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カードローンの限度額増額のデメリットは何?その内容と対策とは

カードローンを調子よく使っていると徐々に借入額が増加していき気づかないうちに融資限度額の枠いっぱいまで借りてしまっていることもよくありますよね。そんなとき「あと10万円を利用できたらいいのに!」などと思われたことのある方も少なくないのではないでしょうか。

そうした利用者の要望を叶えるためにローン側は限度額の増額を審査の結果によって認めていますが、増額できたとしてもメリットだけが得られるのではなく、そのデメリットを被ることも時にはあるのです。つまり、限度額の増額後、利用者が適切なローンの利用を怠ると予想外の不利益を受けることになるかもしれないのです。
(⇒そもそも増額はどうすれば実行できるか

そこで今回は増額した場合のデメリットがどのようなものなのか、どのようにすれば不利益を回避できるのか、どのような方法を取ればデメリットを改善できるのか、といった限度額増額のデメリットの内容と対策について説明していきましょう。

4つのデメリットのポイント

  • 限度額増額はリスクの増大
  • 審査に落ちると悪影響
  • 増額審査時間の長さによる不利益
  • メリットが小さいと逆にデメリットになる

限度額増額はリスクの増大へ?

融資限度額が増額されると借入額が増え借入残高が自ずと増加していく傾向があります。借入残高が増加すれば利息の負担が大きくなるとともに返済額も多くなり、結果として毎月の返済が次第に苦しくなっていきます。そして、最終的に返済が困難な状態へと陥ってしまうかもしれません。(参考ページはこちら→一度延滞してしまうとどうなるか

ここではこうした限度額の増額がどのように返済困難な状況になっていくかというリスクを説明するとともに、そうならないための対策を紹介していきましょう。

増額によるリスクのメカニズム

増額に伴うリスクは一気に現われることもありますが、徐々に危険度を増してやがて対処不能な状態になっていくことも多いのでそのことをよく理解しておく必要があります。

第一段階のリスク
融資限度額の増額を申請する時に増額してもそれほど借りないかもしれないと思っている人もカードローンを必要に任せて利用しているとついつい借入れが進み、気がつけば増額した限度額いっぱいまで直ぐに到達してしまっているということも少なくないでしょう。「もう少しだけ借りておこう!」などと思い続けた結果、そのような状態になってしまいますね。

では限度額を増加するとどれほどの影響があるのか、どれほど返済が困難になるのかを確認してみましょう。例えば、30万円であった限度額が申請により50万円に増額できた場合の利息の負担と返済額を考えてみます。金利は年率18%、各々借入残高が限度額と同額になり2年で返済するケースで計算してみましょう。(参考ページはこちら→利息計算は融資で必ず行おう

増額前の30万円の場合では毎月の返済額は14977円、利息は59441円程度になります。50万円に増額された場合では毎月の返済額は24962円、利息は99079円程度になります。このように最初の増額申請により限度額が20万円アップして借入れも20万円増加すれば、毎月の返済額は約1万円アップすることになります。

年収の額にもよるでしょうが、20代前半の方にとっては軽い負担とはいえないですよね。毎月の支出を少し切り詰めて生活していけば何とかなる金額ですが、今までと変わらないお金の使い方を続けていくと返済しては借りるという繰り返しになり借金がほとんど減らないという最初のリスクを迎えることになるのです。

第二段階のリスク
第一段階のリスクの状態を改善できない場合、第二段階のリスクへ突入してしまう方は少なくありません。第二段階のリスクとは新たなローンと契約し借入れをさらに増やしてしまうケースを指します。上記の例で説明すると、限度額が50万円に増額されたので当面の間はそのローンで増額することは困難になるでしょう。

そのためお金が必要になってもそのローンから借りることができないので、他のローンに申し込みそこからお金を借りるしかないわけです。そして、もし30万円を借りることができたなら総借入残高は80万円ほどになってしまうでしょう。その場合の毎月の返済額は39939円、利息は158529円程度になっていきます。

50万円の借入残高のケースと比較すると毎月の返済額は約1.5万円アップして約4万円になります。さすがに毎月の返済額が4万円になると生活は大きく締め付けられプライベートな面だけでなく仕事の方にも影響してくるかもしれません。

