要があります。
誰でも貸し出しOKな会社は危険!
誰でもお金を借りられます!といったような消費者金融は本当にお金を借りられるのかきっちりと精査する必要があります。もしかしたら誰でも貸してくれる非常に良心的な会社なのかもしれません。しかしながら、お金を貸すといってもそれはビジネスです。きっちり利益を出さないと経営として立ち行きません。
消費者金融などの貸金業者はその業務を営むために必ず国あるいは都道府県知事に対して登録を行わなければなりません。大手の消費者金融(プロミスなど)のホームページを見てみると、ページの下の方に登録番号が記載されているのがわかると思います。プロミスの場合は「登録番号:関東財務局長(11)第00615号」と記載されています。
これは、国に対して貸金業者としての登録を行っている会社になります。カッコ内の「11」というのは更新回数で、3年ごとに更新を行わなければなりません。プロミスの場合は11回更新を行っていますから、30年以上33年未満の営業年数ということになります。かなり古くからある会社ということが判断出来るんです。
逆にこのカッコ内の数字が1であればまだ登録して3年未満の新しい会社ということが判断出来ます。やはり何度も更新している会社のほうが信頼出来ますので、お金を借りる前にはこちらの番号があるか、更新回数は何回かを見てみましょう。
そのような情報がない業者の場合、金融庁が貸金業者データベースというものを提供しています。会社名を入れれば登録番号がわかるシステムになっていますのでこちらも活用してみてください。
逆に言うと、このデータベースに記載されていない業者はちょっと怪しいのでは…?と判断することが出来ます。
クレジットカード現金化は?
お金を借りることが出来ない専業主婦の方やブラック属性の方でもお金を簡単に手にする方法として紹介されているものの一つが「クレジットカードの現金化」です。
これは、クレジットカードに設定されている「ショッピング枠」を現金化するというもので、クレジットカードを売却するといったものではありません。多いのは「○○円分の商品をクレジットカードで購入し、送付先を業者の住所にして送る」と、現金化の業者がその価格に対応した金額を銀行に振り込む…という形です。いわば代理購入を行い、その代金を業者から受け取るといったシステムと言えます。
何も問題がない、健全な形のようにも一見見えますが、そんなことはありません。むしろ非常に違法に近いシステムになっているのです。
そもそもこのようなクレジットカードのショッピング枠を現金化するということはクレジットカードの規約に違反しています。現金化したことがクレジットカード会社にわかるとすぐさま利用停止となってしまいます。
しかもこの現金化、手数料が非常に高いことが多く、金利に直すとヤミ金もびっくりの高金利の場合も。年利に換算すると1000%をゆうに超える場合さえあるんです。その上代理購入をしたところで連絡が取れなくなり、まるまる損をしてしまう場合だってあります。
リスクばかりが高く、リターンが殆どないと言ってもいいクレジットカードの現金化。お金に困っていても絶対に利用するのはやめましょう。
焦ると判断を間違えてしまいがち
普段は冷静に判断することが出来るような人でも、急にお金が必要になってしかも期日が近い…といった状況に置かれてしまうと、どうしても焦ってしまいます。
そうなると「すぐに借りられる カードローン」などの検索ワードでインターネット検索をしてしまい、名前もよくわからない怪しい業者からお金を借りることになった…なんてことも起こりえないことではありません。
特に簡単にお金を借りることが出来ない専業主婦の方やブラック属性の方にとってはなかなか簡単に借りられる会社を探すのは難しいものです(特にブラック属性の方)。やはりそのような方が情報を求めることが多いのか、インターネット上には多数の「ブラックでもお金を借りられるカードローン会社リスト」のようなホームページがごろごろ検索にひっかかってきます。
実際のその中身は大手の消費者金融に誘導させるものが殆どですが、中にはソフトヤミ金やよくわからない小さな消費者金融へ誘導しているものもあります。それでもお金が借りられるなら、と割りきって利用する方もいるかもしれませんが、やはりおすすめは出来ません。
もし借りたところがヤミ金だった場合、確実に金利は法外なものになります。また、取り立てなどにも制限がない(正規の業者ではないため、法律で規制されていないと言えるからです)ため、家族に内緒でお金を借りていても「早く返済しないと家族にバラす」など脅しをかけられてしまう可能性もあります。ますます借りた本人は家族に言えず、どんどん深みにはまっていってしまうなんてケースは非常に多いんです。
焦っている時こそ冷静に、正規の業者であることをきちんと確かめてからお金を借りる。基本のことですがこれを守ることで多くの金融トラブルは未然に防ぐことが出来ます。
専業主婦なら大手から借りられる
お金が借りにくい借りにくいと散々言っていましたが、最近では専業主婦の方でも借り入れOKという大手が増えてきました。どんなところからお金を借りることが出来るのか、それぞれケースに分けてご紹介します。
銀行カードローンは専業主婦OK
現在今一番お手軽に専業主婦の方がお金を借りることが出来る手段として挙げられるのは、この銀行カードローンでしょう。大手であれば以下の銀行が専業主婦の方でも申し込みOKになっています。(一例になります)
- 楽天銀行スーパーローン
- バンクイック(三菱UFJ銀行)
- みずほ銀行カードローン
また、地方銀行でも「専業主婦の方の利用がOK」なカードローン商品を出しているところは意外と多いです。普段利用している銀行でももしかしたらカードローンでお金が借りられるかもしれません。しかも、地方銀行はメガバンクと比較して金利が低く設定されているところも多いんです。ちょっとした穴場ですよ。
