キャッシングを利用する人は様々なのですが、その利用者は男性の方が女性よりも多いと言われています。しかしその利用目的を見てみると、生活資金として借りる人のうち、30代から40代の既婚女性の割合がとても多いということが分かっています。
この年代は住宅ローンを抱えている家庭も多く、子供の教育費にもお金のかかる時期ということもあって、家計のやりくりに苦心している主婦の方は多いことでしょう。特にまだ子供さんが小さかったりしてパートにも出れない専業主婦の方は、すぐにお金を借りることが難しいケースもあり、困っている方も多いと考えられます。(参考ページはこちら→主婦の融資はやっぱり難しい?)
でもどこでも借りれればいいというものではありません。特に家庭を守る立場の主婦であれば、安全を確認できないような業者からの借入れは絶対したくありませんよね。
こちらではそんな専業主婦向けキャッシング業者選びのコツを、初心者にも分かりやすくまとめてみました。専業主婦でも安心して借りることのできる、審査の甘い業者を是非見つけましょう!キャッシングしたいとお考えの専業主婦の方は、どうかご参考になさってください。
(⇒審査に通りやすい金融業者の一例)
消費者金融ではムリなの?
お金を借りようと思うと、審査を受けるためには必ず条件があります。どの人も、これを満たさない限り申込みをすることができません。審査以前にここで引っかかってしまうと、文字通り門前払いということになってしまいます。(参考ページ→審査落ちしてしまう理由についてはこちら)
年齢も申込み条件のひとつで、20歳から65歳というのが一般的なハードルとなっていますよね。
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※申込条件の一例
- 20歳以上65歳以下の方
- 保証会社の保証を受けられる方
- 安定した収入のある方
審査以前の条件だけに、全て問答無用の条件となっています。いずれも企業にとっては譲歩しようのないことばかりなのです。
消費者金融で借りようと思うと、このような審査条件の中には「安定した収入があること」が必ず入っているということは、お金を借りようとしたことのある主婦の方ならばよくご存知でしょう。パートなりアルバイトなり、とにかく本人自身に収入がない限りは、消費者金融では審査を受けることができないのです。
つまりお仕事をしていない専業主婦の方がお金を借りようと思って主な企業を調べてみると、消費者金融では借りれないところばかりだということになってしまいます。これでは「この際どこでもいいから借りたい!」とまで思ってしまう方もいるかもしれません。でも焦るのは禁物ですよ。
専業主婦であっても、短気を起こさず慎重に業者を選べば、必ず安心して借りることができるのです。需要も多いはずの専業主婦向けキャッシングなのですが、大手企業でこのように門前払いをされてしまうと、もうどこでも借りれないと諦めてしまう方も多く、これは非常に残念なことだと言わざるを得ません。
専業主婦でも安心して借りれるところをご紹介する前に、各大手消費者金融の申込み条件のうちから、収入に関する部分だけを抜き出してみましょう。いずれも「専業主婦は申込めません」などとはっきり否定的な表現はしていないものの、実質上専業主婦は審査を受けることができないということを意味しています。
企業名 | 申込み条件(収入について) |
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モビット | 安定した定期収入 |
アコム | 安定した収入と返済能力 |
プロミス | 本人に安定した収入 |
アイフル | 定期的な収入と返済能力 |
アイフルに至っては、これに加えてはっきりと「主婦(専業主婦除く)」と明記されています。このように大手消費者金融においては、収入のない専業主婦は申込みが出来ないのですね。
一方で、パートやアルバイトでも申込めるという条件も並列されています。どの企業も、様々な雇用形態には対応しています。
企業名 | 申込み条件(パートについて) |
---|---|
モビット | アルバイト、パートでも利用可能 |
プロミス | 主婦でも、パートによる安定した収入がある |
アイフル | パート・アルバイトの方 |
これらを合わせて読めば、いずれも「専業主婦は申込めないが、パート主婦ならば申込める」と言っていることになりますね。
総量規制の例外
このように収入のあるなしが重視されてしまうのは、何も専業主婦に返済能力がないからではありません。これは2010年に導入された、総量規制のせいなのです。
貸金業者からの借入総額が、当人の年収の三分の一を超えると新たな貸付はできない。
収入のない人が審査を受けることができないのは、そもそも本人の年収が0円では融資枠を作ることができないからなのです。つまり専業主婦が消費者金融で申込めないのは、純粋に法律上の問題だということになるのです。
ただしこの総量規制には、幾つかの例外があります。事業者向けのローンや、借り換えローンもこの例外なのですが、実は専業主婦(主夫)への貸付もそのひとつなのです。但し例外といっても、そのまま審査を受けれるという訳ではありません。その際には必ず複数の書類を提示しなくてはならないのです。
専業主婦(主夫)は、配偶者との借入額の2人分の合算が、年収の2人分の合算の三分の一以下ならば借入可能になる。
消費者金融で専業主婦が審査を受ける際に必要な書類は、以下の通りです。
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※但し以下のものが必要!