このように最初のリスクの段階から第二段階へと移行していくと生活が一気に破綻しかねない状態に近づくとともに、実質的に返済が極めて困難な状態になってしまうわけです。もちろん、返済期間を延ばして支払っていけば毎月の負担は軽減されますが、利息の負担はより大きなものとなっていくでしょう。

このように融資限度額を安易に増加して計画のないままローンを利用していけば生活は苦しくなっていき返済が極めて困難な状態へと陥ってしまうかもしれないのです。

リスク回避の方法

以上のような危険な状態にならないためには何らかの手を打つ必要がありますが、特に技術的に難しいものではありません。上記のようなリスクに陥る原因は、安易に融資限度額を増額してしまうこと、無計画な借入れと返済、そして、適切にローンを利用しようとする意識の欠如、の三つに尽きるでしょう。

まず、カードローンに対する認識を根本的に考え直す必要がありますね。ローンの金利は貸金業法の改正前と比べて随分低くなりましたが、それでも年率18%ほどかかることも珍しくないので大金を借りるとやはり負担は小さなものではなくなります。

そのためいくらまで借りてどれだけの期間で返済するのかをしっかり決めてローンを利用すべきです。欲しいものを買いたいために必要に任せてお金を借りていけば借入金額は増加の一途をたどるだけです。計画性のないローンの利用は生活の破綻を招くかもしれないということを肝に銘じておきたいですね。

限度額についてはあまり安易に増額するのは避けたほうがよいでしょう。「○○のためにどうしても必要だから増額したい」、「万が一のためにこの金額までには増額しておきたい」というような目的をもって増額するのが望ましいといえるのではないでしょうか。

ローンを計画的に利用できない場合、限度額が増額できるとどうしてもその金額いっぱいまで借入れが進んでしまいやすくなります。こしたリスクを避けるためには安易に増額するべきではありませんね。

そして、できるだけ避けたいのが複数のローンからの借入れです。新たに有利な条件で借入れ一方のローンの返済に役立てるなら別ですが、単にお金が足りないから、現在ローンの限度額がいっぱいだからという理由で別のローンを利用するのは本当に危険です。

限度額がいっぱいまで借りてしまった場合、新たなローンからの借入れをひかえて現在の借入残高を計画的に返済することに専念するべきです。その場合に返済の負担が減る借り換えローンなどがあれば利用するのもよいでしょう。

審査に落ちると悪影響がでる?

融資限度額の増額を申請すると契約時と同様の審査を受けることになります。増額審査は契約時よりも難しくないといわれたりしますが、それでも100%通過できるとは限りません。その通過できない場合には予想もしなかった不利益を被るかもしれないのです。

ここではどのような不利益が発生するのか、それをどのように回避できるのか、といった点を確認していきましょう。

審査に落ちた場合の不利益は何?

審査に通過できない時に発生する不利益とは限度額の減額や借入れの一時停止などの措置を受けることを指します。増額審査では利用者の信用力、返済能力とローンでの利用実績などが評価されるといわれていますが、信用力と返済能力の面で著しい悪化が認められるような点があれば減額や利用停止などの措置を受けることがあるのです。

ローン業者は一定期間ごとに利用者の債務状況や信用状況を確認していますが、増額の審査の時に大きな信用事故が確認できればその内容に応じた措置をとります。例えば、他社のローンで長期の滞納が発生していれば限度額の増額は当然否決され、現在の限度額は減額されたり、借入れがストップされたりする可能性が出てきます。

また、返済能力に関しては増額時の審査で確認することになりますが、年収が大幅に下がっていたり、規模の小さい会社に転職していたりすると、やはり増額の申請は否決され限度額が減額される可能性も出てくるのです。

このように申請者の状況によっては増額どころか減額になるというデメリットも存在しているので、そのことを踏まえて増額を考えないといけませんね。

減額などを回避する方法とは

減額や利用停止などの不利益は信用力や返済能力の評価の結果であることは理解できたと思います。したがって、そのような不利益を被らないようにするには、それらの評価が悪い時に増額申請を行わないようにすればよいのです。

その増額申請を行うきっかけは利用者自ら増額したいという希望によるものと、ローン側からの増額のお誘いの二つに分かれるので、その二つに分けて増額申請の判断の仕方を考えていきましょう。

ローンからのお誘いのケース
ローンから増額のお誘いを受けた場合、ローン側で信用力や利用実績の確認を事前に済ませていることが多いので、その点に関して利用者はあまり心配しなくてよいでしょう。なぜなら、信用できない人やあまり利用してくれないお客の限度額を上げるメリットがローン側にはないからです。