銀行カードローンの中でも専業主婦の方はNGというところもあります。大手の一例を挙げますと以下のようになります。
- レイク(新生銀行)
- 三井住友銀行カードローン
- りそな銀行カードローン
これらの銀行の場合、本人に収入がないとお金を借りることが出来ません。アルバイトやパートをしている方であれば利用が可能です。
銀行と消費者金融では、適用されている法律が違うために専業主婦の方が申し込むことは基本的には出来ません。「配偶者貸付」という制度を使えば専業主婦の方でも消費者金融でお金を借りることが出来ますが、そのためには配偶者の同意書や婚姻関係を証明する書類を提出する必要があり、非常に手間がかかるようになりました。
そのため、大手であっても基本的に配偶者貸付についての記載はなく、「自身に収入がある場合のみ」を対象としているところが多いんです。
家族カードを上手に利用する
あまり持たないようにしているという方もいますが、クレジットカードは大抵の方は1枚くらい持っているかと思います。このクレジットカードでもカードローンのようにお金を借りることが出来るんです。
クレジットカードには、一般的な買い物などに利用する枠「ショッピング枠」と、ATMから現金を引き出すことが出来る「キャッシング枠」があります。一般的なイメージでは「ショッピング枠」については非常に知られていますが「キャッシング枠」はあまり知られていないのではないでしょうか。
専業主婦の方の場合、旦那様がクレジットカードを申し込んで、その家族カードを利用されている方が多いのではないかと思います。その際、家族カードにもキャッシング枠がついていることがあります。それを利用すればわざわざカードローンやキャッシングに申し込むことなくお金を借りることが出来ます。
(⇒主婦が融資を受ける為の豆知識)
手軽にお金を借りられるのはとっても大きな魅力ですが、注意点もあります。
- 本会員が設定しないと利用できない
- 家族に知られる可能性が高い
- 設定によっては翌月一括払いに
家族カードの場合、本会員の方がキャッシング枠を利用する設定にしていないともちろん家族カードでも利用することが出来ません。中には家族カードにはキャッシング枠が付かないものもありますので、自分のカードが利用できるカードなのかをチェックしてみてください。
また、明細書は家族全員分まとめて記載されるケースが多いので、こっそりお金を借りたい場合家族に見られてしまう可能性があります。すべてそのような郵便物を管理出来るのであれば問題ないと思いますが、ふと見られてしまうと大変なことになってしまうかも?
最後に一番気をつけていただきたい、この一括払いです。ショッピングでクレジットカードを使う場合は一括払いで利用することが多いと思います。キャッシング枠の利用についても設定によっては一括払いに設定されていることもあります。カードローンのように利用したい場合はリボ払いや分割払いに設定しておきましょう。会員サイトでの設定や、コールセンターに連絡を入れることで対応してくれます。
ブラックでも借りられる可能性が
絶対にお金を借りることが出来ないと思いがちな「ブラック属性」。確かにお金がかなり借りにくくなってしまうことは事実ですが、絶対にお金を借りることが出来ないわけではありません。
場合によっては大手で借りられる
ブラック属性でも大手でお金を借りることが出来る場合があります。ただ、どの条件を満たせばブラック属性でもお金を借りることが出来るのかなどは全くわかりません。
考えられるケースでは、ブラック属性になったと思っていたけど実はそうではなかった(延滞などの場合、お金を貸していた業者が信用情報に登録しなかったという可能性があります)場合や、ブラック属性となった情報が時間が経過して消去されて改めてお金を借りることが出来るようになった場合でしょうか。
ただ、口コミなどを見ていると「債務整理して半年なのにお金を借りることが出来た」というものや、「ブラック属性だったけど借りることが出来た」という声も意外にも多く、ブラック属性だからとそれだけで審査がはじかれるわけではないと考えることが出来そうです。
必ず借りられるわけではない
とはいえ、必ずお金を借りることが出来るというわけではありません。どうしても大手でお金を借りたいのであればダメ元で申し込んで見るくらいしか取る手段はなさそうです。
あるいは、大手でなくてもいいのであればブラックでも借りることが出来たという声が多い中手や小さい消費者金融を当たってみるのも手です。規模が小さい業者の場合、一人ひとりにかける審査の時間は大手に比べて長く、どうしてお金を借りたいのか、そのお金をどうするのかといった細かい部分まで審査で聞かれることがあります。
中には家族構成まで話さないといけない場合もあるようなのですが、その分自分の人となりを知ってもらえますし、納得できる理由や状況であればブラック属性であってもお金を貸してくれるケースも意外と多いようです。
その分金利は多少高めではありますが、ブラック属性でもお金を借りることが出来るならちょっとガマン。もちろん正規の貸金業者であれば法定金利内ですので飛び抜けて高いものにはならないはずです。20%を超えることはありませんので安心してください。
何はともあれ見極めが必要
洋服や本であれば、購入して失敗してしまっても「まあいいか」で済ますことも出来ます。しかしお金を借りるという点に関しては「まあいいか」で済ますことは出来ません。万が一トラブルに遭ってしまったとしても、お金に関わることは相談がしにくいので一人で抱えてしまいがちな点も見極めが非常に重要な理由です。
きちんと調べて、トラブルゼロの安心のマネーライフを送りましょう。