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本当に得してる?金利の安いキャッシングのメリットとデメリット

キャッシングをするときに、金利が低いほうが返済する時に利子が少なくて済むので、誰でも金利が低いキャッシングを使いたいと思うことが多いですよね。キャッシングサービスを提供している金融業者によって、金利の違いは結構重要な選択基準になったりするので、どの貸金業者でも、金利はできるだけ低いと思わせたほうが、利用者が増えると考えます。
(⇒お得な融資には低金利も欠かせない?

でも、私たちが実際にキャッシングを申し込んだときに、「想像していたよりも高い金利が発生してしまった!」という経験はありませんか?

今回は、金利の低いキャッシングの宣伝に隠された巧妙な企業戦略と、本当に金利が低いキャッシングを選ぶためにはどうすればいいのかについて解説していきたいと思います。

金利に幅があるのは何故?

キャッシングを行っている銀行や消費者金融のホームページや広告を見ると、ほとんどの金融業者でキャッシング「年利X%~Y%」というように、金利の額に幅が設定されています。この金利の幅がどうして設定されているかというと、審査の内容によって、一番金利が低いとこのくらい、そうでないとこのくらいといったように、審査結果如何で適応金利を変更することができるようにするためです。

金利の適応条件を貸し手側が自由に変えることができるということはどういうことでしょうか?

金利の設定で利用者の不利な点

通常、私たちが消費者金融などにキャッシングを申し込んだ場合、審査を受けることになります。この審査は利用する私たちが、言わば、ちゃんと返してくれそうな人かどうかを見極めるために行います。この審査の結果を私たちが詳しく知ることはできません。審査の結果、借り入れ(キャッシング)ができるかどうかは分かっても、私たちの返済能力がどの程度だと判定されたのかを詳しく知ることができないのです。(参考ページはこちら→審査の基準についてはこちら

この性質の結果、どういう業者が現れたかを見ていきます。重要なのは、審査結果を債務者に公開しなくて良いという点です。これを利用して、あらかじめ広告などで低金利のキャッシングを大々的にアピールして客を集めます。審査を受けた客に対して、「あなたの返済能力を考慮すると、金利は~%です」といい、宣伝していた最低金利よりも高い金利を課します。この手法が消費者金融間に蔓延したことにより、金利の広告は役に立たなくなりました。

こうした事例を受け、消費者金融などでは、金利に幅を持たせることはなくなり、借り入れ額に応じて、決められた金利が設定されることになりました。現在でも、あらかじめ書かれていた金利と、実際に利用した時に設定される金利に大きな差があるといった事例が報告されています。むやみに低い金利に釣られて契約するのは控えたほうがいいでしょう。

悪徳金融の罠のケース

低い金利のキャッシングを利用するときに、もう一つ注意しなくてはいけないことがあります。それは、闇金などの悪徳金融の誘い文句に引っかからないようにすることです。従来の闇金は、明らかに怪しい宣伝を行なっていました。たとえば、「審査なし、無担保、ブラックでも借りられます」といったリスクを全く無視したような甘い文句を謳っている場合、ただ金利が低いという理由だけで消費者金融を選ぶと、闇金に引っかかってしまう危険性があります。(参考ページはこちら→闇金の手口に注意

以前の闇金は、こうしたちょっとでも金融の知識があれば、それほど引っかかるほどでもないほど、あからさまな好条件を宣伝していました。しかし、消費者金融を利用する人が増えるに従って、そんな簡単な手に引っかかる人も徐々に少なくなってきました。それに対して闇金は、従来の方法は通用しないと考えを改め、客を誘い込むためには金利が低いことだけをアピールしたほうが、効果的だと考えました。

消費者金融で借り入れをする場合、借り入れ額が50万円以下の場合、金利が低くなることはまずないといっていいでしょう。どの金融業者であっても、法定金利の限界である14~15%に設定していることが多く、収入の調査などを厳しく行っているケースでさえ12%前後の利率を設定しています。これより不自然に低い金利で定額の借り入れができる場合、悪徳金融を疑ったほうがいいでしょう。