そのため利用者は自身の返済能力に関してチェックするだけよいかもしれません。チェックの方法は契約時や前の増加審査の時と比較して自分の「収入-支出」の金額の増減を確認すればよいのです。細かく計算する必要はなく凡その金額を算出できればOKです。その結果、以前より増加しているか同等であれば減額される可能性は低いと考えてよいでしょう。

もし大きく減少しているようなら減額される可能性がでてきますので、その場合は申請をひかえておいたほうがよいかもしれません。

利用者独自の判断のケース
ローン側からのお誘いとは関係なく利用者自身の判断で申請しようとするときは、ローン側は事前審査をしていない可能性が高いので信用力の面も利用者はチェックしておくべきでしょう。信用力はどれだけの債務を抱えていて、どのように返済しているか、という点が評価されます。

借入件数が増加していて返済遅延や滞納などの信用事故が発生していれば大きなマイナス評価をもらうことになり、増額申請の否決だけでなく、減額や利用停止といった措置を受けることになるかもしれません。そのため、そのような信用事故を発生させていないかを申請者は確認しておくべきなのです。

信用事故を起こしているかどうかを自分で判断できない場合は信用情報機関に申し込み自分の信用情報を入手して確認するのがよいでしょう。若干の手間と費用はかかりますが、個人でも自分の信用情報を入手することは可能なのです。
(⇒信用事故を起こしていた場合はどうなる?

そして、61日以上の長期滞納などの信用事故を発生している場合や、借入件数と借入残高が大幅に増加している場合などは申請を少し延期したほうがよいでしょう。返済が困難なっているようにみえる状態では増額審査の通過は難しく減額の可能性を高めるだけにしかならないのではないでしょうか。

増額審査時間による不利益とは

限度額の増額に伴うデメリットといえるかどうか微妙ですが、増額審査では契約時よりも時間かかるという利用者にとっての欠点があります。ここではこの欠点が利用者にどのような不利益をもたらすのか、改善できる方法が何かあるのか、といった点を確認していきます。

審査時間が長いことによる不利益

最近のカードローン業界では大手から中小事業者まで即日審査、即日融資を行っているところは少なくありませんね。しかし、これは契約時点での話であって増額時はそのような対応が行われにくくなっています。理由が何であれ、増額審査は契約時点よりも時間がかかり結果として借入れできるまでの時間も長くなる可能性が高いことを認識しておくべきでしょう。

契約時点では即日審査で対応しているローン事業者でも増額審査では2~3日かかることも珍しくはなく、事業者によっては1週間以上かかるようなケースもみられます。したがって、急ぎのお金を増額による借入れで賄おうとすれば間に合わず大きく当てを外すことになりかねません。

また、審査自体も合格できるとは限らないため、落ちた場合は一からお金の調達方法を考えていかねばならないので融資を受けるまでに相当の時間を要することになるでしょう。このようなことから限度額の増額による借入れは急ぎの調達には向かないのでできるだけ早めに申請したいですね。

審査時間の長さに対応するには

増額審査の時間も申請者の状況によって長さが変わってきますが、それでもそのローン事業者の平均的な審査時間を事前に確認しておいたほうがよいでしょう。その時間が2~3日であれば、3日を最短として1週間程度の余裕を見込んでおいたほうがよいかもしれませんね。

また、平均的な時間よりも遅い場合は確認の電話やメールを必ず入れるようにしましょう。放置しておくとなかなか返事がこないケースもみられるので督促したほうがよいですね。もし返事が来ないようなローンならそのローンでの増額を諦め他のローン事業者へ新規契約を申し込んだほうがよいかもしれません。

新規契約のほうが審査時間及び融資までの時間が短いので増額分程度の借入れなら増額よりも早く借りられる可能性があります。もちろん申請者の状況によっては審査に落ちることもあるでしょうが、合格できた場合には即日融資も期待できるのではないでしょうか。

ただし、新たに他社から借入れするとそれまでのローンでの増額が厳しくなったり、状況によっては減額されたりすることもあります。そのため他社に申し込む場合は増額申請の結果を待ってからにするか、申請をキャンセルしてからするかを検討したほうがよいかましれません。

