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銀行のカードローン審査に通らない…考えられる理由はこれ!

銀行のカードローンに満を持して申込んだが審査に通らなかった…。しかし、自分には思い当たる原因がない…。さて、そんなときに自分で原因を見つけることはできるのでしょうか!?(参考ページはこちら→審査落ちの主な理由って?

保証会社との関係が悪い

銀行のカードローン契約には、必ず保証会社がつけられています。そして、銀行と保証会社の審査に通過して、カードローン契約を結ぶことができるようになっているのはご存知でしょうか。ネットで申込みをするときにも、パンフレットなどにも「保証会社は○○株式会社」と明記されているので、見落とすことはまずないでしょうが…。

保証会社はどんな会社?

銀行のカードローンですが、保証会社になっているのは銀行のグループ会社となっていたり、業務提携をしている消費者金融というケースが多くなってきています。銀行の完全子会社で保証業務を専門に行なっている会社もありますが、近年は消費者金融がその代わりになっていることも珍しくありません。(参考ページはこちら→銀行と消費者金融は今は密接に関係している

つまり、保証会社となっている消費者金融との間に、過去債務整理や自己破産などでトラブルを起こしていれば、社内情報としてのデータが残されている可能性は否定できません。「保証会社なんて気にもしてなかった」という方は、次の申込先でしっかりチェックを!

申告と信用情報との食い違い

よくあるのが、申込書に記載した他社借入の件数や金額と、審査で利用される個人信用情報に登録されている件数や金額が食い違っているという点。審査結果は「通過」か「見送り」の通知だけなので、「信用情報と申込み内容が違ってますよ」とアドバイスしてくれるなんてことは絶対にありません。

過去の契約を見直してみよう

過去に他社でカードローン契約をしていた方は、その契約が終了(解約)されているかをチェックしてみましょう。カードローン契約は、「双方に解約の意思表示がなければ、自動的に延長する」と規約に書かれているものが多くあります。自分では長年使わなければ自動的に契約終了と思っていても、実際はまだ利用可能な状態になっていたりします。

カードローン契約は、完済した後でもまた借り入れをする事ができる便利なサービス商品です。裏を返せば、自分から「解約します」と手続きをしない限りは限度額が残ったまま、契約も自動延長されていることが多いのです!

そうなると、申込書に書いた他社からの借入件数や限度額合計と、信用情報に登録されている内容が食い違うのは当然のこと。申込み内容と信用情報の食い違いは「嘘をついている」「ローン管理がきちんとできていない」などのマイナス査定となる可能性が高く、本人の気づかないところで重大なミスを犯していることにもなるのです。

クレカのキャッシング枠は?

クレジットカードのキャッシング枠を申告し忘れている人も多いですね。クレジットカードのキャッシング枠は立派な金銭消費貸借契約です。もちろん個人信用情報にも登録されているので、これを申告し忘れていると、またもや食い違いによる審査落ちの原因になってしまうおそれがあるのです!

使わないキャッシング枠は電話一本で0にする事ができますから、クレジットカードの契約内容がどうなっているかも見直してみましょう。「え?クレカでキャッシングできるなら、それ使えばいいじゃん」というのもアリですけどね(笑)。

恐怖の申込みブラック

ホラー映画のタイトルではありませんが、1つ断られ、その原因を考えずに違うところでまた断られ、更にまた…。これを3~5回繰り返すと、立派な審査落ちの理由になることがあります。

信用情報は申込日も登録される

審査の可否に関係なく、カードローンに申込みをしたという情報も個人信用情報に登録されます。そして、その登録期間は最長で6ヶ月。審査に落ちれば次へ申込みをするのは自然な行動ですが、申込み件数が3~5件になると「申し込みのし過ぎ」というブラック情報となる危険性も。これを俗に「申込みブラック」といいます。

1ヶ所で断られたならば、その原因を探り、次の申込みでは万全を期すのが理想です。審査内容は教えてもらえないものの、自分で思い当たることがなければ電話で相談をするなどの積極的な申込み方法も手段として選ばなければいけません。