- 配偶者の「同意書」
- 配偶者との婚姻関係を示す公的書類
- 配偶者の年収を証明する書類(一定金額以上の借入)
この必要書類を見ると、配偶者の同意書や年収証明書など、主婦の方が独断では用意できない書類も含まれています。つまり専業主婦が消費者金融で借りようと思えば、必ずご主人に相談の上申込まなくてはならないということになるでしょう。そのため、絶対に家族には内緒で借りたいという人には向かない方法なのです。
しかしこのようにハードルはあるというものの、消費者金融には専業主婦でも申込めるという例外規定があるのは確かなのです。なのにどうして大手業者では、専業主婦の審査をしてもらえないのでしょうか?
専業主婦の審査をしようと思うと、通常の申込みに必要なもの以外にもこのような複数の書類の提示を求めなくてはならず、その為の審査手続きも別途必要となってきます。毎日多数の申込みを捌いている大手企業では、専業主婦向けにこのような対応をとるのはそう簡単なことではないでしょう。
つまり専業主婦の申込みに対応していないのは、純粋に手間とコストといった事情がその理由だと考えられます。一方で、パートなどで多少なりとも収入のある主婦ならば、審査の前半部分である仮審査を通常枠で受けることができるので、余分な手間がかかりません。
このように法規制の影響とコストの問題があいまって、本来ならば貸せるはずの条件の主婦にも貸せなくなっているというのが現況なのです。つまり大手消費者金融でシャットアウトされているからといって、専業主婦は決して実質上「貸せない」相手だという訳ではありません。
専業主婦は配偶者であるご主人の年収で家計を賄っており、いわばお金を預かっている重要な役割を担っています。やりくりは難しいかもしれませんが、家庭を守るという立場からも、返済だって真面目にこなすことが期待できる方が殆どのはずです。
そういう意味でも、専業主婦は決して悪い属性とは言えないということは、よく覚えておいてくださいね。要するに借りれるかどうかは、こちらの選び方次第だということなんです。
レディースローンという選択
消費者金融における専業主婦の貸付については、総量規制の例外規定があるということは既にご説明しました。大手業者は対応していない専業主婦向けの審査なのですが、実は大手以外の業者ならば対応してくれる場合があるのです。それは、レディスローンなど女性専用の消費者金融業者です。
このような業者は大手ほど規模は大きくないものの、信頼できる業者も多数あります。ただし小さな業者は知名度が低いため、名前だけではその信頼性を測れないというのが不安な点ですよね。
女性専用の消費者金融を選ぶには、Webサイトで貸付条件などを詳しく公開しているところを厳選し、更に口コミサイトで利用者の多いところを選んで検討すれば、中堅の安心して借りれる所を見つけることができるはずです。
お金を借りるには個人情報を提出しなければなりませんし、専業主婦ということで更に提出書類も増えます。そういう意味では、より信頼できるところを選ぶ必要がありますから、様々な角度から慎重に選ぶことが大切でしょう。
銀行カードローン
専業主婦に対する審査に手間がかかってしまうのは、元を辿れば総量規制のせいだと言えるのですが、この規制は貸金業者のみにしか適用されませんので、銀行ではまた事情が違ってきます。銀行カードローンならば、収入がない専業主婦であっても申込む上では何の規制もありません。
しかし銀行カードローンならば全て専業主婦OKなのかというと、実はそうでもないというのが現状なのです。数多い銀行カードローンの中には、消費者金融同様に安定した収入を条件としているものも多いので、申込む前によく調べる必要があります。
特に地方銀行や信金などで複数のカードローンを取り扱っている場合には、例えば3つあるカードローンのうちの2つまでがダメでも、最後の1つが専業主婦に対応しているケースがあります。同じ銀行内のカードローンでも、すぐに諦めず根気よく調べることが大切ですよ。
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《ある銀行が取り扱っているカードローンの申込み条件例》
- カードローン1 安定した収入が条件
- カードローン2 安定した収入が条件
- カードローン3 専業主婦もOK
専業主婦OKだということを、トップページからはっきりと打ち出しているところならば非常に分かりやすいのですが、殆どの場合はそこまで明確に書かれておらず、何故かとても控えめな表現になっていたりします。