メリットが小さいとデメリットへ

融資限度額が増額されると当然借入額を増やせるのでお金に困った時の対応が楽になるでしょう。また、どうしても手に入れたいものが出てきた時にもあわててお金の準備をすることなく購入できるかもしれません。さらに限度額がアップしていけば融資金利も低下していき利息の負担がそれほど大きくならないこともあります。

このように限度額の増額にはローンを利用する上でのメリットがあるのですが、その効果が小さいと今までみたてきたデメリットからの影響が問題となり、「増額しないほうがよかった」と後悔するようなこともあるのです。ここではそうしたメリットが小さい場合の問題点についてみていきましょう。

増額の有効利用がないとリスクへ

限度額をアップできるとさまざまな用途でお金が必要となった時に対応しやすくなるというメリットが得られますが、その一方で限度額を増額していくと借入残高も増加して返済が困難になるというデメリットも伴います。つまり、限度額のアップはメリットとデメリットが表裏一体になっている部分があり、利用者としてはその点はしっかり把握しておきたいですね。

そして、メリットを享受しつつデメリットを回避していくためには増額後のローンの利用の仕方が重要になることは言うまでもないでしょう。増額によるメリットを最大限に生かす方法としては、増額分の利用にメリハリをつけることが重要になります。欲しいものを望むままに購入していてはお金がいくらあっても足りず、直ぐに限度額いっぱいまで借入れしてしまうでしょう。

こうなれば増額したメリットは消え去り、あとはリスクへの対処だけになってしまいます。これを避けるためには、限度額を意識したローン利用のマネジメントが重要になりますが、簡単な方法を二つ紹介しておきましょう。

利用者自身の限度額を設定して厳守する
リスクを抑えつつローンを有効活用するためには増額できた限度額よりも少ない額の利用者自身の限度額を設定するのがよいでしょう。例えば、増額された限度額が50万円だとすると、自分の限度額を40万円として設定するのです。つまり、実際の限度額より10万円の余力を持たせてローンを利用していくわけです。

借入残高が40万円ほどになれば残高が30万円を下回るまでは新たな借入れをしない、というようなルールを決めていけば常に少なくとも10万円以上の借入れ余地を残しておくことができます。そうしておけば、毎月の返済の負担や利息の負担を軽減できるだけでなく、万が一の時の対応もしやすくなるでしょう。

限度額近くまで借りたら一定額以下になるまで借入れしない
上記のように別の限度額を設定するのが面倒と感じる場合は、限度額そのものでローンの利用をコントロールしてはどうでしょうか。例えば、先の例で示すと借入残高が50万円近くになった場合、残高が35万円以下になるまでは新たな借入れをしない、というようなルールを作るのです。

35万円が妥当かどうかは別として、借入れの歯止めと返済への意識を高めることが重要なのです。一定期間は返済のみの利用になりますが、借入残高を適正にコントロールする、そして徐々にでも確実に減らしていくことがローンを長く利用していく上で大切なのです。

誰もがそのようなルールが大事であることは分かっているのですが、意識してやろうとしないと結局無計画な利用を続けてしまう傾向があります。どのようなルールでもよいのでとにかくローンをコントロールする意識、返済を忘れない利用を心がけてほしいですね。

金利が下がらないとリスクが増大

限度額増額のメリットとして融資金利の低下が期待されますが、限度額や利用者の利用状況によってはあまり下がらない可能性もあります。ケースによってはまったく下がらないということもあり、借入れの増大によるリスクだけを受けることになるかもしれません。

もし金利の低下を期待して増額申請するのであれば、金利の低下を前提にローン業者と増額の交渉をしなければいけません。例えば、金利18%、限度額30万円の状態から金利15%、限度額50万円への増額を希望することを伝え検討してもらうことが必要でしょう。

そして、納得できる金利の提示を受けることができなければ増額を諦めるという選択も間違いではないのです。利用者の状況が悪くなければ他の有利な条件のローンと新たな契約を結んだほうが得になることもあるかもしれません。新たなローンで金利16%、限度額20万円という契約が可能なら増額を取りやめたほうがよいかもしれませんね。

借りやすいから借りる、増額しやすいから増額する、というのではなくどれだけリスクが少ないか、どれだけ得するか、といった視点も併せてローンを利用してほしいですね。

【参考ページ】
融資というもの自体にメリットデメリットがある

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