致命的な「延滞情報」

キャッシングに関してはまったく思い当たることがない。上に書いたような事柄も一切問題ないはずだ!と手詰まりになっている方は、キャッシング以外のところで信用情報が瑕(きず)ついている可能性も疑ってみましょう。

キャッシング以外のトラブル

個人信用情報は、キャッシング以外の取引についても登録されています。代表的なのがクレジットカードの分割払いがきちんと引き落とされているか。同じように、携帯電話やスマートフォンの分割払いをきちんと支払っているか。

「携帯やスマホって、実質0円で買っているから、支払いなんて関係ないんじゃない?」と思っている方もいるでしょう。しかし、「実質0.円」の実態は、本体代金が0円になっているのではなく、本体代金を実質0円にするために、基本料や通話料などのサービスを値引きしているんです。

本体を購入したとき、何枚かの書類を渡された記憶はありませんか?その中に、「個別信用販売あっせん契約について」というものはなかったでしょうか。これが、いわゆる割賦販売契約の内容と、それについて同意をしますというサインをしている書面で、本体や付属品の分割払いに同意していることを意味しています。

引落し不能で延滞扱いになる!

クレジットカードや携帯・スマホの代金引き落としが正常に行なわれなかった場合、その月に異常があったことを示す「Aマーク」がクレジット会社や携帯会社から登録されます。これ自体は「延滞」とまではいきませんが、支払期日を3ヶ月経過しても返済がされなかったときには、「延滞事故」として信用情報に重大な瑕をつけることになります。

延滞事故の情報は、延滞扱いになった分の支払いが行なわれるまでは信用情報に残り、返済後も1年は「過去に延滞有り」として登録されます。「たかが延滞」と考えるのは非常に危険。延滞は破産や債務整理なみに信用を損ねる重大な事故情報だという事も、この際ですので覚えておいてください。

信用情報を取り寄せてみる

いや、これまで書いてきたこと全てで身に覚えがない…。という方は、自分の目で自分の信用情報がどうなっているのかを確認することをお勧めします。(参考ページはこちら→信用情報の基本的な知識

信用情報は自分で見ることが可能

「個人信用情報」は、自己開示請求という方法によって、自分の目で見ることが可能です。日本には信用情報登録機関が3ヶ所ありますから、全ての機関から取り寄せるのもよし、ここが怪しいかな…と思う機関に絞って取り寄せるのもよしです。

【日本の個人信用情報取り扱い機関】

機関名 略称 主な加盟業界
全国銀行個人信用情報センター KSC 銀行などの金融機関
株式会社シー・アイ・シー CIC 信販会社やクレジットカード発行会社
日本信用情報機構 JICC 消費者金融など貸金業者

それぞれに公式ホームページを開設しており、本人からの情報開示請求の方法についても記載があります。以下、簡単に信用情報の取り寄せ方をご紹介します。

【KSCの場合】
(1)公式ホームページから必要書類を印刷し、氏名を自筆で記入。
(2)郵便局で「定額小為替証書」を1,000円分購入し、KSCへ郵送
(3)KSCから、本人限定郵便か簡易書留で返送
【CICの場合】
(1)ネットや携帯で請求(手数料はクレジットカード決済専用)
(2)郵便局で「定額小為替証書」を1,000円分購入し、CICへ郵送
(3)CICの窓口(全国7ヶ所)で手続き
【JICCの場合】
(1)携帯・スマホで請求
(2)請求書類を郵送(手数料支払い方法はカードや定額小為替証書など)
(3)JICCの窓口(東京と大阪)で手続き

詳細を書くと物凄く長くなってしまうので、各機関の公式サイトへアクセス(それぞれの略称で検索すれば、すぐにHITします)して確認をしてみてください。

実際に自分の信用情報を手にする事で、今まで気づかなかった原因を見つけることも可能になる確率がアップします。ちなみに、本人開示請求があったことも信用情報として登録されますので、あまり何度も請求することは避けたほうがいいでしょう。また、住宅ローンや自動車ローンなど、大口融資を受けたいときには情報開示は非常に役立ちます。

ここまでやれば、審査に通らない理由も見えてくるでしょう。自分の記憶と登録されている情報の間にどれほどの差があるかを知っておくのは、決してムダなことではありませんよ。

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