金利を低くする確実な方法

借り入れにおいて、金利を確実に低く抑える方法は2つしかありません。それも厳密に言えば一つなのですが、ここでは分けて考えていきます。その方法のひとつは、借り入れ金額を上げることです。そして、もう一つは自身の信用価値を高めることです。

金額の増加による金利逓減

実際に利用する時に金融業者のホームページを見ると、大抵の場合、借り入れ金額が多くなるほど金利が低くなっていきます。これは、金額が大きくなると、その分かかる金利が高くなるので、利用者の敬遠を避けるために、低い金利に設定しているのです。ちょっと考えればわかると思いますが、10万円借りる時には金利が15%であっても、実際に発生する金利の額はそれほど大きくはありません。ですが、もし15%で500万円を借りれば、金利だけでも50万円以上払わなくてはいけません。そんな借り入れは誰も利用しないでしょう。

こうした事情から、借入金額が大きくなると金利は確実に低くなります。そのため、もしあなたが多額の借り入れをするというのであれば、複数の金融業者から分散して借りるよりも、一箇所からまとめて一気に借り入れしたほうが、管理の簡潔化しますし、金利でも得をすることができます。

ですが、この方法は、あくまでそれだけの大きな額を借り入れするという前提がなくてはいけません。そうではなくて、金額がそれほど多くない時に、金利の低いキャッシングを利用したいと思う人の方が多いでしょう。

利用者の実績による金利逓減

筆者がオススメする金利の削減方法はこちらになります。先ほどの書きましたが、消費者金融は、金利を設定するときに、ある程度の幅を持たせています。これは、利用者がどの程度の信用があるかによって実際にかする金利に差をつけるためです。それをどこで判断するかというと、利用者の収入と過去の実績です。収入はそう簡単に変えることはできませんが、過去の実績は比較的簡単に作ることができます。

実績を作るためには、借り入れをして、なおかつそれを確実に返済したという事実が必要になります。借り入れを長期にわたってする場合には、この実績をどれだけ積むことが出来るかが重要になってきます。簡単に言えば、小さな額の借り入れを一定期間ごとに行い、その全てで期限内に返済を行うことです。間違っても延滞行為などはしてはいけません。これをすれば、全ての苦労はパーになります。

(⇒返済に遅れると実績どころかブラックに?

実績を作る際に注意しなくてはいけないことは、やり過ぎないことです。いくら返済の実績が信頼につながるといっても、年がら年中借り入れをしている人が返済能力があるとは考えられません。利用する頻度は、多くても1ヶ月に1度までにするべきです。

本当に低い金利を選ぶためには?

こうした細かな行動によって金利を少しではありますが低く抑えることはできます。しかし、根本的な部分ではそれほど大きな差があるわけではありません。金利を低くしたいというのは、借り入れを経験した人であれば、誰でも思うことですが、同時に、そう簡単にできることではないと実感した人も多いことでしょう。

金利というのは、当然ですが借り入れをしている期間が長ければ長いほど多く発生します。低い金利を利用したとしても、いつまでも返済を長引かせれば本末転倒になってしまいます。そのため、借り入れをするときは、いつからいつまで借りるかという期間の設定が最も重要になってくるのです。必要最低限の期間だけを借り入れし、その間の収入をできるだけ返済に回して速やかに元金を減らすことが、最も金利を低く抑えるコツでもあるのです。

借り入れの心構えとは?

これまでは、借り入れをする前でどうやったら金利を低くできるかを考えてきました。ですが、実際借り入れをしてみるとわかるかと思いますが、大事なのは、どこで借りるかということよりもどうやって返済するかの方が金利に関しては重要なのです。そのため、返済を素早くするために、自分の日常の行動範囲からアクセスしやすい金融業者を選ぶこと、そして、トラブルに対してすぐに対応してくれる金融業者を選ぶことが大切になるのです。

もちろん、候補を選ぶ段階で闇金など絶対に避けなくてはいけないものがあります。しかし、それを回避したあとは、金利でどの金融業者もそれほど大きな優劣がつけられないということが多いです。自分が本当に借入する必要な額と期間を見極めて、その条件の中で最も金利が低くなる金融業者を選ぶぐらいの気持ちでいいでしょう。あとは、返済する時が金利を低くすることができる最大のチャンスなのです。

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