それでも「専業主婦不可」といったあからさまな表現がない限りは、十分に対応可能だと判断できますので、説明をよく読みこなすことが重要でしょう。
例えば以下のような記載があれば、収入のない専業主婦の方にも対応可能なカードローンだということがわかります。「原則」の2文字があるかないかでは、専業主婦の方にとっては大違いなんですね。
説明 | 専業主婦への対応 |
---|---|
「”原則”安定した収入のある方」 | ○ |
「安定した収入のある方」 | × |
ただしこれだけではかなり消極的な表現であることは確かですから、はっきりと「専業主婦も可能」と明記していないところでは、やや審査には通りにくい傾向があるとも考えられます。その審査は決して甘いとは言えないかもしれません。
またこのように対応可能な銀行でも、その貸付限度額は頭打ちになっているとこが多く、30万円までなど上限が設けられているケースもあります。これは最初の申込時だけでなく、その後の増額においてもこの上限を超えることはできません。
このようにハードルはあるものの、安心して借りるという、主婦にとって最も大切な条件は譲れませんよね。専業主婦の方にとっては、安心できる企業で審査を受けることができて、低い限度額であっても借りれるということが、現状で考えられる最上のケースだと言えます。これ以上のものも求めようとすれば、安心が犠牲になる危険性があるということを忘れてはいけません。
専業主婦は気をつけて!
このように、大手消費者金融では軒並みアウトだからといって、専業主婦であっても絶対に借りれないという訳ではないのです。どなたでも必ず安心して借りれるキャッシング方法を見つけることはできますので、根気よく探してみることが大切ですね。
心配になるのが、このような根気が続かず、つい楽な手段に目移りしてしまうことです。最近は様々な形でお金を融通する業者もいますので、不用意に手を出さないよう気をつけなくてはなりません。
主婦がつい手を出してしまいがちなのが、買取屋です。買い取りというと、最近盛んな本やCDなどの売買を思い浮かべますが、こちらは既に家にある不用品をお金に変える正当な手段です。最近は主婦の方にもブランド物や洋服の買い取りが人気になっていますよね。このような業者は、当然ながら違法ではありません。
買取屋って違法なの?
ここで問題となる買取屋というのは、先ずクレジットカードで買物をし、その商品を何割引かで買い取らせて現金を振込んでもらうというタイプの買取屋です。別名クレジットカードの現金化とも言われている方法ですね。
これはクレジットカードが手元にあれば、現金が必要になった時にはつい使いたくなってしまう手段かもしれません。普段使っていなくても、誰でも1枚くらいクレジットカードを持っているのではないでしょうか。それさえあれば、極簡単な手続きで気軽に現金が手に入りますから、これこそ「甘い」業者だとも言えるのかもしれません。
これは限りなくグレーな商法だと言われていますが、このような業者を利用したからといって、利用者が訴えられたり処罰されたりという心配は今のところはありません。しかしクレジットカードの利用規約にはしっかりと違反したことになってしまうのです。
従って、このようなことをしたことが発覚した時点で、カード利用停止となることは避けられません。その結果信用情報にもいい影響が残りませんので、場合によってはその後他からの借入や契約が難しくなる可能性もあります。
それだけでなく、このような業者から現金を受け取った後も、当然ながらショッピング代金の支払いは残りますから、その後返済をしていかなくてはなりません。例え一時的に現金が手に入ったとしても、結果的には大幅なマイナスになってしまうというのがこの方法です。
現金化を利用すると、ヤミ金からお金を借りているのと、そう変わらない結果にもなってしまうのです。(参考ページはこちら→闇金を使ってしまった場合)
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買取屋を利用して現金化をすると…?
- 規約違反でクレジットカードが利用停止になる
- キャッシングに比べて非常にコスト高につく
- 返済が困難となり延滞に繋がる危険性が高い
このような買取屋は外見上はブラックなイメージもなく、主婦が気楽に手を出しやすいという特徴がありますから、サイトなどを見ていてつい連絡をとってしまわないよう、気をつけたいところですね。同じ借りるならば、安心面でもコスト面でも、やはり通常の安心できるキャッシングを選ぶのが一番だと言えるでしょう。